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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 - Asset Console アクセス定義ファイル作成ガイド


3.1.2 jamscript(アクセス定義ファイルの実行)コマンド

〈この項の構成〉

(1) 機能

アクセス定義ファイルの定義内容に従って、資産情報を一括で登録、更新および削除します。アクセス定義ファイルの定義内容に従って、CSVファイルの情報を資産管理データベースに取り込んで処理したり、資産管理データベースの情報を検索してCSVファイルに出力したりできます。

(2) 形式

jamscript -f アクセス定義ファイル
          (-s 変数名=値(-s 変数名=値))
          (-bp ベースパス名)
          (-c)

(3) オプション

-f アクセス定義ファイル

目的に応じたアクセス定義ファイルのパスを指定します。フルパスと相対パスのどちらで指定してもかまいません。相対パスの場合は、ベースパス名が付いたフォルダを基点にして指定してください。このオプションは必ず指定します。

-s 変数名=値

セッション情報として使用する変数名と変数の値を指定します。このほか、このオプションは、アクセス定義ファイルに定義された処理の条件(検索条件など)を変更したい場合に、値を指定するときに使用します。また、アクセス定義ファイルで、組み込み関数$GETSESSIONを使用すると変数に値を代入できます。

組み込み関数$GETSESSIONの詳細については、「5. アクセス定義ファイルに記述する組み込み関数」の$GETSESSION(セッション情報取得関数)を参照してください。

-bp ベースパス名

アクセス定義ファイルの基点となるパス名を指定します。ベースパス名はフルパスで指定します。このオプションは省略できます。このオプションを省略した場合は、Asset Consoleのインストール先フォルダ\scriptworkが設定されます。

-c

jamscriptコマンドを実行しないで、コマンドの構文解析だけを行います。

(4) 戻り値

次の戻り値を返します。

戻り値

内容

0

正常終了。

11

コマンドオプションの書式に誤りがあります。

21

アクセス定義ファイルが存在しません。

31

メモリが不足しています。

32

アクセス定義ファイルの実行に必要な環境が設定されていません。

34

アクセス定義ファイルに誤りがあります。

52

ユーザによってキャンセルされました。

101以上

そのほかのエラーでコマンドが終了しました。

(5) 実行例

jamscript -f "c:\example\accessdef.txt" -s "CSV =c:\temp\data.csv"

(6) 注意事項

-bpオプションでベースパス名を指定した場合は、指定したフォルダの直下に「CSV」フォルダを作成してください。指定したフォルダの直下に「CSV」フォルダがないと、コマンド実行中にエラーになる場合があります。