Hitachi

JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 - Asset Console 構築・運用ガイド


15.1.2 障害連絡票の作成例

ここでは、Asset Consoleがサンプルとして提供している案件「障害連絡票」を例に、案件の作成方法を説明します。

実際に「障害連絡票」を運用する場合は、案件の状態を「公開」に変更する必要があります。案件の状態を変更する手順については、「12.4.6 案件画面の定義例」を参照してください。

「障害連絡票」の処理ルートと、状態の遷移を次の図に示します。

図15‒2 「障害連絡票」の処理ルートと状態の遷移

[図データ]

「障害連絡票」では、資産に対する障害が発生した場合に、対策の申請、依頼、対策完了、確認までの一連の業務を実行できます。

これ以降で、各作業者の案件画面の指定方法を説明します。各タイトルの()内には、作業の担当者または担当部署を示します。

〈この項の構成〉

(1) 障害対策の申請(申請者)

障害が発生したことを連絡し、対策を申請します。項目名に「★」の付いた項目は、必ず指定してください。そのほかの項目は、必要に応じて値を入力してください。

申請者用の「障害連絡票」の各項目を指定する方法を次に示します。

図15‒3 申請時の「障害連絡票」(申請者)

[図データ]

(2) 障害対策の受付(障害受付窓口)

申請された「障害連絡票」の内容を確認して、対策を依頼します。このとき編集できる項目は、「障害番号」、「重大度」、「備考」および「却下理由」です。項目名に「★」の付いた項目は、必ず指定してください。

障害受付窓口用の「障害連絡票」の各項目を指定する方法を次に示します。

図15‒4 依頼時の「障害連絡票」(障害受付窓口)

[図データ]

(3) 障害の対策(障害対策部署)

障害の対策が完了したら、対策完了したことを申請者に通知します。このとき編集できる項目は、「対策者名」、「対策部署名」、「対策完了日」、「費用」、「対策内容」、「重大度」および「備考」です。項目名に「★」の付いた項目は、必ず指定してください。

障害対策部署用の「障害連絡票」の各項目を指定する方法を次に示します。

図15‒5 対策完了時の「障害連絡票」(障害対策部署)

[図データ]

(4) 対策結果の確認(申請者)

申請した対策が完了したことを確認します。申請者が対策結果を確認することで案件の処理が完了します。申請者用の確認時の「障害連絡票」を次に示します。

図15‒6 確認時の「障害連絡票」(申請者)

[図データ]

このとき申請者は、案件の内容を確認できますが、編集できません。対策結果に問題がある場合は、新規に案件を作成してください。

案件の内容を参照して確認の処理をします。