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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 - Asset Console 構築・運用ガイド


15.1.3 サンプルとして提供されている案件の使用例

業務メニュー「新規案件」では、「障害連絡票」、「機器導入依頼票」および「機器発注依頼票」の案件がサンプルで提供されています。これらの案件は、「機器導入依頼票」と「機器発注依頼票」を組み合わせて使用したり、1つの案件だけで使用したりできます。ここでは、サンプル提供の案件を使用した障害対策、および機器導入の業務の例を説明します。

〈この項の構成〉

(1) 障害を対策する

サンプルで提供されている案件「障害連絡票」を使用して、障害を対策する流れを次の図に示します。

図15‒7 障害を対策する流れ

[図データ]

次に、ソフトウェアの障害を対策する場合の各案件での作業について説明します。

(a) 障害連絡票

「障害連絡票」は、資産に障害が発生した場合に、障害内容などを記入して申請し、依頼、対策完了および確認の処理を実行するための案件です。

「障害連絡票」で各作業者が実行する操作について説明します。

  • 申請者

    資産の障害が発生した場合、発生日、障害内容などの詳細情報を記入して「障害連絡票」を作成します。[申請]ボタンをクリックすることで、記入した内容で申請します。

    「障害連絡票」にはファイルも添付できます。また、作成途中の案件を保存することもできます。

  • 障害受付窓口

    申請された「障害連絡票」の内容を確認します。対策する必要がある場合は、障害番号を採番して[依頼]ボタンをクリックすることで、障害対策部署に案件を送付します。却下する場合は、対策する必要がないなど理由を記入して[却下]ボタンをクリックすることで、案件を申請者に戻します。

  • 障害対策部署

    依頼を受けて障害の対策が終わったら、対策内容を記入し[対策完了]ボタンをクリックして、申請者に案件を戻します。

  • 申請者

    申請した障害が対策されたことを確認し、[確認]ボタンをクリックして完了します。

「障害連絡票」の作成方法の詳細については、「15.1.2 障害連絡票の作成例」を参照してください。

(2) 申請された機器を発注して導入する

サンプルで提供されている案件「機器導入依頼票」および「機器発注依頼票」を使用して、機器を導入する流れを次の図に示します。

図15‒8 機器を導入する流れ

[図データ]

次に、機器を導入する場合の各案件での作業について説明します。

(a) 機器導入依頼票

「機器導入依頼票」は、新規に機器を導入したい場合に、機器の導入を申請し、承認、配布および完了の処理を実行するための案件です。

「機器導入依頼票」で各作業者が実行する操作について説明します。

  • 申請者

    新規に機器を導入する場合、機器の種別や名称、型式、仕様などの詳細情報を記入し「機器導入依頼票」を作成します。[申請]ボタンをクリックすることで機器の導入を申請します。また、作成途中の案件を保存することもできます。

  • 承認者

    申請された「機器導入依頼票」の内容を確認して承認します。[承認]ボタンをクリックすることで、受付窓口に案件を送付します。却下する場合は、機器を導入する必要がないなど理由を記入して[却下]ボタンをクリックすることで、案件を申請者に戻します。

  • 受付窓口

    承認された「機器導入依頼票」に対して在庫を確認し、在庫があれば対象機器を選択して[配布依頼]ボタンをクリックすることで、配布管理部署に案件を送付します。

    在庫が無い場合、[発注]ボタンをクリックすると表示される「機器発注依頼票」の案件画面から発注を指示します。そのあと、機器が納品されたら対象機器を選択して[配布依頼]ボタンをクリックすることで、配布管理部署に案件を送付します。

  • 配布管理部署

    配布される機器の情報に利用者、部署、設置場所などの詳細情報を記入して[配布]ボタンをクリックして、申請者に案件を送付します。

  • 申請者

    申請した機器が導入されたこと確認して、[完了]ボタンをクリックすると完了します。

(b) 機器発注依頼票

「機器発注依頼票」は、機器の発注を申請し、発注、納品および確認の処理を実行するための案件です。

「機器発注依頼票」で各作業者が実行する操作について説明します。

  • 申請者

    受付窓口が機器の導入を受け付け、在庫が無い場合、配布したい資産のスペックなどの詳細情報を記入して「機器発注依頼票」を作成します。[申請]ボタンをクリックすることで、機器発注の依頼を申請します。また、作成途中の案件を保存することもできます。

  • 発注窓口

    申請された発注内容を確認して、予算があるかどうかなどを稟議して問題が無ければ[発注]ボタンをクリックすることで、機器の発注を依頼します。問題がある場合は、予算が無いなど理由を記入し[却下]ボタンをクリックして、申請者に案件を戻します。

  • 納品窓口

    発注した機器が納品されたことを確認して、納品された機器のリストを作成してアップロードします。[納入]ボタンをクリックして機器を登録して、申請者に案件を送付します。却下する場合は、[却下]ボタンをクリックすることで、「機器発注依頼票」の申請者または発注窓口に案件を戻します。

  • 申請者

    申請した機器が納品されたこと確認して、[完了]ボタンをクリックすると完了します。