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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 - Asset Console 構築・運用ガイド


5.3.2 ライセンス超過通知

タスク「ライセンス超過通知(Asset Console)」を利用して、ライセンスの保有数と利用数を定期的に集計できます。この集計結果を基に、ライセンス管理の各業務メニューでライセンスの利用状況を管理できます。

集計の結果、保有数を超過して使用しているライセンスがあれば、一覧をメールで通知できます。メールでの通知が不要な場合は、タスク「ライセンスの集計(Asset Console)」を使用してください。「ライセンス超過通知(Asset Console)」と「ライセンスの集計(Asset Console)」は、集計される内容は同じです。メールでの通知が必要な場合はタスク「ライセンス超過通知(Asset Console)」、不要な場合は「ライセンスの集計(Asset Console)」を使用してください。なお、このタスクは実行完了までに時間が掛かるため、「ライセンスの集計(Asset Console)」との併用はお勧めしません。

このタスクは、Asset Consoleをインストールすると作成されます。

通知されるメールには、次の図に示すように、保有数のしきい値を超過しているライセンスがあることを通知する説明が記載されています。

図5‒7 保有数を超過しているライセンスの通知メール

[図データ]

また、保有数を超過して使用しているライセンスの一覧が、メールの添付ファイルとしてCSVファイルで送付されます。

添付ファイルの内容を次の図に示します。

図5‒8 保有数を超過しているライセンスの通知メールの添付ファイル

[図データ]

タスク「ライセンス超過通知(Asset Console)」のデフォルトは、毎週月曜日の午前5時30分にタスクを実行するように設定されています。タスクを実行する日時や頻度を変更する手順については、「7.9.2(2) タスクのスケジュールの変更」を参照してください。

注意事項
  • このタスクで通知されるのは、資産として登録しているライセンスだけです。登録していないライセンスが利用されていても、通知の対象になりません。

  • このタスクでは、タスク実行時に保有数を超過しているライセンスがある場合にメールを通知するので、1週間以内に保有数を超過し、超過分のライセンスを追加するとメールで通知されません。デフォルトの設定よりも監視する頻度を増やしたい場合、メールで通知するスケジュールの実行間隔を短く変更してください。

  • 数千台の大規模システムで集計を多数実行する際に、データベースに大量の古い集計結果のデータが残っていると、データの検索、追加および削除に時間が掛かるため、集計の性能が劣化します。

    資産管理システムが数千台規模になるときは、古くなった集計結果を定期的に削除してください。

  • デフォルトでは100%に設定されている保有数超過のしきい値を変更することで、保有数を超えそうなライセンスを事前に通知できます。ライセンスごとのしきい値を変更する場合は、ソフトウェア名称管理画面で設定します。しきい値が設定されていない場合は、[サーバセットアップ]ダイアログでの設定に従います。

    ソフトウェア名称管理画面での変更方法については、「16.6 ソフトウェア名を対応づける(ソフトウェア名称管理)」を、[サーバセットアップ]ダイアログでの変更方法については、「7.3.4 基本情報の設定」を参照してください。