7.10 複数サーバ構成システムを統合する手順
ある複数サーバ構成システムを別の複数サーバ構成システムと統合するには、次に示す方法があります。
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新規に統括管理用サーバを設置し、統合前の統括管理用サーバを両方とも管理用中継サーバに変更する
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一方の統括管理用サーバを残し、もう一方を管理用中継サーバに変更する
複数サーバ構成システムの統合の例を次の図に示します。
複数サーバ構成システムを統合する手順を次に示します。
複数サーバ構成システムを統合するには:
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システムの統合に当たって新規に統括管理用サーバを設置する場合は、統括管理用サーバにするコンピュータにJP1/IT Desktop Management 2をインストールします。
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管理用中継サーバ(統合前の統括管理用サーバ)に、JP1/IT Desktop Management 2を上書きインストールします。
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管理用中継サーバ(統合前の統括管理用サーバ)に登録されていた製品ライセンスを、統合後の統括管理用サーバに登録します。
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管理用中継サーバ(統合前の統括管理用サーバ)に統合後の上位接続先を設定します。
管理用中継サーバ(統合前の統括管理用サーバ)で、Windowsの[スタート]メニュー−[すべてのプログラム]−[JP1_IT Desktop Management 2 - Manager]−[ツール]−[セットアップ]からJP1/IT Desktop Management 2 - Managerのセットアップを起動して、セットアップを実行してください。
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管理用中継サーバ(統合前の統括管理用サーバ)が手順4.で設定した上位接続先の下位に接続されていることを確認します。
手順4.で設定した上位接続先のホーム画面の[配下の管理用サーバの状況]タブで複数サーバ構成システムの階層構成を確認できます。
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統合後の複数サーバ構成システムで製品ライセンスを管理用サーバごとに管理する場合は、統合後の統括管理用サーバでdistributelicenseコマンドを実行して、各管理用中継サーバに製品ライセンスの情報を設定します。
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統合後の複数サーバ構成システムでリモートインストールマネージャを使用した配布を利用する場合、手順4.で設定した上位接続先、およびその上位の管理用サーバのリモートインストールマネージャで、管理用中継サーバ(統合前の統括管理用サーバ)をあて先とした「システム構成情報の取得」ジョブを実行します。
リモートインストールマネージャでのジョブの作成および実行については、マニュアル「JP1/IT Desktop Management 2 配布機能 運用ガイド」の、ジョブの作成についての説明を参照してください。
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管理用中継サーバ(統合前の統括管理用サーバ)で、上位の管理用サーバにすべての機器情報を通知します。
上位の管理用サーバにすべての機器情報を通知するには、機器画面の[機器情報]−[機器一覧]画面で、[操作メニュー]の[上位の管理用サーバにすべての機器情報を通知する]を選択します。
- 重要
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上位の管理用サーバに通知する機器情報との整合性を保つため、通知が完了するまで、操作画面およびコマンドで管理用中継サーバ(統合前の統括管理用サーバ)の機器情報を更新しないでください。すべての機器情報の通知が完了したかどうかは、管理用中継サーバ(統合前の統括管理用サーバ)のイベント画面で確認できます。
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手順8.の通知先が管理用中継サーバの場合は、統括管理用サーバが機器情報を受信するまで、下位の階層から順に、手順8.と同様の手順で上位の管理用サーバに機器情報を通知します。
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必要に応じて、手順4.で設定した上位接続先でJP1/IT Desktop Management 2の設定を見直します。
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