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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 構築ガイド


7.6 中継システムをリプレースする手順

中継システムのリプレースとは、現在中継システムがインストールされているコンピュータの中継システムとしての機能を、別のコンピュータに移し替えることです。

中継システムをリプレースするには、リプレース前のコンピュータの情報をバックアップし、リプレース後のコンピュータにリストアする必要があります。

リプレース前のコンピュータの情報をバックアップするには:

  1. リプレース前の中継システムを導入済みのコンピュータで中継システムのサービスを停止します。

    [コントロールパネル]−[管理ツール]−[サービス]で、エージェントサービス(JP1_ITDM2_Agent Service)を停止します。なお、エージェントサービスは中継システムの場合だけ停止できます。

  2. プロセスがすべて停止したことを確認します。

    エージェントサービスを停止すると、次のプロセスが終了します。タスクマネージャなどで、次のプロセスが表示されていないことを確認してください。表示されている場合、プロセスは動作中のため、プロセスが終了して表示が消えるまで待機してください。

    • jdngdmpsetup.exe

    • jdngwinst.exe

    • jdngsite.exe

    • jdngschserv.exe

    • jdngsrvmain.exe

  3. リプレース前の中継システムで、次のレジストリをバックアップします。

    OSのレジストリエディターを起動してエクスポートすることで、レジストリをバックアップできます。

    OSが32ビット版の場合

    HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥HITACHI¥JP1/IT Desktop Management - Agent¥DMP

    OSが64ビット版の場合

    HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Wow6432Node¥Hitachi¥JP1/IT Desktop Management - Agent¥DMP

  4. 次のファイルをバックアップします。

    次のパス下のファイルおよびフォルダを、手動でバックアップしてください。

    • 中継システムのインストール先フォルダ¥MASTER¥DB下のファイル

    • 中継システムのインストール先フォルダ¥SCHEDULE下のファイル

    • 中継システムのインストール先フォルダ¥SERVER下のファイル

    • 中継システムのインストール先フォルダ¥SITESRV下のファイル

    • 中継システムのインストール先フォルダ¥DMPSITE¥¥COLLECTION下のファイル

    • Windowsインストール先フォルダ¥jdnagent.nid

リプレース前の中継システムの情報がバックアップされます。

リプレース後のコンピュータにバックアップ情報をリストアするには:

  1. リプレース後のコンピュータに中継システムをインストールします。

    インストールが完了すると、セットアップ画面が表示されます。

  2. セットアップ画面の[キャンセル]ボタンをクリックします。

  3. リプレース後の中継システムでサービスを停止します。

    [コントロールパネル]−[管理ツール]−[サービス]で、エージェントサービス(JP1_ITDM2_Agent Service)を停止します。なお、エージェントサービスは中継システムの場合だけ停止できます。

  4. プロセスがすべて停止したことを確認します。

    エージェントサービスを停止すると、次のプロセスが終了します。タスクマネージャなどで、次のプロセスが表示されていないことを確認してください。表示されている場合、プロセスは動作中のため、プロセスが終了して表示が消えるまで待機してください。

    • jdngdmpsetup.exe

    • jdngwinst.exe

    • jdngsite.exe

    • jdngschserv.exe

    • jdngsrvmain.exe

  5. リプレース後の中継システムにバックアップした情報をリストアします。

    リプレース前にバックアップしたファイル情報とレジストリをリストアします。ファイル情報のリストア先は、バックアップしたフォルダと同じ場所です。レジストリは、OSのレジストリエディターを起動しインポートすることでリストアできます。

  6. 次のように入力したインベントリ設定ファイル(jdng_inventory.conf)をテキストエディタで作成し、%ALLUSERSPROFILE%¥HITACHI¥jp1itdma¥confフォルダに格納します。

    [NodeID]

    ReproductionLimit=0

  7. リプレース後の中継システムをセットアップします。

    スタートメニューの[JP1_IT Desktop Management 2 - Agent]−[管理者ツール]からセットアップを起動します。セットアップの起動後、[管理用サーバ]の[ホスト名またはIPアドレス]および[ポート番号]を入力し、[OK]ボタンをクリックします。

  8. 中継システムのコンピュータからいったんログオフしたあと、再度ログインします。

中継システムのリプレースが完了します。

重要

リプレース前の中継システムを上位システムとして設定しているエージェントは、エージェント設定の[基本設定]で、上位システムをリプレース後の中継システムに変更する必要があります。

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