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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 構築ガイド


1.8.3 中継システムをセットアップする手順

中継システムを提供媒体からインストールした場合、管理用サーバと接続するためにセットアップを実行する必要があります。

なお、セットアップを実行するには、Administrator権限を持つユーザーでOSにログオンしている必要があります。

ヒント

インストールセットの配布や管理用サーバからの配信でエージェントを導入した場合は、自動で接続先が設定されるため、接続先を設定するためのセットアップは不要です。

なお、上位接続先情報ファイル(dmhost.txt)を使用して接続先を設定することもできます。上位接続先情報ファイル(dmhost.txt)をJP1/IT Desktop Management 2 - Managerのデータフォルダに格納しておくと、インストールセットの作成時にインストールセットに取り込まれて、各エージェントに配布されます。ただし、エージェントに上位接続先情報ファイルが存在する場合は、エージェント設定の[基本設定]で指定する接続先よりも上位接続先情報ファイルに指定した接続先の方が優先されます。上位接続先情報ファイルの詳細については、マニュアル「JP1/IT Desktop Management 2 配布機能 運用ガイド」の、エージェントの接続先の自動変更についての説明を参照してください。

中継システムをセットアップするには:

  1. Windowsの[スタート]メニューから[すべてのプログラム]−[JP1_IT Desktop Management 2 - Agent]−[管理者ツール]−[セットアップ]を選択します。

    パスワード保護が設定されている場合、パスワードの入力画面が表示されます。該当するエージェント設定に設定したパスワードを入力してください。パスワードのデフォルトは「manager」です。

  2. [セットアップ(中継システム)]ダイアログの[接続先設定]タブで、接続先の管理用サーバのホスト名またはIPアドレス、およびポート番号を指定して[OK]ボタンをクリックします。

  3. 使用するネットワークアダプタが複数存在する(複数LAN接続)環境で、JP1/IT Desktop Management 2で使う通信回線に優先順位を付けたい場合、[セットアップ(中継システム)]ダイアログの[通信設定]タブで、[ネットワークアダプタの設定]ボタンクリックし、表示されるダイアログで優先順位と自動更新に関する情報を指定して[OK]ボタンをクリックします。

  4. 表示される確認ダイアログで[OK]ボタンをクリックします。

セットアップが完了し、設定した内容で中継システムが動作するようになります。

ヒント

中継システムが管理用サーバと接続できている場合、操作画面から中継システムのセットアップを実行できます。操作画面から中継システムをセットアップするには、エージェント設定を利用します。

重要

中継システムは、同一キー名称で登録しないでください。中継システムを同一キー名称で登録すると、中継システムのキー名称変更が、システム構成の経路情報に正しく反映されないことがあります。この場合、変更前後のキー名称を持つ中継するシステムに「システム構成情報の取得」ジョブを実行し、システム構成情報を更新してください。