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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 導入・設計ガイド


2.11 資産の管理

JP1/IT Desktop Management 2を利用して、組織内で管理している機器、ソフトウェアライセンス、契約などの資産情報をまとめて管理できます。

各資産を一覧化して台帳のように管理できるほか、資産情報同士の関係を定義することで、機器に対して結んでいる契約を即座に把握したり、ソフトウェアライセンスの利用状況を把握したりできるため、資産管理業務の効率化を図れます。

資産管理には、Asset Consoleを使用する方法と、JP1/IT Desktop Management 2の操作画面を使用する方法があります。これらの2つの方法の機能差異、およびAsset Consoleを使用した資産管理の詳細については、マニュアル「JP1/IT Desktop Management 2 - Asset Console 構築・運用ガイド」を参照してください。

なお、これらの2つの方法は併用できません。資産情報の整合性を保持するために、JP1/IT Desktop Management 2のシステム構築時に、Asset Consoleを使用するかどうかを選択する必要があります。

ここでは、JP1/IT Desktop Management 2の操作画面を使用した資産管理について説明します。

JP1/IT Desktop Management 2の操作画面を使用して、組織内で管理している機器、ソフトウェアライセンス、契約などの資産情報をまとめて管理できます。各資産を一覧化して台帳のように管理できるほか、資産情報同士の関係を定義することで、機器に対して結んでいる契約を即座に把握したり、ソフトウェアライセンスの利用状況を把握したりできるため、資産管理業務の効率化を図れます。また、IPアドレスを持つ機器だけでなく、ディスプレイやUSBメモリなど、IPアドレスを持たない機器も管理できます。お客様固有の情報を拡張情報として追加することもできます。

JP1/IT Desktop Management 2では、次に示す資産管理業務を支援しています。

ハードウェア資産の管理

コンピュータ、サーバ、プリンタ、ネットワーク装置、USBデバイスなど、所有している機器の情報をハードウェア資産情報として管理できます。各資産の詳細情報を管理できるだけでなく、運用中、在庫、滅却済みなどのステータスも管理でき、組織内のハードウェア資産の状況を把握できます。

ソフトウェアライセンスの管理

所有しているソフトウェアライセンスの情報と、ソフトウェアごとのライセンスの利用状況を管理できます。ライセンスの総数管理だけでなく、個々のコンピュータにライセンスを割り当てて、許可なくライセンスを利用しているコンピュータを確認することもできます。

資産に関する契約の管理

サポート契約やレンタル契約、リース契約など、ハードウェア資産やソフトウェアライセンスに関する契約情報を登録して、それぞれの資産情報と対応づけて管理できます。満了日が近づいている契約情報を把握できるので、今後の作業計画を予定することもできます。

資産に掛かるコストの管理

ハードウェア資産やソフトウェアライセンスに関する契約情報を管理することで、それらに掛かっているコストを確認できます。この情報を活用することで、余計なコストが掛かっていないかチェックしたり、今後の資産運用に掛かるコストを見積もったりできます。

ここでは、各業務に応じたJP1/IT Desktop Management 2の利用方法を説明しています。目的の業務に応じて説明を参照してください。

〈この節の構成〉