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JP1 Version 12 JP1/IT Desktop Management 2 導入・設計ガイド


2.11.7 資産情報のインポート

CSVファイルを利用して資産情報をインポートできます。インポートすることで、資産情報を一括で追加したり編集したりできます。資産情報のインポートには、[資産情報をインポートしましょう]ウィザードで実行する方法と、ioutils importassetコマンドを実行する方法があります。インポートできる資産情報は次の5種類です。

〈この項の構成〉

(1) ハードウェア資産情報の項目とインポート時のCSVファイルの記述形式

インポートするCSVファイルのデータは、規定された記述形式に従っている必要があります。インポートできるハードウェア資産情報の項目と記述形式を次の表に示します。

重要

Active Directoryから取得した情報またはレジストリから取得した情報がすでに存在する項目は、インポートによる更新ができません。

ヒント

インポート時は、「資産管理番号」、「シリアルナンバー」(BIOS情報)、「IPアドレス」、「MACアドレス」、「ホスト名」、「IMEI」、および「契約電話番号」の中から1つをマッピングキーとして、既存のハードウェア資産情報と引き当てます。ハードウェア資産情報が引き当てられた場合は、各項目の対応づけに従ってハードウェア資産情報が更新されます。ハードウェア資産情報が引き当てられなかった場合は、新規のハードウェア資産情報として登録するかどうかを選択できます。詳細は、マニュアル「JP1/IT Desktop Management 2 運用ガイド」のハードウェア資産情報をインポートする手順の説明を参照してください。

ヒント

資産画面の[ハードウェア資産]画面でインフォメーションエリアに「−」が表示されている項目は、ハードウェア資産情報をエクスポートすると、「−」の部分が空文字で出力されます。これは、エクスポートしたハードウェア資産情報をそのままインポートする際に、正常にインポートできるようにするためです。

ヒント

JP1/NETM/DMからハードウェア資産情報を移行する場合に、JP1/NETM/DMクライアントに設定されていた「ホスト識別子」を指定します。

JP1/NETM/DMクライアントからJP1/IT Desktop Management 2 エージェントに入れ替えた機器が管理対象機器として登録される際に、資産インポート時に指定したホスト識別子と同じホスト識別子の機器情報がハードウェア資産に関連づけられます。

管理項目

データの記述形式

省略可否

資産管理番号

32文字以内の半角英数字、および次に示す半角記号。

「!」、「"」、「#」、「$」、「%」、「&」、「'」、「(」、「)」、「*」、「+」、「,」、「-」、「.」、「/」、「:」、「;」、「<」、「=」、「>」、「?」、「@」、「[」、「¥」、「]」、「^」、「_」、「`」、「{」、「|」、「}」、「~」

△ 

機器名称

256文字以内の任意の文字列。

○ 

棚卸日

次の形式で記述します。

yyyy/mm/dd

yyyy:年、mm:月、dd:日

省略すると、新規にハードウェア資産情報が登録されるときは[1970/01/01]が設定されます。

○ 

説明

1,024文字以内の任意の文字列。

○ 

資産状態

[資産状態]に登録されている項目のどれか1つ。

ただし、「未確認」は指定できません。

省略すると、新規にハードウェア資産情報が登録されるときは「運用中」が設定されます。

○ 

予定資産状態※1

[資産状態]に登録されている項目のどれか1つ。

ただし、「未確認」は指定できません。

○ 

変更予定日※1

次の形式で記述します。

yyyy/mm/dd

yyyy:年、mm:月、dd:日

○ 

部署

登録されている部署の階層構成。

階層構成を、512文字以内かつ40階層以内で指定します。各階層名は256文字以内で指定してください。また、階層は「/」(スラッシュ)で区切って記述します。最初と最後の「/」は任意です。ただし、省略した場合も1文字としてカウントされます。※2

(例)/総務部/総務課/

指定した階層が存在しない場合は、インポート時に新規に階層が作成されます。

省略すると、新規にハードウェア資産情報が登録されるときは「不明」が設定されます。

○ 

設置場所

登録されている設置場所の階層構成。

階層構成を、512文字以内かつ40階層以内で指定します。各階層名は256文字以内で指定してください。また、階層は「/」(スラッシュ)で区切って記述します。最初と最後の「/」は任意です。ただし、省略した場合も1文字としてカウントされます。※2

(例)/A棟/1F/

指定した階層が存在しない場合は、インポート時に新規に階層が作成されます。

省略すると、新規にハードウェア資産情報が登録されるときは[不明]が設定されます。

○ 

利用者名

256文字以内の任意の文字列。※2

○ 

メールアドレス

256文字以内の任意の文字列。※2

○ 

電話番号

256文字以内の任意の文字列。※2

○ 

アカウント

256文字以内の任意の文字列。※2

○ 

モデル

256文字以内の任意の文字列。

○ 

シリアルナンバー

256文字以内の任意の文字列。

△ 

メモリ

0〜9,223,372,036,854,775,807の半角数字(単位がバイトの場合)。

サイズの単位 「B」、「KB」、「MB」、「GB」、「TB」、または「PB」を最後に付けることもできます。なお、けた区切りの「,」(コンマ)は入力しないでください。

○ 

ストレージ容量

0〜9,223,372,036,854,775,807の半角数字(単位がバイトの場合)。

サイズの単位 「B」、「KB」、「MB」、「GB」、「TB」、または「PB」を最後に付けることもできます。なお、けた区切りの「,」(コンマ)は入力しないでください。

○ 

ストレージ空き容量

0〜9,223,372,036,854,775,807の半角数字(単位がバイトの場合)。

サイズの単位 「B」、「KB」、「MB」、「GB」、「TB」、または「PB」を最後に付けることもできます。なお、けた区切りの「,」(コンマ)は入力しないでください。

[機器種別]が「ディスプレイ」の場合、この項目はインポートされません。

○ 

IPアドレス

次の形式で記述します。

nnn.nnn.nnn.nnn

0.0.0.0 〜 255.255.255.255の範囲で指定してください。

△ 

サブネットマスク

次の形式で記述します。

nnn.nnn.nnn.nnn

0.0.0.0 〜 255.255.255.255の範囲で指定してください。

○ 

MACアドレス

次の形式で記述します。xは、0〜Fです。

  • xxxxxxxxxx

  • xx-xx-xx-xx-xx-xx

  • xx:xx:xx:xx:xx:xx

なお、区切り文字「-」および「:」は混在していてもインポートできます。

△ 

ホスト名

256文字以内の任意の文字列。

△ 

ディスプレイ種別

[ディスプレイ種別]に登録されている項目のどれか1つ。

○ 

ディスプレイサイズ

0〜256の半角数字。

○ 

ディスプレイ解像度

[ディスプレイ解像度]に登録されている項目のどれか1つ。

○ 

UDID

128文字以内の任意の文字列。

○ 

IMEI

64文字以内の任意の文字列。

○ 

IMSI

64文字以内の任意の文字列。

○ 

ICCID

64文字以内の任意の文字列。

○ 

キャリア

512文字以内の任意の文字列。

○ 

契約電話番号

半角数字、「-」、および「+」。

○ 

機器種別

[機器種別]に登録されている項目のどれか1つ。

省略すると、新規にハードウェア資産情報が登録されるときは「不明」が設定されます。

○ 

CPU

256文字以内の任意の文字列。

○ 

OS

256文字以内の任意の文字列。

○ 

メーカー

256文字以内の任意の文字列。

○ 

追加管理項目

設定画面の[資産管理]−[資産管理項目の設定]画面で設定したデータ型。

○ ※3

デバイスインスタンスID

256文字以内の半角英数字、および次に示す半角記号。

「!」、「"」、「#」、「$」、「%」、「&」、「'」、「(」、「)」、「*」、「+」、「,」、「-」、「.」、「/」、「:」、「;」、「<」、「=」、「>」、「?」、「@」、「[」、「¥」、「]」、「^」、「_」、「`」、「{」、「|」、「}」、「~」

○ 

ホスト識別子※4

64文字以内の半角数字、半角の大文字の英字、および次に示す半角記号。

「#」、「-」、「.」

○ 

(凡例)○:設定を省略できる △:どれか1つは設定が必要

注※1 [予定資産状態]と[変更予定日]は必ずセットでインポートしてください。

注※2 データ型が「テキスト型」の場合、項目に文字制限を設定しているときは、CSVファイルのデータも従う必要があります。

注※3 入力を必須としている追加管理項目の場合は、必ず設定してください。

注※4 インポートしたファイルにホスト識別子の値が記述されていた場合、インポート後に修正できません。

ヒント

インポートする項目は、「"」(ダブルクォーテーション)で囲まれていてもいなくてもかまいません。ただし、インポートするデータに「,」(コンマ)が含まれる場合、そのデータを「"」で囲んでください。例えば、「AB,CD」をインポートする場合は、「"AB,CD"」と指定します。

(2) ソフトウェアライセンス情報の項目とインポート時のCSVファイルの記述形式

インポートするCSVファイルのデータは、規定された記述形式に従っている必要があります。インポートできるソフトウェアライセンス情報の項目と記述形式を次の表に示します。

ヒント

インポート時は、「ライセンス管理番号」をマッピングキーとして、既存のソフトウェアライセンス情報と引き当てます。ソフトウェアライセンス情報が引き当てられた場合は、各項目の対応づけに従ってソフトウェアライセンス情報が更新されます。ソフトウェアライセンス情報が引き当てられなかった場合は、新規のソフトウェアライセンス情報として登録されます。

管理項目

データの記述形式

省略可否

ライセンス管理番号

32文字以内の半角英数字、および次に示す半角記号。

「!」、「"」、「#」、「$」、「%」、「&」、「'」、「(」、「)」、「*」、「+」、「,」、「-」、「.」、「/」、「:」、「;」、「<」、「=」、「>」、「?」、「@」、「[」、「¥」、「]」、「^」、「_」、「`」、「{」、「|」、「}」、「~」

× 

ライセンス名

256文字以内の任意の文字列。

○ 

ライセンス種類

[ライセンス種類]に登録されている項目のどれか1つ。

省略すると、新規にソフトウェアライセンス情報が登録されるときは「インストールライセンス」が設定されます。

○ 

ライセンス数

0〜2,147,483,647の半角数字。

省略すると、新規にソフトウェアライセンス情報が登録されるときは「無制限」が設定されます。なお、けた区切りの「,」(コンマ)は入力しないでください。

○ 

棚卸日

次の形式で記述します。

yyyy/mm/dd

yyyy:年、mm:月、dd:日

○ 

部署

登録されている部署の階層構成。

階層構成を、512文字以内かつ40階層以内で指定します。各階層名は256文字以内で指定してください。また、階層は「/」(スラッシュ)で区切って記述します。最初と最後の「/」は任意です。ただし、省略した場合も1文字としてカウントされます。※3

(例)/総務部/総務課/

指定した階層が存在しない場合は、インポート時に新規に階層が作成されます。

省略すると、新規にハードウェア資産情報が登録されるときは「不明」が設定されます。

○ 

説明

1,024文字以内の任意の文字列。

○ 

ライセンス状態

[ライセンス状態]に登録されている項目のどれか1つ。

省略すると、新規にソフトウェアライセンス情報が登録されるときは「運用中」が設定されます。

○ 

予定ライセンス状態※1

[ライセンス状態]に登録されている項目のどれか1つ。

○ 

変更予定日※1

次の形式で記述します。

yyyy/mm/dd

yyyy:年、mm:月、dd:日

○ 

追加管理項目

設定画面の[資産管理]−[資産管理項目の設定]画面で設定したデータ型。

○ ※2

(凡例)○:設定を省略できる ×:設定を省略できない

注※1 [予定ライセンス状態]と[変更予定日]は必ずセットでインポートしてください。

注※2 入力を必須としている追加管理項目の場合は、必ず設定してください。

注※3 データ型が「テキスト型」の場合、項目に文字制限を設定しているときは、CSVファイルのデータも従う必要があります。

ヒント

インポートする項目は、「"」(ダブルクォーテーション)で囲まれていてもいなくてもかまいません。ただし、インポートするデータに「,」(コンマ)が含まれる場合、そのデータを「"」で囲んでください。例えば、「AB,CD」をインポートする場合は、「"AB,CD"」と指定します。

(3) 管理ソフトウェア情報の項目とインポート時のCSVファイルの記述形式

インポートするCSVファイルのデータは、規定された記述形式に従っている必要があります。インポートできる管理ソフトウェア情報の項目と記述形式を次の表に示します。

ヒント

インポート時は、「管理ソフトウェア名」をマッピングキーとして、既存の管理ソフトウェア情報と引き当てます。管理ソフトウェア情報が引き当てられた場合は、各項目の対応づけに従って管理ソフトウェア情報が更新されます。管理ソフトウェア情報が引き当てられなかった場合は、新規の管理ソフトウェア情報として登録されます。

管理項目

データの記述形式

省略可否

管理ソフトウェア名

512文字以内の任意の文字列。

× 

メーカー

128文字以内の任意の文字列。

○ 

説明

1,024文字以内の任意の文字列。

○ 

OS 種別

次に示す文字列。

  • すべて

  • Windows

  • Linux

  • Mac OS

  • HP-UX

  • Solaris

  • AIX

○ 

(凡例)○:設定を省略できる ×:設定を省略できない

ヒント

インポートする項目は、「"」(ダブルクォーテーション)で囲まれていてもいなくてもかまいません。ただし、インポートするデータに「,」(コンマ)が含まれる場合、そのデータを「"」で囲んでください。例えば、「AB,CD」をインポートする場合は、「"AB,CD"」と指定します。

(4) 契約情報の項目とインポート時のCSVファイルの記述形式

インポートするCSVファイルのデータは、規定された記述形式に従っている必要があります。インポートできる契約情報の項目と記述形式を次の表に示します。

ヒント

インポート時は、「契約管理番号」をマッピングキーとして、既存の契約情報と引き当てます。契約情報が引き当てられた場合は、各項目の対応づけに従って契約情報が更新されます。契約情報が引き当てられなかった場合は、新規の契約情報として登録されます。

管理項目

データの記述形式

省略可否

契約管理番号

32文字以内の半角英数字、および次に示す半角記号。

「!」、「"」、「#」、「$」、「%」、「&」、「'」、「(」、「)」、「*」、「+」、「,」、「-」、「.」、「/」、「:」、「;」、「<」、「=」、「>」、「?」、「@」、「[」、「¥」、「]」、「^」、「_」、「`」、「{」、「|」、「}」、「~」

× 

契約名

256文字以内の任意の文字列。

○ 

契約種別

[契約種別]に登録されている項目のどれか1つ。

省略すると、新規に契約情報が登録されるときは「購入」が設定されます。

○ 

契約対象

次のどれかを記述します。

  • ハードウェア資産

  • ソフトウェアライセンス

  • その他

省略すると、新規に契約情報が登録されるときは「その他」が設定されます。

○ 

契約日

次の形式で記述します。

yyyy/mm/dd

yyyy:年、mm:月、dd:日

○ 

契約開始日

次の形式で記述します。

yyyy/mm/dd

yyyy:年、mm:月、dd:日

○ ※1

契約終了日

次の形式で記述します。

yyyy/mm/dd

yyyy:年、mm:月、dd:日

○ ※1

契約状態

[契約状態]に登録されている項目のどれか1つ。

省略すると、新規に契約情報が登録されるときは「契約中」が設定されます。

○ 

部署

登録されている部署の階層構成。

階層構成を、512文字以内かつ40階層以内で指定します。各階層名は256文字以内で指定してください。また、階層は「/」(スラッシュ)で区切って記述します。最初と最後の「/」は任意です。ただし、省略した場合も1文字としてカウントされます。※4

(例)/総務部/総務課/

指定した階層が存在しない場合は、インポート時に新規に階層が作成されます。

省略すると、新規にハードウェア資産情報が登録されるときは「不明」が設定されます。

○ 

支払い方法

次のどちらかを記述します。

  • 月払い

  • 一括

× 

月額

0〜9,223,372,036,854,775,807の半角数字。

[支払い方法]が「月払い」の場合に記述します。なお、けた区切りの「,」(コンマ)は入力しないでください。

○ ※1

総額

0〜9,223,372,036,854,775,807の半角数字。

[支払い方法]が「一括」の場合に記述します。なお、けた区切りの「,」(コンマ)は入力しないでください。

○ ※2

説明

1,024文字以内の任意の文字列。

○ 

追加管理項目

設定画面の[資産管理]−[資産管理項目の設定]画面で設定したデータ型。

○ ※3

(凡例)○:設定を省略できる ×:設定を省略できない

注※1 支払い方法が[月払い]の場合は[契約開始日]、[契約終了日]、および[月額]を必ず設定してください。

注※2 支払い方法が[一括]の場合は必ず設定してください。

注※3 入力を必須としている追加管理項目の場合は、必ず設定してください。

注※4 データ型が「テキスト型」の場合、項目に文字制限を設定しているときは、CSVファイルのデータも従う必要があります。

ヒント

インポートする項目は、「"」(ダブルクォーテーション)で囲まれていてもいなくてもかまいません。ただし、インポートするデータに「,」(コンマ)が含まれる場合、そのデータを「"」で囲んでください。例えば、「AB,CD」をインポートする場合は、「"AB,CD"」と指定します。

(5) 契約会社リストの項目とインポート時のCSVファイルの記述形式

インポートするCSVファイルのデータは、規定された記述形式に従っている必要があります。インポートできる契約会社リストの項目と記述形式を次の表に示します。

ヒント

インポート時は、「契約会社名」をマッピングキーとして、既存の契約会社情報と引き当てます。契約会社情報が引き当てられた場合は、各項目の対応づけに従って契約会社情報が更新されます。契約会社情報が引き当てられなかった場合は、新規の契約会社情報として登録されます。

管理項目

データの記述形式

省略可否

契約会社名

256文字以内の任意の文字列。

× 

所在地

256文字以内の任意の文字列。

○ 

電話番号

256文字以内の半角数字、「-」、または「+」。

○ 

メールアドレス

256文字以内の任意の文字列。

○ 

担当者名

256文字以内の任意の文字列。

○ 

説明

1,024文字以内の任意の文字列。

○ 

(凡例)○:設定を省略できる ×:設定を省略できない

ヒント

インポートする項目は、「"」(ダブルクォーテーション)で囲まれていてもいなくてもかまいません。ただし、インポートするデータに「,」(コンマ)が含まれる場合、そのデータを「"」で囲んでください。例えば、「AB,CD」をインポートする場合は、「"AB,CD"」と指定します。