構成定義ファイル(snmpd.cnf)
形式
snmpTargetAddrEntry <CONFIG_NAME> transportDomainUdpIpv6 \ [<IPv6_ADDRESS>]:0 0 0 TrapConf <v1TrapParams | v2cTrapParams> readOnly \ [ffff:ffff:ffff:ffff:ffff:ffff:ffff:ffff]:0 2048 snmpEnableAuthenTraps {1 | 2} MAX_SUBAGENTS 最大接続サブエージェント数 MAX_THREADS マスターエージェントが同時に生成するスレッドの最大数 sysName 自ホスト名
説明
次の設定を定義します。
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IPv6トラップの宛先
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認証失敗トラップの送信設定
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最大接続サブエージェント数
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マスターエージェントが同時に生成するスレッドの最大数
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sysNameの値
格納場所
HP-UX (IPF),Solaris,AIXおよびLinuxの場合:/etc/srconf/agt/snmpd.cnf
記述内容
- snmpTargetAddrEntry
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IPv6トラップの宛先を設定します。
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CONFIG_NAME:任意の名前で設定名を指定します。
複数のIPv6トラップ宛先を設定する場合,設定名はユニークにしてください。設定名には,32文字以内で,半角英数字と半角アンダースコアを使用できます。
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transportDomainUdpIpv6:スコープIDなしのIPv6アドレスを指定する場合,transportDomainUdpIpv6を指定します。
スコープID付きのIPv6アドレスを指定する場合,transportDomainUdpIpv6zと記述してください。
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IPv6_ADDRESS:IPv6トラップの宛先をIPv6アドレスで指定します。ホスト名は指定できません。SNMPv1トラップでもSNMPv2cトラップでも,IPv6アドレスを[ ]で囲む必要があります。記述漏れに注意してください。
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v1TrapParams | v2cTrapParams:SNMPトラップのプロトコルバージョンを指定します。
- SNMPv1トラップの場合
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v1TrapParamsを指定します。
- SNMPv2cトラップの場合
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v2cTrapParamsを指定します。
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- snmpEnableAuthenTraps {1 | 2}
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認証失敗トラップの送信を設定します。デフォルト値は1です。
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1:認証失敗トラップを送信します。
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2:認証失敗トラップを抑止します。
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- MAX_SUBAGENTS 最大接続サブエージェント数
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最大接続サブエージェント数です。MAX_SUBAGENTSの最小値およびデフォルト値は22です。最大値はOSが1つのプロセスで生成できる最大スレッド数に依存します。
- MAX_THREADS マスターエージェントが同時に生成するスレッドの最大数
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マスターエージェントが同時に生成するスレッドの最大数です。MAX_THREADSの最小値およびデフォルト値は22です。最大値はOSが1つのプロセスで生成できる最大スレッド数に依存します。
- sysName 自ホスト名
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sysNameの値となる自ホスト名を設定します。デフォルトでは設定されていません。
定義例
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SNMPv1トラップを,IPアドレスfec0::1111:2222:3333:4444:5555のインタフェース番号1へ送信する場合の設定例を次に示します。設定名は「Trapsend_SNMPv1_IPv6」とします。%スコープIDを指定する場合,「transportDomainUdpIpv6z」と記述する必要があることに注意してください。
snmpTargetAddrEntry Trapsend_SNMPv1_IPv6 transportDomainUdpIpv6z \ [fec0::1111:2222:3333:4444:5555%1]:0 0 0 TrapConf v1TrapParams readOnly \ [ffff:ffff:ffff:ffff:ffff:ffff:ffff:ffff]:0 2048
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SNMPv2cトラップを,IPアドレスfec0::1111:2222:3333:4444:5555に,%スコープIDを指定しないで送信する場合の設定例を次に示します。設定名は「Trapsend_SNMPv2c_IPv6」とします。
snmpTargetAddrEntry Trapsend_SNMPv2c_IPv6 transportDomainUdpIpv6 \ [fec0::1111:2222:3333:4444:5555]:0 0 0 TrapConf v2cTrapParams readOnly \ [ffff:ffff:ffff:ffff:ffff:ffff:ffff:ffff]:0 2048
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SNMPv2cトラップを,IPアドレスfec0::1111:2222:3333:4444:5555とIPアドレスfec0::aaaa:bbbb:cccc:dddd:eeeeに,%スコープIDを指定しないで送信する場合の設定例を次に示します。設定名は「NNM_1」と「NNM_2」とします。複数のトラップ宛先を設定する場合,設定名はユニークにする必要があることに注意してください。
snmpTargetAddrEntry NNM_1 transportDomainUdpIpv6 \ [fec0::1111:2222:3333:4444:5555]:0 0 0 TrapConf v2cTrapParams readOnly \ [ffff:ffff:ffff:ffff:ffff:ffff:ffff:ffff]:0 2048 snmpTargetAddrEntry NNM_2 transportDomainUdpIpv6 \ [fec0::aaaa:bbbb:cccc:dddd:eeee]:0 0 0 TrapConf v2cTrapParams readOnly \ [ffff:ffff:ffff:ffff:ffff:ffff:ffff:ffff]:0 2048
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認証失敗トラップの送信を抑止します。
snmpEnableAuthenTraps 2
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最大接続サブエージェント数を変更します。
最大接続サブエージェント数の変更手順については,「3.5 最大接続サブエージェント数の変更」を参照してください。
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sysNameのホスト名を変更する手順
SNMPエージェントのインストール後にホスト名が変更された場合で,新しいホスト名をsysNameの値とする方法については,「3.7.4 ホスト名を変更した場合の注意事項」を参照してください。