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JP1 Version 12 JP1/SNMP System Observer


2.9.1 運用上の注意事項

運用上の注意事項について説明します。

〈この項の構成〉

(1) SSOが動作するシステムの時刻を変更する場合

(2) APMが動作するシステムの時刻を変更する場合の注意事項

(3) ホスト名について

監視マネージャおよび監視サーバのホスト名は,RFCに準拠したホスト名で設定してください。

ホスト名に使用できる文字は,A-Z,a-z,0-9の半角英数字,-(ハイフン),およびDNSラベル名を区切る.(ピリオド)です。また,ホスト名に指定できるホスト名長は,DNSサフィックスを含めて255バイトまでです。

(4) IPアドレスについて

(5) SSOからクラスタシステムで運用しているサーバをプロセス/サービス監視する場合およびリソースを収集する場合の注意事項

SSOからクラスタシステムで運用しているサーバをプロセス/サービス監視する場合およびリソースを収集する場合は,物理ホスト単位で監視および収集を行ってください。

なお,プロセス/サービス監視をする場合は,監視対象サーバ側のAPMのイベント通知発行元アドレス定義ファイルに設定したIPアドレスを指定してください。

(6) 複数のIPアドレスが存在するホストを監視する場合

(7) SSOが動作する自ホストのホスト名またはIPアドレスを変更する場合

SSOが動作する自ホストのホスト名またはIPアドレスを変更する場合は,次の手順を実施してください。

なお,クラスタシステムで論理ホスト名または論理IPアドレスを変更する場合に実施する手順については,「11.5.1(5) 論理IPアドレスを変更する場合」および「11.5.1(6) 論理ホスト名を変更する場合」を参照してください。

注※

ホスト名の大文字・小文字が変更になった場合,またはドメイン名の追加・変更があった場合も,ホスト名の変更に該当します。

  1. プロセス監視条件設定ウィンドウで,監視サーバ一覧から自ホストをすべて削除する(IPアドレス変更時だけ)。

  2. リソース収集条件設定ウィンドウで,自ホストの収集条件をすべて削除する(IPアドレス変更時だけ)。

  3. リソース収集,プロセス監視をすべて停止する。

  4. リソース収集,プロセス監視のGUIをすべてクローズする。

  5. SSOで保持するすべてのリソース収集データベースを削除する。

    必要に応じて,削除前にssoextractlogコマンドによって該当するデータを抽出,保存してください。

  6. SSOのデーモンプロセスを停止する。

  7. SSOが動作するシステムのホスト名またはIPアドレスを変更する。

  8. 次に示す定義ファイルに変更対象サーバのホストを定義している場合は,定義を変更する。

    SSOの定義ファイル

    ・ssoapmon動作定義ファイル(ssoapmon.def)(IPアドレス変更時だけ)

    ・ssocollectd動作定義ファイル(ssocollectd.def)(IPアドレス変更時だけ)

    ・ssocolmng動作定義ファイル(ssocolmng.def)(IPアドレス変更時だけ)

    ・イベント送信先定義ファイル(ssodest.conf)(IPアドレス変更時だけ)

    ・監視サーバ定義ファイル

    APMの定義ファイル

    ・起動イベントあて先定義ファイル(apmdest.conf)

    ・プロキシ定義ファイル(apmproxy.conf)

    自ホスト,他ホストに関係なくSSOのイベント送信先定義ファイル(ssodest.conf),およびSNMPエージェントのイベントあて先に変更するホストを定義している場合は定義を変更してください。

    なお,SNMPエージェントのイベントあて先は,OSがLinuxの場合は,/etc/SnmpAgent.d/snmpd.confのtrap-destに設定したあて先になり,OSがWindowsの場合は,"SNMP Service"サービスのプロパティで[トラップ]タブ中のトラップ送信先に存在するあて先になります。

  9. SSOのデーモンプロセスを起動する。

  10. リソース収集条件およびプロセス監視条件を再設定する(IPアドレス変更時だけ)。

  11. リソース収集,プロセス監視を開始する。

  12. レポート定義ファイルを作り直す。

(8) リソース収集対象サーバまたはプロセス監視対象サーバのホスト名またはIPアドレスを変更する場合

リソース収集対象サーバまたはプロセス監視対象サーバのホスト名またはIPアドレスを変更する場合は,次の手順を実施してください。

注※

ホスト名の大文字・小文字が変更になった場合,またはドメイン名の追加・変更があった場合も,ホスト名の変更に該当します。

変更する項目

手順

ホスト名

SSOを再起動する手順,またはSSOを再起動しない手順のどちらか

IPアドレス

SSOを再起動しない手順

なお,プロセス監視をしていない場合はプロセス監視についての手順は無視してください。また,リソース収集をしていない場合はリソース収集についての手順は無視してください。

(a) SSOを再起動しない手順

  1. プロセス監視条件設定ウィンドウで監視サーバ一覧からIPアドレスを変更する対象サーバを削除する(IPアドレス変更時だけ)。

  2. リソース収集条件設定ウィンドウでホスト名またはIPアドレスを変更する対象サーバの収集条件をすべて削除する。

  3. 変更対象サーバに関するすべてのリソース収集データベースを削除する。

    必要に応じて,削除前にssoextractlogコマンドによって該当するデータを抽出,保存してください。

  4. 変更対象サーバのホスト名またはIPアドレスを変更する。

  5. 次に示す定義ファイルに変更するホスト名またはIPアドレスを定義している場合は,定義を変更する。

    SSOの定義ファイル

    ・SNMP定義ファイル(ssosnmp.conf)(IPアドレス変更時だけ)

    ・グループ定義ファイル(IPアドレス変更時だけ)

    ・監視状態定義ファイル

    ・収集状態定義ファイル

    ・収集条件定義ファイル

    ・監視条件定義ファイル

    ・レポート定義ファイル

    APMの定義ファイル

    ・イベント通知発行元アドレス定義ファイル(apmaddr.conf)(IPアドレス変更時だけ)

  6. ESAおよびAPMを再起動する。

  7. NNMiの連携情報(ノード情報)を更新する。

    • ssoapcom -n

    • ssocolmng -n

  8. リソース収集条件およびプロセス監視条件を再設定する。

(b) SSOを再起動する手順

  1. リソース収集,プロセス監視をすべて停止する。

  2. リソース収集,プロセス監視のGUIをすべてクローズする。

  3. 変更対象サーバに関するすべてのリソース収集データベースを削除する。

    必要に応じて,削除前にssoextractlogコマンドによって該当するデータを抽出,保存してください。

  4. SSOのデーモンプロセスを停止する。

  5. 変更対象サーバのホスト名を変更する。

  6. 次に示す定義ファイルに変更するホスト名を定義している場合は,定義を変更する。

    SSOの定義ファイル

    ・監視状態定義ファイル

    ・収集状態定義ファイル

    ・収集条件定義ファイル

    ・監視条件定義ファイル

    ・レポート定義ファイル

    APMの定義ファイル

    ・イベント通知発行元アドレス定義ファイル(apmaddr.conf)

  7. ESAおよびAPMを再起動する。

  8. SSOのデーモンプロセスを起動する。

(9) 異なるホスト上の監視サーバでのレポート作成について

次の条件が重なるレポートの作成はできません。

(a) SSOと異なるホスト上の監視サーバを指定してレポートを作成する場合

(b) 上記(a)の監視サーバ上で動作するSSOが認識する自IPアドレスが,ほかのSSOから通信不能なIPアドレスである場合

注※ SSOが認識する自IPアドレスは次の優先順位で決定されます。

  1. ssocolmng動作定義ファイルのchange-my-addressキーに指定されたIPアドレス

  2. OSに依存する優先順位で最上位のIPアドレス

(10) 定義ファイルに使用可能な文字コードについて

定義ファイルに使用可能な文字コードは次のとおりです。

(11) SSOが動作する言語環境を変更する場合の注意事項

SSOが正しく動作しなくなることがあるため,次の手順で変更してください。

  1. リソース収集中の場合は,すべてのリソース収集を終了させます。

  2. 必要なリソース収集データを抽出し,収集データベースをすべて削除します。

  3. SSOを停止します。

  4. システム言語環境を変更します。

  5. SSOを起動します。

  6. リソースの収集の開始を実行します。

(12) プロセスおよびサービス監視またはリソース収集機能を使用する場合

リソース収集対象およびプロセス監視サーバに対しリソース収集,プロセス監視,またはサービス監視を行う場合はSNMPエージェントと監視マネージャの下記コミュニティ名を一致させる必要があります。

リソース収集を行う場合:Getコミュニティ名

プロセス監視またはサービス監視を行う場合:Setコミュニティ名

SNMPエージェントのコミュニティ名の設定については,マニュアル「JP1/Extensible SNMP Agent」,またはSNMPエージェント製品のマニュアルを参照してください。

監視マネージャのコミュニティ名の設定については「7.3.6 SNMP定義ファイル(ssosnmp.conf)」を参照してください。

(13) SNMPプロトコルのバージョンについて

SSOの各プログラムが使用するSNMPプロトコルのバージョンはV1,V2またはV3です。ただし,サポートするSNMPプロトコルのバージョンがSNMP V2だけのSNMPエージェントには対応できません。

(14) プロセス監視のヘルスチェックに関する注意事項

プロセス監視でヘルスチェック間隔を設定している場合,すべてのアプリケーションの監視モードをoffに設定してもヘルスチェックは設定した間隔で実行されます。

ヘルスチェックを停止する場合は,ヘルスチェック間隔を0に設定してください。

(15) マルチバイトコードの文字を含むプロセスを監視する場合

マルチバイトコードの文字を含むプロセス名を監視する場合,SSOとAPMが動作するホストの言語環境変数を合わせてください。

Windows環境の監視サーバではマルチバイトコードの文字を含むプロセス名の監視は行えません。

(16) リソース収集に関する注意事項

リソースの収集対象OSがLinux・AIX・Tru64・Solarisのネットワークグループリソースを取得する場合,ネイティブエージェント(Linux・AIX・Tru64の場合 snmpdプロセス,Solarisの場合 snmpdxプロセス)が起動していることが前提となります。

なお,リソースの収集対象OSがSolaris2.5.1の場合,ネイティブエージェントが存在しないため,ネットワークグループのリソースは取得できません。

(17) APMのバックアップを取る場合について

APM機能の環境のバックアップを取得する場合,定義ファイルをバックアップしてください。

(a) バックアップの契機

  • システムをバージョンアップする場合

  • メンテナンスなどにより定義情報を変更する場合

  • 定期的な時期

(b) バックアップ手順

  1. APMを停止してください。

  2. $APM_CONF配下の定義ファイル(apmaddr.conf,apmtcpsend.conf, apmini.conf, ....)をバックアップしてください。

    監視条件定義ファイル(*.apm)はバックアップの対象にしないでください。

  3. APMを起動してください。

(c) リストアの契機

  • システムのバージョンアップにてエラーとなった場合

  • メンテナンスなどにより再作成したファイルがエラーとなった場合

(d) リストアの手順

  1. APMを停止してください。

  2. $APM_CONF配下の定義ファイルをリストアしてください。

  3. APMを起動してください。

(18) APMが動作するWindowsドメインの変更について(Windows限定)

ESAマシンのWindowsドメインへの参加の設定に変更があった場合,APMの「SNMP System Observer - Agent for Process」サービスのアカウントでログオン不可となる場合はサービスアカウントのログオンを再設定してください。

(19) レポート条件に関する注意事項

先頭または末尾に半角スペースを含むインスタンスをレポート条件に定義することはできません。

(20) レポート定義ファイル内の日本語コードに関する注意事項

日本語EUCまたはUTF-8で書かれたレポート定義ファイルをGUIで扱う場合,また日本語EUCまたはUTF-8でレポートファイルをGUIから作成する場合,日本語EUCまたはUTF-8に文字コード変換できない文字は "?" に変換されます。

(21) リソース収集のインスタンスの増分に伴う再設定について

ディスクやNICなどの増設によりSSOが対象とするリソースで,インスタンスが増分した際に,インスタンスを個別に指定してリソース収集を行っている場合は,適宜増分のインスタンスを指定してください。なお,インスタンスを個別に指定してない場合は,SSOとしては再設定は不要です。

(22) DHCPを使用するサーバでの運用について

DHCPで動的にIPアドレスに割り振られるようなサーバの監視はできません。

(23) 監視サーバを監視対象外とした場合の注意事項

監視サーバを監視対象から外す場合は,プロセス監視条件設定ウィンドウの監視サーバ一覧から該当する登録監視サーバをすべて削除してください。

すでに以前の監視マネージャから監視対象外としている場合は,該当する監視サーバのAPMを停止したあと,$APM_CONF配下の*.apmを削除してください。また,起動イベントあて先定義ファイル(apmdest.conf)から監視対象外となるホスト名およびIPアドレスを削除してください。

起動イベントあて先定義ファイル(apmdest.conf)については,「7.4.2 起動イベントあて先定義ファイル(apmdest.conf)」を参照してください。

(24) 1台の監視サーバ(エージェントホスト)に複数IPアドレスがある場合

1台の監視サーバ(エージェントホスト)に複数IPアドレスがある場合,監視マネージャからアクセスできるどれか一つのIPアドレスを監視サーバとして指定してください。

(25) デーモンプロセスが「RUNNING*」または「DEGENERATING*」状態の場合に関する注意事項

ssocolmngまたはssoapmonデーモンプロセスの起動後,状態が「RUNNING*」または「DEGENERATING*」である間は,初期設定処理が完了していないため,次の操作は実行しないでください。

ssocolmngデーモンプロセスが「RUNNING*」または「DEGENERATING*」状態の場合
  • ssostop,ssobackup,ssocolmng,ssocolset,ssocolshow,ssocolstart,ssocolstop,ssodbcheck,ssodbdel,ssodemandrpt,ssoextractlogコマンドの実行

  • リソースブラウザウィンドウ,リソース収集条件設定ウィンドウ,リソース収集条件参照ウィンドウ,リソース収集データ参照ウィンドウからの接続

  • レポート設定ウィンドウからのレポート作成

ssoapmonデーモンプロセスが「RUNNING*」または「DEGENERATING*」状態の場合
  • ssostop,ssobackup,ssoapcom,ssopsset,ssopsshow,ssopsstart,ssopsstopコマンドの実行

  • プロセスモニタウィンドウ,プロセス監視条件設定ウィンドウ,プロセス監視条件参照ウィンドウからの接続

これらの操作は,該当するデーモンプロセスの状態が「RUNNING」または「DEGENERATING」となったことを確認の上,実行するようにしてください。

(26) レポートファイルをIEで表示する際の注意事項

Windows XP Service Pack2以降またはWindows Server 2003 Service Pack1以降を適用済みの環境で,HTML形式のレポートファイルを表示する場合,IEのセキュリティ設定によっては,グラフおよび凡例が表示されないときがあります。この場合は,次に示す手順でIEのセキュリティ設定を変更してください。

  1. IEのメニューバーから,[ツール]−[インターネット オプション]を選択する。

    [インターネットオプション]ウィンドウが表示されます。

  2. [セキュリティ]タブを選択し,[レベルのカスタマイズ]ボタンをクリックする。

    [セキュリティの設定]ウィンドウが表示されます。

  3. [ActiveXコントロールとプラグイン]の[バイナリ ビヘイビアとスクリプト ビヘイビア]の設定を[有効にする]に変更して,[OK]ボタンをクリックする。

    [セキュリティの設定]ウィンドウが閉じます。

  4. [OK]ボタンをクリックする。

    [インターネットオプション]ウィンドウが閉じます。

  5. すでに開いているHTML形式のレポートファイルがある場合には,ページを再読み込みする。

(27) HTML形式のレポートファイルを表示する際の注意事項

HTML形式のレポートファイルには,Webブラウザによって表示できるものとできないものがあります。詳細については,「2.4.1(1) レポートファイルの形式」を参照してください。

また,グラフのテキストの表示は,Webブラウザのフォントの設定に依存します。詳細については,「2.4.2(2) HTML形式のレポートファイル」を参照してください。

(28) サブリソース別表示の積み上げ縦棒グラフに関する注意事項

サブリソース別表示の積み上げ縦棒グラフで,「レポート期間内に収集データが一つもないインスタンス」と「値がゼロであるインスタンス」を判別する必要がある場合は,グラフに統計情報の表示を設定してレポートを作成してください。

設定した場合,表示される統計情報では,「レポート期間内に収集データが一つもないインスタンス」の値が「-(ハイフン)」で表示されます。

注※ グラフに統計情報を設定する方法

次に示すどちらかの方法で設定してください。

  • グラフ表示詳細設定ウィンドウで,該当するレポート条件の[統計情報を表示する]チェックボックスをチェック状態にして,レポート定義ファイルを保存します。

  • レポート定義ファイルの該当するレポート条件のgraph_statistics_infoキーを指定して,レポート定義ファイルを保存します。

(29) レポートファイル作成時の注意事項

レポートファイル作成ウィンドウで設定する出力先には,次に示す文字を使用してください。

(30) NNMi連携に関する注意事項

(31) リソースブラウザウィンドウでエンターキーを使用する場合の注意事項

リソースブラウザウィンドウのリソース一覧上でリソースを選択したあと,エンターキーを連打しないでください(エンターキーを押し続ける状態を含む)。エンターキーを連打した場合,リソースブラウザウィンドウの表示が不正になったり,ウィンドウがフリーズしたりすることがあります。

(32) リソース収集対象エージェントまたは収集対象サーバ自体を停止する場合の注意事項

リソース収集対象エージェントまたは収集対象サーバ自体を停止する前に当該サーバに対するリソース収集および定期照会を停止してください。また,リソース収集対象エージェントがESAまたはJP1/Cm2/SMGの場合,エージェント側のsnmpstartコマンドが完了したことを確認したあとに,収集または定期照会を再開してください。

収集および定期照会を停止しないで,リソース収集対象エージェントまたは収集対象サーバ自体を停止した場合,次に示すどちらかの現象が発生するおそれがあります。

なお,リソース収集を定期的に停止する場合は,「収集時間帯設定」によって,停止している時間付近は収集しないように設定することもできます。収集時間帯の設定については,「4.4.2 リソース収集条件の設定」を参照してください。

(33) プロセス監視条件の設定に関する注意事項

プロセス監視条件設定ウィンドウから監視プロセスを追加する場合,テキスト入力エリアに改行コード(0x0A,0x0D0A)を入力しないでください。

注※

改行コードの入力とは,例えば,表計算ソフトなどを使用して作成したデータをコピーした場合が該当します。

(34) SNMP System Observer - Consoleサービスに関する注意事項

SNMP System Observer - Consoleサービスは,ssoconsoledデーモンプロセスと同時に起動または停止します。そのため,SNMP System Observer - Consoleサービスを単独で起動したり,停止したりしないでください。

(35) SNMPトラップによるイベント通知方式でプロセスおよびサービスを監視する場合の注意事項

NNMiのSNMPトラップ受信数が上限付近に達すると,APMからのSNMPトラップが受信されなくなるため,プロセスおよびサービスを正しく監視できなくなります。このため,SNMPトラップが受信できなくなる状態になる前に,NNMiのデータベースを保守するか,またはTCP通信によるイベント通知方式でプロセスおよびサービスを監視してください。

(36) 使用できない文字コードについて

SSOでは,JIS第3水準および第4水準の文字は扱えません。各種定義項目の値,フォルダ名,およびファイル名に,これらの文字を使用しないでください。

(37) Windowsでの注意事項

(38) SSOコンソールからウィンドウを起動する場合の注意事項

アプレット方式の場合,SSOコンソールから同一ウィンドウを複数起動することはできません。すでに起動しているウィンドウと同一のウィンドウを起動した場合,起動していたウィンドウが閉じて,新たにウィンドウが起動します。

また,メニューフレームの同一メニューを連打(ダブルクリックのような連続クリック)しないでください。連打した場合,ウィンドウの起動処理でエラーが発生することがあります。

(39) HNTRLib2のインストールディレクトリに関する注意事項

HNTRLib2をインストールすると,インストール時に指定したインストール先ディレクトリとは別に,次のディレクトリ配下にもファイルがインストールされます。ただし,他製品によって作成済みの場合は除きます。

Windowsの場合
%SystemDrive%:\Program Files\Hitachi\HNTRLib2
%SystemDrive%:\Program Files\Common Files\Hitachi
%SystemDrive%:\Program Files (x86)\Hitachi\HNTRLib2
%SystemDrive%:\Program Files (x86)\Common Files\Hitachi
Linuxの場合
/opt/hitachi/HNTRLib2
/opt/hitachi/common

(40) リモートデスクトップサービスについて(Windows限定)

SSOおよびAPMはリモートデスクトップサービスと連携していないため,リモートデスクトップサービスを利用した操作や運用には対応していません。

ただし,単にリモートデスクトップサービスと同居させることはできます。

(41) 監視マネージャに複数のIPアドレスが存在する場合の注意事項

ssocolmng動作定義ファイルおよびssoapmon動作定義ファイルのchange-my-address:キーに設定したIPアドレスで監視マネージャと通信できない操作端末からNNMi連携機能(アクション連携)を使用する場合,NNMアクションアドレス定義ファイルを設定してください。

(42) SNMP通信で使用するプロトコルバージョンについて

SSOが監視サーバとのSNMP通信で使用するプロトコルバージョンを次に示します。使用する機能に応じて,該当するプロトコルバージョンでSNMP通信ができるようにしてください。

(43) マルチバイトコードの文字を含むリモートコマンドを実行する場合

APMに対してマルチバイトコードの文字を含むリモートコマンドを実行する場合,SSOとAPMが動作するホストの言語環境変数を合わせてください。

(44) Webブラウザとの通信プロトコルにHTTPSを使用する場合

SSOは自己署名証明書を提供しています。このため,CA(認証局)が発行した証明書を用意しなくても,SSOコンソールおよびURLアクション連携にHTTPS接続ができます。

ただし,この証明書は自己署名型のため,Webブラウザによって信頼されません。このため,SSOコンソールおよびURLアクション連携を使用するときにWebブラウザやJavaのセキュリティプロンプトが表示されます。

(45) SSOコンソールでログインユーザ数を制限している場合の注意事項

ログアウトしないでSSOコンソール(Webブラウザ)を終了すると,セッションタイムアウト時間が経過するまでログインユーザ数は減少しません。