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JP1 Version 12 JP1/Performance Management - Remote Monitor for Platform


3.6.2 インスタンス環境の更新

Performance Managementシステムの運用中にPFM - RM for Platformのインスタンス環境を更新する方法について説明します。

〈この項の構成〉

(1) Windowsの場合

インスタンス環境を更新したい場合は,インスタンス名を確認し,インスタンス環境の各設定項目を更新します。インスタンス環境の各設定項目の設定は,PFM - RMホストで実施します。

あらかじめ更新する情報を次の表で確認してください。

表3‒33 PFM - RM for Platformのインスタンス環境の設定項目(Windowsの場合)

項番

項目名

説明

設定値

デフォルト

1

UseCommonAccount

共通アカウント情報を使用するかを指定します。

次に示すどちらかを指定します。

  • Y:使用します

  • N:使用しません

前回の設定値

2

Interval

収集プロセスの収集間隔を指定します。

60〜3,600(単位:秒)を指定します。

3

Std_Category

収集プロセスで基本的な情報(PI,PI_CPUレコード)を収集するかどうかを指定します。

次に示すどちらかを指定します。

  • Y:収集します

  • N:収集しません

4

Disk_Category

収集プロセスでディスク情報(PI_PDSK,PI_LDSKレコード)を収集するかどうかを指定します。

次に示すどちらかを指定します。

  • Y:収集します

  • N:収集しません

5

Network_Category

収集プロセスでネットワーク情報(PI_NETレコード)を収集するかどうかを指定します。

次に示すどちらかを指定します。

  • Y:収集します

  • N:収集しません

6

Ps_Category

収集プロセスでプロセス情報(PD_APS,PD_ASVC,PD_APP2,PD_APPC,PD_APPDレコード)を収集するかどうかを指定します。

次に示すどちらかを指定します。

  • Y:収集します

  • N:収集しません

7

RMHost_User

PFM - RMホスト上のアカウントのユーザーを指定します。

1〜256バイトの半角文字が使用できます。

ただし,タブは指定できません。

8

RMHost_Password

PFM - RMホスト上のアカウントのパスワードを指定します。この項目で入力した文字は画面に表示されません。また,指定時は2度入力を要求されます。

1〜256バイトの半角文字が使用できます。

ただし,タブは指定できません。

9

RMHost_Domain

PFM - RMホスト上のアカウントが属しているドメイン名を指定します。

ワークグループに所属している場合は,指定する必要はありません。

0〜256バイトの半角文字が使用できます。

ただし,タブは指定できません。

10

SSH_Type

SSHクライアントの種類を指定します。

次に示すどちらかの文字列(小文字)を指定します。

  • putty:PuTTYのplink.exeをSSHクライアントとして使用する。

  • windows:OpenSSH(Windows Server 2019同梱)のssh.exeをSSHクライアントとして使用する。

11

SSH_Client

SSH_Typeで指定したSSHクライアント(PuTTYまたはOpenSSH)の実行モジュール(plink.exeまたはssh.exe)を絶対パスで指定します。ファイルパスに空白が含まれる場合でも「"」で囲む必要はありません。

インスタンス内の監視対象のOSがWindowsだけの場合は,指定する必要はありません。

0〜256バイトの半角文字が使用できます。

ただし,タブは指定できません。

12

Perl_Module

Perl(ActivePerlまたはStrawberry Perl)の実行モジュール(perl.exe)を絶対パスで指定します。ファイルパスに空白が含まれる場合でも「"」で囲む必要はありません。

インスタンス内の監視対象のOSがWindowsだけの場合は,指定する必要はありません。

0〜256バイトの半角文字が使用できます。

ただし,タブは指定できません。

13

Log_Size

エージェントログの1ファイルの最大サイズを指定します。

1〜32(単位:メガバイト)を指定します。

注※

環境や設定内容によっては表示されません。表示されない場合の条件や入力値については「表3-10」を参照してください。

インスタンス名を確認するには,jpcconf inst listコマンドを使用します。また,インスタンス環境を更新するには,jpcconf inst setupコマンドを使用します。

インスタンス環境を更新する手順を次に示します。複数のインスタンス環境を更新する場合は,この手順を繰り返し実施します。

  1. インスタンス名を確認する。

    PFM - RM for Platformを示すサービスキーを指定して,jpcconf inst listコマンドを実行します。

    jpcconf inst list -key RMPlatform

    設定されているインスタンス名がinst1の場合,inst1と表示されます。

  2. 更新したいインスタンス環境のPFM - RM for Platformのサービスが起動されている場合は停止する。

    サービスの停止方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」のPerformance Managementの起動と停止について説明している章を参照してください。

    jpcconf inst setupコマンド実行時に,更新したいインスタンス環境のサービスが起動されている場合は,確認メッセージが表示され,サービスを停止できます。サービスを停止した場合は,更新処理が続行されます。サービスを停止しなかった場合は,更新処理が中断されます。

  3. PFM - RM for Platformを示すサービスキーおよびインスタンス名を指定して,jpcconf inst setupコマンドを実行する。

    インスタンス名がinst1のインスタンス環境を更新する場合,次のように指定してコマンドを実行します。

    jpcconf inst setup -key RMPlatform -inst inst1

    ここでは,対話形式の実行例を示していますが,jpcconf inst setupコマンドは非対話形式でも実行できます。

    jpcconf inst setupコマンドを非対話形式で実行する手順については「3.1.4(2) インスタンス環境の設定」を参照してください。

    なお,jpcconf inst setupコマンドを非対話形式で実行する場合,手順4の作業は不要です。

  4. PFM - RM for Platformのインスタンス環境を更新する。

    表3-33」に示した項目をコマンドの指示に従って入力します。現在設定されている値が表示されます。表示された値を変更しない場合は,リターンキーだけを押してください。すべての入力が終了すると,インスタンス環境が更新されます。

  5. 更新したインスタンス環境のサービスを再起動する。

    サービスの起動方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」のPerformance Managementの起動と停止について説明している章を参照してください。

コマンドについては,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」のコマンドについて説明している章を参照してください。

(2) UNIXの場合

インスタンス環境を更新したい場合は,インスタンス名を確認し,インスタンス環境の各設定項目を更新します。インスタンス環境の各設定項目の設定は,PFM - RMホストで実施します。

あらかじめ更新する情報を次の表で確認してください。

表3‒34 PFM - RM for Platformのインスタンス環境の設定項目(UNIXの場合)

項番

項目名

説明

設定値

デフォルト

1

Interval

収集プロセスの収集間隔を指定します。

60〜3,600(単位:秒)を指定します。

前回の設定値

2

Std_Category

収集プロセスで基本的な情報(PI,PI_CPUレコード)を収集するかどうかを指定します。

次に示すどちらかを指定します。

  • Y:収集します

  • N:収集しません

3

Disk_Category

収集プロセスでディスク情報(PI_PDSK,PI_LDSKレコード)を収集するかどうかを指定します。

次に示すどちらかを指定します。

  • Y:収集します

  • N:収集しません

4

Network_Category

収集プロセスでネットワーク情報(PI_NETレコード)を収集するかどうかを指定します。

次に示すどちらかを指定します。

  • Y:収集します

  • N:収集しません

5

Ps_Category

収集プロセスでプロセス情報(PD_APS,PD_ASVC,PD_APP2,PD_APPC,PD_APPDレコード)を収集するかどうかを指定します。

次に示すどちらかを指定します。

  • Y:収集します

  • N:収集しません

6

Log_Size

エージェントログの1ファイルの最大サイズを指定します。

1〜32(単位:メガバイト)を指定します。

インスタンス名を確認するには,jpcconf inst listコマンドを使用します。また,インスタンス環境を更新するには,jpcconf inst setupコマンドを使用します。

インスタンス環境を更新する手順を次に示します。複数のインスタンス環境を更新する場合は,この手順を繰り返し実施します。

  1. インスタンス名を確認する。

    PFM - RM for Platformを示すサービスキーを指定して,jpcconf inst listコマンドを実行します。

    jpcconf inst list -key RMPlatform

    設定されているインスタンス名がinst1の場合,inst1と表示されます。

  2. 更新したいインスタンス環境のPFM - RM for Platformのサービスが起動されている場合は停止する。

    サービスの停止方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」のPerformance Managementの起動と停止について説明している章を参照してください。

    jpcconf inst setupコマンド実行時に,更新したいインスタンス環境のサービスが起動されている場合は,確認メッセージが表示され,サービスを停止できます。サービスを停止した場合は,更新処理が続行されます。サービスを停止しなかった場合は,更新処理が中断されます。

  3. PFM - RM for Platformを示すサービスキーおよびインスタンス名を指定して,jpcconf inst setupコマンドを実行する。

    インスタンス名がinst1のインスタンス環境を更新する場合,次のように指定してコマンドを実行します。

    jpcconf inst setup -key RMPlatform -inst inst1

    ここでは,対話形式の実行例を示していますが,jpcconf inst setupコマンドは非対話形式でも実行できます。

    jpcconf inst setupコマンドを非対話形式で実行する手順については「3.2.4(3) インスタンス環境の設定」を参照してください。

    なお,jpcconf inst setupコマンドを非対話形式で実行する場合,手順4の作業は不要です。

  4. PFM - RM for Platformのインスタンス環境を更新する。

    表3-34」に示した項目をコマンドの指示に従って入力します。現在設定されている値が表示されます。表示された値を変更しない場合は,リターンキーだけを押してください。すべての入力が終了すると,インスタンス環境が更新されます。

  5. 更新したインスタンス環境のサービスを再起動する。

    サービスの起動方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」のPerformance Managementの起動と停止について説明している章を参照してください。

コマンドについては,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」のコマンドについて説明している章を参照してください。