3.6.2 インスタンス環境の更新
Performance Managementシステムの運用中にPFM - RM for Platformのインスタンス環境を更新する方法について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) Windowsの場合
インスタンス環境を更新したい場合は,インスタンス名を確認し,インスタンス環境の各設定項目を更新します。インスタンス環境の各設定項目の設定は,PFM - RMホストで実施します。
あらかじめ更新する情報を次の表で確認してください。
項番 |
項目名 |
説明 |
設定値 |
デフォルト |
---|---|---|---|---|
1 |
UseCommonAccount※ |
共通アカウント情報を使用するかを指定します。 |
次に示すどちらかを指定します。
|
前回の設定値 |
2 |
Interval |
収集プロセスの収集間隔を指定します。 |
60〜3,600(単位:秒)を指定します。 |
|
3 |
Std_Category |
収集プロセスで基本的な情報(PI,PI_CPUレコード)を収集するかどうかを指定します。 |
次に示すどちらかを指定します。
|
|
4 |
Disk_Category |
収集プロセスでディスク情報(PI_PDSK,PI_LDSKレコード)を収集するかどうかを指定します。 |
次に示すどちらかを指定します。
|
|
5 |
Network_Category |
収集プロセスでネットワーク情報(PI_NETレコード)を収集するかどうかを指定します。 |
次に示すどちらかを指定します。
|
|
6 |
Ps_Category |
収集プロセスでプロセス情報(PD_APS,PD_ASVC,PD_APP2,PD_APPC,PD_APPDレコード)を収集するかどうかを指定します。 |
次に示すどちらかを指定します。
|
|
7 |
RMHost_User※ |
PFM - RMホスト上のアカウントのユーザーを指定します。 |
1〜256バイトの半角文字が使用できます。 ただし,タブは指定できません。 |
|
8 |
RMHost_Password※ |
PFM - RMホスト上のアカウントのパスワードを指定します。この項目で入力した文字は画面に表示されません。また,指定時は2度入力を要求されます。 |
1〜256バイトの半角文字が使用できます。 ただし,タブは指定できません。 |
|
9 |
RMHost_Domain※ |
PFM - RMホスト上のアカウントが属しているドメイン名を指定します。 ワークグループに所属している場合は,指定する必要はありません。 |
0〜256バイトの半角文字が使用できます。 ただし,タブは指定できません。 |
|
10 |
SSH_Type |
SSHクライアントの種類を指定します。 |
次に示すどちらかの文字列(小文字)を指定します。
|
|
11 |
SSH_Client |
SSH_Typeで指定したSSHクライアント(PuTTYまたはOpenSSH)の実行モジュール(plink.exeまたはssh.exe)を絶対パスで指定します。ファイルパスに空白が含まれる場合でも「"」で囲む必要はありません。 インスタンス内の監視対象のOSがWindowsだけの場合は,指定する必要はありません。 |
0〜256バイトの半角文字が使用できます。 ただし,タブは指定できません。 |
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12 |
Perl_Module |
Perl(ActivePerlまたはStrawberry Perl)の実行モジュール(perl.exe)を絶対パスで指定します。ファイルパスに空白が含まれる場合でも「"」で囲む必要はありません。 インスタンス内の監視対象のOSがWindowsだけの場合は,指定する必要はありません。 |
0〜256バイトの半角文字が使用できます。 ただし,タブは指定できません。 |
|
13 |
Log_Size |
エージェントログの1ファイルの最大サイズを指定します。 |
1〜32(単位:メガバイト)を指定します。 |
インスタンス名を確認するには,jpcconf inst listコマンドを使用します。また,インスタンス環境を更新するには,jpcconf inst setupコマンドを使用します。
インスタンス環境を更新する手順を次に示します。複数のインスタンス環境を更新する場合は,この手順を繰り返し実施します。
-
インスタンス名を確認する。
PFM - RM for Platformを示すサービスキーを指定して,jpcconf inst listコマンドを実行します。
jpcconf inst list -key RMPlatform
設定されているインスタンス名がinst1の場合,inst1と表示されます。
-
更新したいインスタンス環境のPFM - RM for Platformのサービスが起動されている場合は停止する。
サービスの停止方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」のPerformance Managementの起動と停止について説明している章を参照してください。
jpcconf inst setupコマンド実行時に,更新したいインスタンス環境のサービスが起動されている場合は,確認メッセージが表示され,サービスを停止できます。サービスを停止した場合は,更新処理が続行されます。サービスを停止しなかった場合は,更新処理が中断されます。
-
PFM - RM for Platformを示すサービスキーおよびインスタンス名を指定して,jpcconf inst setupコマンドを実行する。
インスタンス名がinst1のインスタンス環境を更新する場合,次のように指定してコマンドを実行します。
jpcconf inst setup -key RMPlatform -inst inst1
ここでは,対話形式の実行例を示していますが,jpcconf inst setupコマンドは非対話形式でも実行できます。
jpcconf inst setupコマンドを非対話形式で実行する手順については「3.1.4(2) インスタンス環境の設定」を参照してください。
なお,jpcconf inst setupコマンドを非対話形式で実行する場合,手順4の作業は不要です。
-
PFM - RM for Platformのインスタンス環境を更新する。
「表3-33」に示した項目をコマンドの指示に従って入力します。現在設定されている値が表示されます。表示された値を変更しない場合は,リターンキーだけを押してください。すべての入力が終了すると,インスタンス環境が更新されます。
-
更新したインスタンス環境のサービスを再起動する。
サービスの起動方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」のPerformance Managementの起動と停止について説明している章を参照してください。
コマンドについては,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」のコマンドについて説明している章を参照してください。
(2) UNIXの場合
インスタンス環境を更新したい場合は,インスタンス名を確認し,インスタンス環境の各設定項目を更新します。インスタンス環境の各設定項目の設定は,PFM - RMホストで実施します。
あらかじめ更新する情報を次の表で確認してください。
項番 |
項目名 |
説明 |
設定値 |
デフォルト |
---|---|---|---|---|
1 |
Interval |
収集プロセスの収集間隔を指定します。 |
60〜3,600(単位:秒)を指定します。 |
前回の設定値 |
2 |
Std_Category |
収集プロセスで基本的な情報(PI,PI_CPUレコード)を収集するかどうかを指定します。 |
次に示すどちらかを指定します。
|
|
3 |
Disk_Category |
収集プロセスでディスク情報(PI_PDSK,PI_LDSKレコード)を収集するかどうかを指定します。 |
次に示すどちらかを指定します。
|
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4 |
Network_Category |
収集プロセスでネットワーク情報(PI_NETレコード)を収集するかどうかを指定します。 |
次に示すどちらかを指定します。
|
|
5 |
Ps_Category |
収集プロセスでプロセス情報(PD_APS,PD_ASVC,PD_APP2,PD_APPC,PD_APPDレコード)を収集するかどうかを指定します。 |
次に示すどちらかを指定します。
|
|
6 |
Log_Size |
エージェントログの1ファイルの最大サイズを指定します。 |
1〜32(単位:メガバイト)を指定します。 |
インスタンス名を確認するには,jpcconf inst listコマンドを使用します。また,インスタンス環境を更新するには,jpcconf inst setupコマンドを使用します。
インスタンス環境を更新する手順を次に示します。複数のインスタンス環境を更新する場合は,この手順を繰り返し実施します。
-
インスタンス名を確認する。
PFM - RM for Platformを示すサービスキーを指定して,jpcconf inst listコマンドを実行します。
jpcconf inst list -key RMPlatform
設定されているインスタンス名がinst1の場合,inst1と表示されます。
-
更新したいインスタンス環境のPFM - RM for Platformのサービスが起動されている場合は停止する。
サービスの停止方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」のPerformance Managementの起動と停止について説明している章を参照してください。
jpcconf inst setupコマンド実行時に,更新したいインスタンス環境のサービスが起動されている場合は,確認メッセージが表示され,サービスを停止できます。サービスを停止した場合は,更新処理が続行されます。サービスを停止しなかった場合は,更新処理が中断されます。
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PFM - RM for Platformを示すサービスキーおよびインスタンス名を指定して,jpcconf inst setupコマンドを実行する。
インスタンス名がinst1のインスタンス環境を更新する場合,次のように指定してコマンドを実行します。
jpcconf inst setup -key RMPlatform -inst inst1
ここでは,対話形式の実行例を示していますが,jpcconf inst setupコマンドは非対話形式でも実行できます。
jpcconf inst setupコマンドを非対話形式で実行する手順については「3.2.4(3) インスタンス環境の設定」を参照してください。
なお,jpcconf inst setupコマンドを非対話形式で実行する場合,手順4の作業は不要です。
-
PFM - RM for Platformのインスタンス環境を更新する。
「表3-34」に示した項目をコマンドの指示に従って入力します。現在設定されている値が表示されます。表示された値を変更しない場合は,リターンキーだけを押してください。すべての入力が終了すると,インスタンス環境が更新されます。
-
更新したインスタンス環境のサービスを再起動する。
サービスの起動方法については,マニュアル「JP1/Performance Management 運用ガイド」のPerformance Managementの起動と停止について説明している章を参照してください。
コマンドについては,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」のコマンドについて説明している章を参照してください。