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JP1 Version 12 JP1/Performance Management - Remote Monitor for Platform


3.6.3 監視対象の更新

Performance Managementシステムの運用中にPFM - RM for Platformの監視対象を更新する方法について説明します。

〈この項の構成〉

(1) Windowsの場合

設定済みの監視対象を更新したい場合は,監視対象名を確認し,監視対象を更新します。監視対象の設定は,PFM - RMホストで実施します。

あらかじめ更新する情報を確認してから作業を実施してください。更新できる情報を次の表に示します。

表3‒35 PFM - RM for Platformの監視対象の設定(Windowsの場合)

項番

項目

説明

設定値

デフォルト値

1

Target Host

監視対象の動作する名前解決可能なホスト名を指定します。

稼働性能情報の収集およびヘルスチェックに使用されます。また,JP1/IM連携時のイベントホスト名として使用されます。

1〜32バイトの半角英数字およびハイフン(-)だけ使用できます。ハイフン(-)から始まる名前は指定できません。インスタンス内がユニークである必要があります。

前回の設定値

2

UseCommonAccount

共通アカウント情報を使用するかを指定します。

次に示すどちらかを指定します。

  • Y:使用します

  • N:使用しません

3

TargetType

監視対象ホストへの接続方法を指定します。

監視対象のOSがWindowsの場合とUNIXの場合で設定値が異なります。

ヘルスチェック監視の場合は,icmpを指定します。

次の値が設定されています。設定値は変更できません。

  • wmi:WMI(監視対象ホストがWindowsの場合)

  • ssh:SSH(監視対象ホストがUNIXの場合)

  • icmp:ヘルスチェック監視の場合

初回の設定値

4

User

監視対象ホストに接続するためのユーザーを指定します。

1〜256バイトの半角文字列です。ただし,次の文字は指定できません。

  • タブ

前回の設定値

5

Password

監視対象ホストに接続するためのパスワードを指定します。

パスワードは,画面に表示されません。また,パスワードを設定する場合,2度入力する必要があります。

監視対象のOSがUNIXの場合は,指定する必要はありません。

0〜256バイトの半角文字列です。ただし,次の文字は指定できません。

  • タブ

6

Domain

監視対象ホストが所属するドメイン名を指定します。

ワークグループに所属している場合は,指定する必要はありません。

監視対象のOSがUNIXの場合は,指定する必要はありません。

0〜256バイトの半角文字列です。ただし,次の文字は指定できません。

  • タブ

7

Private_Key_File

SSH公開鍵方式で使用する秘密鍵ファイルの名前を絶対パスで指定します。ファイルパスに空白が含まれる場合でも「"」で囲む必要はありません。

監視対象のOSがWindowsの場合は,指定する必要はありません。

0〜256バイトの半角文字列です。ただし,次の文字は指定できません。

  • タブ

8

Port

監視対象ホスト上のSSHサーバのポート番号を指定します。

監視対象のOSがWindowsの場合は,使用しないため,デフォルト値のままにします。

1〜65,535

注※

環境や設定内容によっては表示されません。表示されない場合の条件や入力値については「表3-17」を参照してください。

監視対象名を確認するには,jpcconf target listコマンド,監視対象の設定内容を確認するにはjpcconf target displayコマンドを使用します。また,監視対象を更新するには,jpcconf target setupコマンドを使用します。

メモ

監視対象を更新するときに,PFM - RM for Platformのサービスを停止する必要はありません。

監視対象を更新する手順を次に示します。複数の監視対象を更新する場合は,この手順を繰り返し実施します。

  1. 監視対象名を確認するため,PFM - RM for Platformを示すサービスキー,およびインスタンス名を指定して,jpcconf target listコマンドを実行する。

    jpcconf target list -key RMPlatform -inst inst1
    Targets:
    targethost1
    targethost2
    Groups:
    All
  2. 監視対象の設定内容を確認するため,PFM - RM for Platformを示すサービスキー,インスタンス名,および監視対象名を指定して,jpcconf target displayコマンドを実行する。

    監視対象名がtargethost1の監視対象の設定内容を確認する場合,次のように指定してコマンドを実行します。

    jpcconf target display -key RMPlatform -inst inst1 -target targethost1
  3. PFM - RM for Platformを示すサービスキー,インスタンス名,および監視対象名を指定して,jpcconf target setupコマンドを実行する。

    監視対象名がtargethost1の監視対象を更新する場合,次のように指定してコマンドを実行します。

    jpcconf target setup -key RMPlatform -inst inst1 -target targethost1

    ここでは,対話形式の実行例を示していますが,jpcconf target setupコマンドは非対話形式でも実行できます。

    jpcconf target setupコマンドを非対話形式で実行する手順については「3.1.4(3) 監視対象の設定」を参照してください。

    なお,jpcconf target setupコマンドを非対話形式で実行する場合,手順4の作業は不要です。

  4. PFM - RM for Platformの監視対象を更新するため,「表3-35」に示した項目をコマンドの指示に従って入力する。

    現在設定されている値が表示されます。表示された値を変更しない場合は,リターンキーだけを押してください。すべての入力が終了すると,監視対象が更新されます。

コマンドについては,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」のコマンドについて説明している章を参照してください。

(2) UNIXの場合

設定済みの監視対象を更新したい場合は,監視対象名を確認し,監視対象を更新します。監視対象の設定は,PFM - RMホストで実施します。

あらかじめ更新する情報を確認してから作業を実施してください。更新できる情報を次の表に示します。

表3‒36 PFM - RM for Platformの監視対象の設定(UNIXの場合)

項番

項目

説明

設定値

デフォルト値

1

Target Host

監視対象の動作する名前解決可能なホスト名を指定します。

1〜32バイトの半角英数字およびハイフン(-)だけ使用できます。ハイフン(-)から始まる名前は指定できません。インスタンス内がユニークである必要があります。

前回の設定値

2

UseCommonAccount

共通アカウント情報を使用するかを指定します。

次に示すどちらかを指定します。

  • Y:使用します

  • N:使用しません

3

TargetType

監視対象ホストへの接続方法を指定します。

監視対象のOSがUNIXの場合は,sshを指定します。

ヘルスチェック監視の場合は,icmpを指定します。

次の値が設定されています。設定値は変更できません。

  • ssh:SSH(監視対象ホストがUNIXの場合)

  • icmp:ヘルスチェック監視の場合

初回の設定値

4

User

監視対象ホストにログインするユーザーを指定します。PFM - RM for Platformはこのユーザーで監視対象ホストにログインし,情報収集を実施します。

1〜256バイトの半角文字列です。ただし,次の文字は指定できません。

  • タブ

前回の設定値

5

Private_Key_File

SSH公開鍵方式で使用する秘密鍵ファイルの名前です。

1〜256バイトの半角文字列です。ただし,次の文字は指定できません。

  • タブ

6

Port

監視対象ホスト上のSSHサーバのポート番号です。

1〜65,535

注※

環境や設定内容によっては表示されません。表示されない場合の条件や入力値については「表3-28」を参照してください。

監視対象名を確認するには,jpcconf target listコマンド,監視対象の設定内容を確認するにはjpcconf target displayコマンドを使用します。また,監視対象を更新するには,jpcconf target setupコマンドを使用します。

メモ

監視対象を更新するときに,PFM - RM for Platformのサービスを停止する必要はありません。

監視対象を更新する手順を次に示します。複数の監視対象を更新する場合は,この手順を繰り返し実施します。

  1. 監視対象名を確認するため,PFM - RM for Platformを示すサービスキー,およびインスタンス名を指定して,jpcconf target listコマンドを実行する。

    jpcconf target list -key RMPlatform -inst inst1
    Targets:
    targethost1
    targethost2
    Groups:
    All
  2. 監視対象の設定内容を確認するため,PFM - RM for Platformを示すサービスキー,インスタンス名,および監視対象名を指定して,jpcconf target displayコマンドを実行する。

    監視対象名がtargethost1の監視対象の設定内容を確認する場合,次のように指定してコマンドを実行します。

    jpcconf target display -key RMPlatform -inst inst1 -target targethost1
  3. PFM - RM for Platformを示すサービスキー,インスタンス名,および監視対象名を指定して,jpcconf target setupコマンドを実行する。

    監視対象名がtargethost1の監視対象を更新する場合,次のように指定してコマンドを実行します。

    jpcconf target setup -key RMPlatform -inst inst1 -target targethost1

    ここでは,対話形式の実行例を示していますが,jpcconf target setupコマンドは非対話形式でも実行できます。

    jpcconf target setupコマンドを非対話形式で実行する手順については「3.2.4(4) 監視対象の設定」を参照してください。

    なお,jpcconf target setupコマンドを非対話形式で実行する場合,手順4の作業は不要です。

  4. PFM - RM for Platformの監視対象を更新するため,「表3-36」に示した項目をコマンドの指示に従って入力する。

    現在設定されている値が表示されます。表示された値を変更しない場合は,リターンキーだけを押してください。すべての入力が終了すると,監視対象が更新されます。

コマンドについては,マニュアル「JP1/Performance Management リファレンス」のコマンドについて説明している章を参照してください。