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JP1 Version 12 JP1/Performance Management リファレンス


jpctool config mgrimport

〈このページの構成〉

形式

jpctool config mgrimport    -d インポート元ディレクトリ
                            [-noprogress]

機能

jpctool config mgrimportコマンドは,監視二重化の環境にあるPFM - Managerの定義情報ファイルを,指定されたディレクトリからインポートするコマンドです。

インポートする定義情報は次のとおりです。

jpctool config mgrimportコマンドでは,定義情報をインポートする前に,オプションで指定した定義情報とインポート先の定義情報が一致しているかどうかを検証します。定義情報の検証についての詳細は,「付録F 定義情報の検証について」を参照してください。

コマンドを実行できるホスト

PFM - Manager

実行権限

Windowsの場合

Administrators権限を持つユーザー(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)

UNIXの場合

rootユーザー権限を持つユーザー(uid=0のユーザー)

格納先ディレクトリ

Windowsの場合

インストール先フォルダ\tools\

UNIXの場合

/opt/jp1pc/tools/

引数

-d インポート元ディレクトリ

jpctool config mgrexportコマンドでエクスポートした定義情報が格納されているディレクトリを指定します。

1〜35バイトの半角英数字,半角空白,または次に示す記号を指定できます。

- _ # ( ) : / \

ディレクトリは,相対パスでは指定できません。必ず絶対パスで指定してください。

空白文字を含む場合," "で囲んでください。また,次の記号を指定する場合,シェルまたはコマンドプロンプトで解析されるのを防ぐため," "で囲んで指定してください。

( )

-noprogress

このオプションを指定すると,インポート処理の稼働状況は出力されません。

注意事項

戻り値

0

正常終了した。

1

コマンドラインの形式が不正である。

2

コマンドの実行権限がない。

4

実行ホスト上のPFM - Managerのサービスが起動している。

5

Performance Managementホスト以外のホストで実行された。

10

コマンドが実行中である。

12

監視二重化の環境で実行されていない。

100

Performance Managementの環境が不正である。

105

カレントディレクトリがjpctool config mgrimportコマンドの格納先ディレクトリではない。

200

メモリーが不足している。

210

ディスク容量が不足している。

211

ファイルまたはディレクトリにアクセスできない。

235

1つ以上のファイルのコピーに失敗した。

238

定義情報が一致していない。

239

定義情報の内容が不正である(エクスポート後に変更された)。

255

予期しないエラーが発生した。

使用例

/tmp/pfmimportディレクトリを指定して,定義情報をインポートする場合のコマンド実行例を次に示します。

jpctool config mgrimport -d /tmp/pfmimport

出力例

定義情報のインポートに成功した場合の標準出力の出力例を次に示します。

標準出力の出力例

KAVE06139-I 二重化定義情報のインポート処理を開始します
KAVE06143-I 定義情報のインポート処理を開始します(config=alarm definitions)
KAVE06144-I 定義情報のインポート処理が正常終了しました(config=alarm definitions)
KAVE06143-I 定義情報のインポート処理を開始します(config=action definitions)
KAVE06144-I 定義情報のインポート処理が正常終了しました(config=action definitions)
KAVE06143-I 定義情報のインポート処理を開始します(config=bind information)
KAVE06144-I 定義情報のインポート処理が正常終了しました(config=bind information)
KAVE06143-I 定義情報のインポート処理を開始します(config=report definitions)
KAVE06144-I 定義情報のインポート処理が正常終了しました(config=report definitions)
KAVE06143-I 定義情報のインポート処理を開始します(config=tenant group definitions)
KAVE06144-I 定義情報のインポート処理が正常終了しました(config=tenant group definitions)
KAVE06143-I 定義情報のインポート処理を開始します(config=PFM user account information)
KAVE06144-I 定義情報のインポート処理が正常終了しました(config=PFM user account information)
KAVE06140-I 二重化定義情報のインポート処理が正常終了しました

定義情報が一致していないため,定義情報のインポートに失敗した場合の標準出力の出力例を次に示します。

標準出力の出力例

KAVE06142-E 指定された定義情報と,インポート先PFM - Managerの定義情報が異なります(Configure the health check function)
KAVE06142-E 指定された定義情報と,インポート先PFM - Managerの定義情報が異なります(jpccomm.ini, section=Common Section, label=Multiple Alarm Table Bind)
KAVE06142-E 指定された定義情報と,インポート先PFM - Managerの定義情報が異なります(HealthCheck, Property=Detail Records->PD->Log)