jpctool config mgrexport
形式
jpctool config mgrexport -d エクスポート先ディレクトリ
機能
jpctool config mgrexportコマンドは,監視二重化の環境にあるPFM - Managerの定義情報ファイルを,指定されたディレクトリにエクスポートするコマンドです。
エクスポートする定義情報は次のとおりです。
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アラーム情報(アラーム定義,アクション定義)
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バインド情報
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レポート定義
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業務グループ定義
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Performance Managementユーザーアカウント情報(エージェント階層(User Agents)の情報を含む)
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自動バインド設定
また,UNIXで実行する場合は,Kornシェル(ksh)を利用できる環境である必要があります。適用するパッケージの詳細については,PFM - Managerのリリースノートを参照してください。
コマンドを実行できるホスト
PFM - Manager
実行権限
- Windowsの場合
-
Administrators権限を持つユーザー(WindowsのUAC機能が有効な場合は管理者コンソールから実行)
- UNIXの場合
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rootユーザー権限を持つユーザー(uid=0のユーザー)
格納先ディレクトリ
- Windowsの場合
-
インストール先フォルダ\tools\
- UNIXの場合
-
/opt/jp1pc/tools/
引数
-d エクスポート先ディレクトリ
定義情報のエクスポート先のディレクトリを指定します。
1〜35バイトの半角英数字,半角空白,または次に示す記号を指定できます。
- _ # ( ) : / \
ディレクトリは,相対パスでは指定できません。必ず絶対パスで指定してください。
空白文字を含む場合," "で囲んでください。また,次の記号を指定する場合,シェルまたはコマンドプロンプトで解析されるのを防ぐため," "で囲んで指定してください。
( )
ディレクトリ名としてPerformance Managementのインストール先ディレクトリを指定しないでください。また,配下にファイルまたはディレクトリのない空のディレクトリを指定してください。
注意事項
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UNIXの場合,カレントディレクトリをコマンドの格納先ディレクトリに移動してからコマンドを実行してください。
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このコマンドの実行には,実行ホスト上のPFM - Managerが10-10以降である必要があります。
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このコマンドは,同一ホスト上の起動停止コマンドまたはほかのセットアップコマンドと同時に実行できません。
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このコマンドは,監視二重化の環境で実行してください。
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jpctool config mgrexportコマンドを複数同時に実行しないでください。
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ディスクに十分な空き容量があることを確認してから実行してください。空き容量の目安は各製品のインストール時のディスク占有量を参考にしてください。
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アラーム反映状態が「反映待ち」,「反映失敗」,「非対応」であるサービスが存在しないことを確認してから実行してください。
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コマンド実行中にエラーが発生すると,エクスポート先ディレクトリにエクスポート済みファイルが残ることがあります。
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-dオプションで指定するエクスポート先ディレクトリに,ネットワークドライブを指定することはできません。
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-dオプションで指定するエクスポート先ディレクトリに,CDやDVDなど書き込むことのできないメディアを指定することはできません。
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レポートを大量に定義している場合,コマンドの実行に時間がかかる場合があります(レポート1000個で30分〜1時間程度)。
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コマンド実行中にCtrl+Cキーで処理を中断しないでください。
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エクスポートの実行中に,定義情報およびシステム構成を変更しないでください。
-
コマンドの実行中には,管理者権限を必要とするすべての変更操作を実行しないでください。
戻り値
0 |
正常終了した。 |
1 |
コマンドラインの形式が不正である。 |
2 |
コマンドの実行権限がない。 |
5 |
Performance Managementホスト以外のホストで実行された。 |
10 |
コマンドが実行中である。 |
12 |
監視二重化の環境で実行されていない。 |
100 |
Performance Managementの環境が不正である。 |
105 |
カレントディレクトリがjpctool config mgrexportコマンドの格納先ディレクトリではない。 |
200 |
メモリーが不足している。 |
210 |
ディスク容量が不足している。 |
211 |
ファイルまたはディレクトリにアクセスできない。 |
235 |
1つ以上のファイルのコピーに失敗した。 |
255 |
予期しないエラーが発生した。 |
使用例
/tmp/pfmexportディレクトリに定義情報をエクスポートする場合のコマンド実行例を次に示します。
jpctool config mgrexport -d /tmp/pfmexport