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JP1 Version 12 JP1/Service Support 構築・運用ガイド


jssitemlist(案件一覧出力)

〈このページの構成〉

機能

JP1/Service Supportに登録されている案件の一覧をCSVファイルで出力します。コマンドの実行中に処理を中止すると,中止する直前までの案件一覧を出力します。

形式

jssitemlist -o 案件詳細情報ファイル名
           [-b プロセスワークボードID 
                           [-pi プロセスワークボード内通し番号]]
           [-ct 開始年月日-終了年月日 | -r 開始年月日-終了年月日]
           [-e]
           [-a]
           [-f]
           [-d]

実行権限

Administrators権限

格納先フォルダ

JP1/SSパス\bin\

引数

-o 案件詳細情報ファイル名

JP1/Service Supportに登録されている案件の案件一覧を出力する案件詳細情報ファイル名を255バイト以内で指定します。ファイル名は絶対パス,または相対パスで指定できますが,相対パスで指定した場合も,絶対パスに変換したあとの文字列が255バイト以下になるように指定してください。また,ファイル名に「-」で始まる文字列は指定できません。なお,案件詳細情報ファイル名が全角文字を含む場合,全角文字は2バイトに換算されます。

案件詳細情報ファイルには,ステータスが「クローズ」以外の案件一覧が出力されます。ステータスが「クローズ」の案件を含めた案件一覧を出力したい場合は,-aオプションを指定してください。

-b プロセスワークボードID

案件一覧を出力するプロセスワークボードを特定したい場合,プロセスワークボードのIDを64バイト以下の半角英数字で指定します。このオプションを省略すると,案件管理DB内のすべての案件を出力します。

-piプロセスワークボード内通し番号

-bオプションで指定したプロセスワークボードから,出力したい案件のプロセスワークボード内通し番号を指定します。

このオプションを指定する場合は,-bオプションを必ず指定してください。-piオプションを省略した場合は,-bオプションで指定したプロセスワークボードの案件一覧が出力されます。

プロセスワークボード内通し番号については,「3.2.2(1) 案件一覧」を参照してください。

-ct 開始年月日-終了年月日

特定の期間内に登録された案件を出力するために,登録日の範囲をYYYY/MM/DD形式の文字列で指定します。開始年月日と終了年月日の間には「-」を挿入します。

開始年月日,および終了年月日には1970/01/02〜2036/12/31の値を指定できます。開始年月日には,終了年月日より前の値を指定してください。

開始年月日,および終了年月日について次に説明します。

開始年月日

この値で指定した日付以降に登録された案件を出力します。指定範囲内の値で存在しない日付が指定された場合は,実際に存在する日付まで進め,それ以降に更新された案件を出力します。

終了年月日

この値で指定した日付以前に登録された案件を出力します。指定範囲内の値で存在しない日付が指定された場合は,実際に存在する日付まで戻り,それ以前に登録された案件を出力します。

例えば,「2013/04/01-2013/04/07」を指定した場合,案件の登録日時が「2013/04/01 00:00:00(.000)」から「2013/04/07 23:59:59(.999)」の範囲の案件が出力対象となります。

-ctおよび-rオプションを省略した場合は,すべての案件が出力対象となります。

-r 開始年月日-終了年月日

特定の期間内に更新された案件を出力するために,更新日の範囲をYYYY/MM/DD形式の文字列で指定します。開始年月日と終了年月日の間には「-」を挿入します。

開始年月日,および終了年月日には1970/01/02〜2036/12/31の値を指定できます。開始年月日には,終了年月日より前の値を指定してください。

開始年月日,および終了年月日について次に説明します。

開始年月日

この値で指定した日付以降に更新された案件を出力します。指定範囲内の値で存在しない日付が指定された場合は,実際に存在する日付まで進め,それ以降に更新された案件を出力します。

終了年月日

この値で指定した日付以前に更新された案件を出力します。指定範囲内の値で存在しない日付が指定された場合は,実際に存在する日付まで戻り,それ以前に更新された案件を出力します。

例えば,「2013/04/01-2013/04/07」を指定した場合,案件の更新日時が「2013/04/01 00:00:00(.000)」から「2013/04/07 23:59:59(.999)」の範囲の案件が出力対象となります。

-ctおよび-rオプションを省略した場合は,すべての案件が出力対象となります。

-e

このオプションを指定すると,出力対象にユーザーがカスタマイズした項目が含まれます。このオプションを省略すると,出力対象にはユーザーがカスタマイズした項目が含まれません。

-a

「クローズ」も含めたすべてのステータスの案件を出力する場合に指定します。このオプションを省略すると,ステータスが「クローズ」以外の案件を出力します。

-f

ファイルを上書きする場合に指定します。

-d

削除待ち状態になっている案件だけを出力する場合に指定します。このオプションが指定されたとき,案件詳細情報ファイルボディ部の「編集者」の項目は,「削除者」に変更され,案件を削除待ち状態にしたユーザーが確認できます。同様に,「更新日時」の項目では,案件を削除待ち状態にした日時が確認できます。ただし,削除待ち状態の対象システムやプロセスワークボードに登録されている案件は出力に含まれません。また,ステータスが「クローズ」の案件を含める場合は,-aオプションをあわせて指定してください。

戻り値

戻り値

意味

0

正常終了

1

異常終了

案件詳細情報ファイルの内容

案件詳細情報ファイルには次のような形式でデータが出力されます。

[図データ]

出力される内容について説明します。

ヘッダー部

出力順

項目の内容

出力する値

1

製品名

JP1/Service Support

2

出力されるファイルのバージョン

出力されるファイルのバージョンを6けたの文字列で表す

3

案件詳細情報ファイルの文字コード

出力されるファイルの文字コード

4

出力データの種別

  • 拡張項目がない場合

    ITEMLIST

  • 拡張項目がある場合

    ITEMLIST△拡張項目あり

    (注 △は半角スペースを示す)

5

出力した案件のうち,ステータスが「クローズ」の案件の件数

Closed Item Number : 件数

(出力例)Closed Item Number : 45

6

出力した案件のうち,ステータスが「クローズ」以外の案件の件数

Unclosed Item Number : 件数

(出力例)Unclosed Item Number : 5

ボディ部

ボディ部では,jssitemhistoryコマンドと同じ内容が出力されます。出力される内容については,「jssitemhistory(案件履歴出力)」を参照してください。

実行時の前提条件

注意事項

使用例

プロセスワークボードIDが「honsyasystem」の案件のうち,2007年4月1日〜2007年7月31日に登録された案件の詳細情報を,ファイルを上書きして案件詳細情報ファイル(c:\anken\ankeninfo.csv)に出力する場合の指定例を次に示します。

jssitemlist -o c:\anken\ankeninfo.csv -b honsyasystem -r 2007/04/01-2007/07/31 -a -f