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JP1 Version 12 JP1/Service Support 構築・運用ガイド


jssitemhistory(案件履歴出力)

〈このページの構成〉

機能

案件データの履歴情報をCSVファイルで出力します。画面から削除した案件と,jssitemdeletionコマンドで削除待ち状態にした案件も出力します。コマンドの実行中に処理を中止すると,中止する直前までの履歴情報を出力します。

形式

jssitemhistory -o 案件履歴情報ファイル名
               -r 開始年月日-終了年月日
              [-b プロセスワークボードID | -i 関連案件通し番号]
              [-e]
              [-f]

実行権限

Administrators権限

格納先フォルダ

JP1/SSパス\bin\

引数

-o 案件履歴情報ファイル名

JP1/Service Supportに登録されている案件データの履歴情報を出力する案件履歴情報ファイル名を255バイト以下で指定します。案件履歴情報ファイル名が全角文字を含む場合,全角文字は2バイトに換算されます。また,ファイル名は絶対パス,または相対パスで指定できますが,相対パスで指定した場合も,絶対パスに変換したあとの文字列が255バイト以下になるように指定してください。なお,ファイル名に「-」で始まる文字列は指定できません。

-r 開始年月日-終了年月日

特定の期間内に更新された案件を出力するために,更新日の範囲をYYYY/MM/DD形式の文字列で指定します。開始年月日と終了年月日の間には「-」を挿入します。

開始年月日,および終了年月日には1970/01/02〜2036/12/31の値を指定できます。開始年月日には,終了年月日より前の値を指定してください。

開始年月日,および終了年月日について次に説明します。

開始年月日

この値で指定した日付以降に更新された案件を出力します。指定範囲内の値で存在しない日付が指定された場合は,実際に存在する日付まで進め,それ以降に更新された案件を出力します。例えば,開始年月日に2006/04/31を指定した場合は,2006/05/01以降に更新された案件を出力します。

終了年月日

この値で指定した日付以前に更新された案件を出力します。指定範囲内の値で存在しない日付が指定された場合は,実際に存在する日付まで戻り,それ以前に更新された案件を出力します。例えば,終了年月日に2006/06/31を指定した場合は,2006/06/30以前に更新された案件を出力します。

-b プロセスワークボードID

案件履歴情報を出力するプロセスワークボードを特定したい場合,対象となるプロセスワークボードのIDを64バイト以下の半角英数字で指定します。-bオプションと-iオプションの両方を省略すると,JP1/Service Support内のすべての案件を出力します。

-i 関連案件通し番号

案件履歴情報を出力する案件を特定したい場合,対象となる案件の関連案件通し番号を16バイトの半角数字(整数)で指定します。-bオプションと-iオプションの両方を省略すると,案件管理DB内のすべての案件を出力します。関連案件通し番号については,「3.3.5 関連案件の表示」を参照してください。

-e

このオプションを指定すると,出力対象にユーザーがカスタマイズした項目が含まれます。このオプションを省略すると,出力対象にはユーザーがカスタマイズした項目が含まれません。

-f

ファイルを上書きする場合に指定します。

戻り値

戻り値

意味

0

正常終了

1

異常終了

案件履歴情報ファイルの内容

案件履歴情報ファイルには次のような形式でデータが出力されます。登録されていないデータがある場合は,「"(ダブルクォーテーション)」が二つ出力されます。

[図データ]

なお,CSVファイルに出力されるボディ部の1行目は,案件フォームのカスタマイズに依存しないで,常に固定の文字列が出力されます。

出力される内容について説明します。

ヘッダー部

出力順

項目の内容

出力する値

1

製品名

JP1/Service Support

2

出力されるファイルのバージョン

出力されるファイルのバージョンを6けたの文字列で表す

3

案件履歴情報ファイルの文字コード

出力されるファイルの文字コード

4

出力データの種別

  • 拡張項目がない場合

    ITEMHISTORY

  • 拡張項目がある場合

    ITEMHISTORY△拡張項目あり

    (注 △は半角スペースを示す)

ボディ部

出力順

項目の内容※1

対応する案件フォーム項目

1

対象システムのシステムID

2

対象システムのシステム名

JIMSD_FORM_SYSTEM

3

プロセスワークボードID

4

プロセス名※2

JIMSD_FORM_PROCESS

5

関連案件通し番号

6

エスカレーション番号

7

バージョン番号※3

8

プロセスワークボード内通し番号

9

エスカレーション先システム名

10

エスカレーション先プロセス名

11

タイトル

JIMSD_FORM_TITLE

12

重大度

JIMSD_FORM_SEVERITYCODE

13

影響度

JIMSD_FORM_IMPACTCODE

14

優先度

JIMSD_FORM_PRIORITYCODE

15

案件種別

JIMSD_FORM_ITEMCATEGORYCODE

16

問題分野

JIMSD_FORM_ISSUECATEGORYCODE

17

ステータス

JIMSD_FORM_ITEMSTATUSID

18

作業状況

JIMSD_FORM_SITUATION

19

結果

JIMSD_FORM_RESULTCODE

20

更新日時

JIMSD_FORM_LASTUPDATE

21

編集者※4

22

登録者のユーザー名

JIMSD_FORM_REGISTRANT

23

登録者のID

24

発生日時

JIMSD_FORM_ACCRUALDATE

25

登録日時

JIMSD_FORM_REGISTDATE

26

開始日時

JIMSD_FORM_STARTDATE

27

担当者の種別「USER」または「ROLE」

28

担当者のユーザー名,またはロール名

JIMSD_FORM_ASSIGNED

29

担当者のID,またはロールID

30

作業期限

JIMSD_FORM_DEADLINE

31

回答責任者の種別「USER」または「ROLE」

32

回答責任者のユーザー名

JIMSD_FORM_RESPONDENT

33

回答責任者のID,またはロールID

34

完了日時

JIMSD_FORM_COMPDATE

35

顧客名

JIMSD_FORM_CUSTOMERNAME

36

問い合わせ者

JIMSD_FORM_INQUIRYNAME

37

費用(予算)

JIMSD_FORM_ESTIMATEDCOST

38

費用(実績)

JIMSD_FORM_ACTUALCOST

39

影響業務

JIMSD_FORM_EFFECTSERVICE

40

概要

JIMSD_FORM_SUMMARY

41

現象種別

JIMSD_FORM_PHENOMENONCODE

42

要因

JIMSD_FORM_CAUSECODE

43

根本原因

JIMSD_FORM_ROOTCAUSE

44

回避策種別

JIMSD_FORM_AVOIDANCECODE

45

回避策

JIMSD_FORM_AVOIDANCE

46

解決区分

JIMSD_FORM_SOLUTIONCODE

47

解決策

JIMSD_FORM_SOLUTION

48

問題個所とバージョン

JIMSD_FORM_FAILURELOCATION

49

再発防止のための考察

JIMSD_FORM_MEASURES

50

スケジュール,手順概要

JIMSD_FORM_SCHEDULE

51

変更の影響評価

JIMSD_FORM_IMPACTEVAL

52

変更の規模

JIMSD_FORM_CHANGESCALECODE

53

リリースタイプ

JIMSD_FORM_RELEASETYPECODE

54

審議結果

JIMSD_FORM_DELIBERATIONRST

55

フリー記入欄

JIMSD_FORM_FREEDESCRIPTION

56

重大度の理由

JIMSD_FORM_SEVERITYREASON

57

影響度の理由

JIMSD_FORM_IMPACTREASON

58

優先度の理由

JIMSD_FORM_PRIORITYREASON

59

プロダクト名

JIMSD_FORM_JP1PRODUCTNAME

60

ジョブネット名

JIMSD_FORM_JP1JOBNETNAME

61

ジョブ名関連

JIMSD_FORM_JP1JOBNAME

62

SNMPソース

JIMSD_FORM_JP1SNMPSRC

63

監視ノード名

JIMSD_FORM_JP1NODENAME

64

アラーム名

JIMSD_FORM_JP1ALARMNAME

65

イベントDB通し番号

JIMSD_FORM_IMEVENTNO

66

JP1/IM - Managerホスト名

JIMSD_FORM_IMHOSTNAME

67

機器情報の表示名(それぞれの値のあとに「;」を追加して連結する)

JIMSD_FORM_LINKAIM

68

関連案件ID(それぞれの値のあとに「;」を追加して連結する)

69

関連URLの表示名(それぞれの値のあとに「;」を追加して連結する)

JIMSD_FORM_LINKURL

70

拡張テキストデータ1(1〜4,096バイトの制御コード以外の文字列)

JIMSD_FORM_USERTEXT01

71

拡張テキストデータ2(1〜4,096バイトの制御コード以外の文字列)

JIMSD_FORM_USERTEXT02

72

拡張テキストデータ3(1〜4,096バイトの制御コード以外の文字列)

JIMSD_FORM_USERTEXT03

73

拡張テキストデータ4(1〜4,096バイトの制御コード以外の文字列)

JIMSD_FORM_USERTEXT04

74

拡張テキストデータ5(1〜4,096バイトの制御コード以外の文字列)

JIMSD_FORM_USERTEXT05

75

拡張テキストデータ6(1〜2,048バイトの制御コード以外の文字列)

JIMSD_FORM_USERTEXT06

76

拡張テキストデータ7(1〜2,048バイトの制御コード以外の文字列)

JIMSD_FORM_USERTEXT07

77

拡張テキストデータ8(1〜2,048バイトの制御コード以外の文字列)

JIMSD_FORM_USERTEXT08

78

拡張テキストデータ9(1〜2,048バイトの制御コード以外の文字列)

JIMSD_FORM_USERTEXT09

79

拡張テキストデータ10(1〜2,048バイトの制御コード以外の文字列)

JIMSD_FORM_USERTEXT10

80

拡張テキストデータ11(1〜2,048バイトの制御コード以外の文字列)

JIMSD_FORM_USERTEXT11

81

拡張テキストデータ12(1〜2,048バイトの制御コード以外の文字列)

JIMSD_FORM_USERTEXT12

82

拡張テキストデータ13(1〜2,048バイトの制御コード以外の文字列)

JIMSD_FORM_USERTEXT13

83

拡張テキストデータ14(1〜2,048バイトの制御コード以外の文字列)

JIMSD_FORM_USERTEXT14

84

拡張テキストデータ15(1〜2,048バイトの制御コード以外の文字列)

JIMSD_FORM_USERTEXT15

85

拡張テキストデータ16(1〜512バイトの制御コード以外の文字列)

JIMSD_FORM_USERTEXT16

86

拡張テキストデータ17(1〜512バイトの制御コード以外の文字列)

JIMSD_FORM_USERTEXT17

87

拡張テキストデータ18(1〜512バイトの制御コード以外の文字列)

JIMSD_FORM_USERTEXT18

88

拡張テキストデータ19(1〜512バイトの制御コード以外の文字列)

JIMSD_FORM_USERTEXT19

89

拡張テキストデータ20(1〜512バイトの制御コード以外の文字列)

JIMSD_FORM_USERTEXT20

90

拡張時刻データ1(「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」形式)

JIMSD_FORM_USERTIME01

91

拡張時刻データ2(「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」形式)

JIMSD_FORM_USERTIME02

92

拡張時刻データ3(「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」形式)

JIMSD_FORM_USERTIME03

93

拡張時刻データ4(「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」形式)

JIMSD_FORM_USERTIME04

94

拡張時刻データ5(「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」形式)

JIMSD_FORM_USERTIME05

95

拡張コードデータ1

JIMSD_FORM_USERCODE01

96

拡張コードデータ2

JIMSD_FORM_USERCODE02

97

拡張コードデータ3

JIMSD_FORM_USERCODE03

98

拡張コードデータ4

JIMSD_FORM_USERCODE04

99

拡張コードデータ5

JIMSD_FORM_USERCODE05

100

拡張数値データ1

JIMSD_FORM_USERINT01

101

拡張数値データ2

JIMSD_FORM_USERINT02

102

拡張数値データ3

JIMSD_FORM_USERINT03

103

拡張数値データ4

JIMSD_FORM_USERINT04

104

拡張数値データ5

JIMSD_FORM_USERINT05

105

拡張ユーザー情報種別1「USER」,「ROLE」または空白

106

拡張ユーザー情報1

JIMSD_FORM_USEREXTTYPE01

107

拡張ユーザー情報ID1のユーザーID,またはロールID

108

拡張ユーザー情報種別2「USER」,「ROLE」または空白

109

拡張ユーザー情報2

JIMSD_FORM_USEREXTTYPE02

110

拡張ユーザー情報ID2のユーザーID,またはロールID

111

拡張ユーザー情報種別3「USER」,「ROLE」または空白

112

拡張ユーザー情報3

JIMSD_FORM_USEREXTTYPE03

113

拡張ユーザー情報ID3のユーザーID,またはロールID

114

拡張ユーザー情報種別4「USER」,「ROLE」または空白

115

拡張ユーザー情報4

JIMSD_FORM_USEREXTTYPE04

116

拡張ユーザー情報ID4のユーザーID,またはロールID

117

拡張ユーザー情報種別5「USER」,「ROLE」または空白

118

拡張ユーザー情報5

JIMSD_FORM_USEREXTTYPE05

119

拡張ユーザー情報ID5のユーザーID,またはロールID

120

拡張ユーザーリンク1(それぞれの値のあとに「;」を追加して連結する)※5

JIMSD_FORM_REFINFO01

121

拡張ユーザーリンク2(それぞれの値のあとに「;」を追加して連結する)※5

JIMSD_FORM_REFINFO02

122

拡張ユーザーリンク3(それぞれの値のあとに「;」を追加して連結する)※5

JIMSD_FORM_REFINFO03

123

拡張ユーザーリンク4(それぞれの値のあとに「;」を追加して連結する)※5

JIMSD_FORM_REFINFO04

124

拡張ユーザーリンク5(それぞれの値のあとに「;」を追加して連結する)※5

JIMSD_FORM_REFINFO05

(凡例)

−:該当なし

注※1

案件の内容に改行文字が含まれている場合,半角スペースに変換して出力します。また,案件の内容に「"(ダブルクォーテーション)」が含まれている場合,「""」に変換して出力します。

注※2

案件が登録されているプロセスワークボードのプロセスの表示名が出力されます。

注※3

バージョン番号は,案件を編集するたびに1ずつ増えます。

注※4

-dオプションを指定して,jssitemlistコマンドで出力した場合,「編集者」ではなく,「削除者」になります。

注※5

リンク項目の種別が関連案件の場合は「案件ID」,機器情報の場合は「サーバ名」,「IPアドレス」または「資産番号」,関連情報の場合は「表示名」となります。

実行時の前提条件

注意事項

使用例

2007年4月1日〜2007年6月30日に更新された案件のうち,プロセスワークボードIDが「honsyasystem」の案件の履歴情報をCSVファイル(c:\anken\ankenhistory.csv)に出力する場合の指定例を次に示します。

jssitemhistory -o c:\anken\ankenhistory.csv -r 2007/04/01-2007/06/30 -b honsyasystem