jssitemimport(案件情報インポート)
機能
JP1/Service Supportの案件管理DBに,新しく案件情報を登録します。
形式
jssitemimport -i 案件情報入力ファイル名 -r 登録者ID [-f] [-m コードマッピングファイル名]
実行権限
Administrators権限
格納先フォルダ
JP1/SSパス\bin\
引数
-i 案件情報入力ファイル名
案件情報入力ファイルのファイル名を255バイト以下の文字列で指定します。案件情報入力ファイル名が全角文字を含む場合,全角文字は2バイトに換算されます。また,ファイル名は絶対パス,または相対パスで指定できますが,相対パスで指定した場合も,絶対パスに変換したあとの文字列が255バイト以下になるように指定してください。なお,ファイル名に「-」で始まる文字列は指定できません。案件情報入力ファイルの詳細については,「13. 定義ファイル」の「案件情報入力ファイル(任意)」を参照してください。
-r 登録者ID
案件の登録者となるユーザーのIDを64バイト以下の半角英数字で指定します。
次の場合はエラーになります。
-
指定したIDのユーザーが存在しない場合
-
指定したIDのユーザーが,登録先プロセスワークボードで案件の登録権限を持っていない場合
-f
データ内容に誤りがある場合も処理を継続する場合に指定します。-fオプションを指定すると,データ中の案件情報が不正な場合でも処理を継続して,次の案件情報を登録します。
-fオプションを省略した場合は,案件情報を登録する途中で一つでも案件情報の登録に失敗すると,処理は中断され,すべての案件情報が登録されません。
-m コードマッピングファイル名
ユーザーが定義したコードマッピングファイルを使用する場合,コードマッピングファイル名を255バイト以下の文字列で指定します。コードマッピングファイル名が全角文字を含む場合,全角文字は2バイトに換算されます。また,ファイル名は絶対パス,または相対パスで指定できますが,相対パスで指定した場合も,絶対パスに変換したあとの文字列が255バイト以下になるように指定してください。コードマッピングファイルについては,「13. 定義ファイル」の「コードマッピングファイル(jp1imss_itemimport_codemap.conf)」を参照してください。
戻り値
戻り値 |
意味 |
---|---|
0 |
正常終了 |
1 |
異常終了 |
実行時の前提条件
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コマンド実行時のサービスの状態については,「12. コマンド」の「コマンド実行時のサービスの状態」を参照してください。
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jssitemimportコマンドの実行中に,ほかのJP1/Service Supportのコマンドを実行しないでください。
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jssitemimportコマンドのオプションは,画面で表示される項目だけを指定してください。オプションで指定した項目はすべて案件管理DBに登録されますが,画面で表示されない項目は確認できません。
注意事項
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jssitemimportコマンドの実行中に処理を中止すると,案件情報入力ファイルで指定した案件情報はすべて登録されません。
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jssitemimportコマンドの実行中に[Ctrl]+[C]キーなどでコマンドの実行を打ち切った場合,案件情報入力ファイルで指定した案件情報の登録に失敗するおそれがあります。このため,コマンドの実行中に[Ctrl]+[C]キーなどで実行を打ち切らないでください。もし実行を打ち切った場合は,しばらく時間を置いてからコマンドを再実行してください。
-
入力ファイルとして0バイトのファイルを指定した場合,インポートした件数が0件で正常終了します。
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担当者IDや回答責任者IDに指定したユーザー,またはロールが存在しない場合は,KNAB22002-WまたはKNAB26013-Eのエラーが発生します。案件情報入力ファイルの内容を見直してください。案件情報入力ファイルについては,「13. 定義ファイル」の「案件情報入力ファイル(任意)」を参照してください。
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案件情報入力ファイルで更新日時を指定しても,JP1/Service Supportには,jssitemimportコマンドを実行した時間で登録されます。
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入力ファイルの項目を103項目以上指定した場合は,102番目の項目までが登録されます。53〜102番目の項目は任意のため,省略すると空欄になります。
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入力ファイルの項目数が52未満の場合は,KNAB26103-Eのエラーが発生します。
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案件情報入力ファイルに大量の案件情報が入力されている場合,案件管理DBの作業領域不足,または案件管理DBのログファイル不足が発生することがあります。この場合,KNAB24002-Eのエラーとともに詳細コード「-722」または「-1703」が出力されるので,案件情報を減らして再度実行してください。
設定している案件管理DBのサイズごとに,入力できる案件情報の目安を示します。
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Sサイズ:約2,000件
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Mサイズ:約5,000件
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Lサイズ:約5,000件
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LLサイズ:約5,000件
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XLサイズ:約5,000件
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jssitemimportコマンドからは,登録時に必ず入力する項目またはクローズ時に必ず入力する項目が未入力でも,案件を登録できます。
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入力するファイルは,JP1/Service Supportがインストールされているマシンのシステムロケールに応じたファイルを指定してください。使用できる文字コードを次に示します。
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日本語環境の場合:MS932
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英語環境の場合:ISO-8859-1
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中国語環境の場合:GB18030
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jssitemimportコマンドで設定する案件の担当者IDには,案件登録先に指定したプロセスワークボードの編集,および各ステータスの権限を保持していなくても設定できます。その場合には,該当する案件を操作できるユーザーでログインし適切な担当者に変更してください。
使用例
案件情報ファイル(c:\anken\ankenimport.csv)を登録する場合の指定例を次に示します。
jssitemimport -i c:\anken\ankenimport.csv -r user0001