Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Service Support 構築・運用ガイド


3.3.5 関連案件の表示

案件をエスカレーションすると,エスカレーション元の案件とエスカレーション先の案件が関連づけられます。関連づけられた案件があるかどうかは,メイン画面(案件一覧)の案件一覧で確認できます。

また,関連づけられた案件の最新の状況は,[関連案件状態]画面で確認できます。[関連案件状態]画面には,関連づけられたすべての案件が一覧表示されます。

[関連案件状態]画面を次の図に示します。

図3‒17 [関連案件状態]画面

[図データ]

[関連案件状態]画面の表示項目を次の表に示します。

表3‒15 [関連案件状態]画面の表示項目

項目

説明

システム

案件が登録されている対象システム名。

プロセス

案件が登録されているプロセス名。プロセス表示名が表示される。

案件ID

JP1/Service Support内で,案件を一意に識別するためのID。プロセスワークボード作成時に設定したプロセスワークボードIDと,プロセスワークボード内での案件の通し番号を組み合わせた値。なお,このIDは自動で設定される。

ステータス

現在の案件の状態。ステータスの種類については,「3.6.1(2) ステータスの変更」を参照のこと。

エスカレーション元案件ID

エスカレーション元の案件ID。

エスカレーション先案件ID

エスカレーション先の案件ID。

プロセス間ID

エスカレーションによって関連づけられた案件の関連を表すID。JP1/Service Support内での関連案件通し番号と,エスカレーションごとに上がる番号を組み合わせた値。関連案件通し番号が同じ案件は,エスカレーションによって関連づけられた案件だとわかる。また,エスカレーションごとに上がる番号によって,その案件が何回エスカレーションしたかわかる。なお,このIDは自動で設定される。

注※

関連案件通し番号とは,JP1/Service Support内で作成された案件を一意に識別するための通し番号です。案件をエスカレーションした場合は,元の案件と同じ関連案件通し番号となります。プロセス間ID,関連案件通し番号およびエスカレーションごとに上がる番号の関係を次の図に示します。

図3‒18 プロセス間IDの構成

[図データ]

なお,次の条件に当てはまる案件も,関連案件として[関連案件状態]画面に表示されますが,詳細な情報を表示できません。ただし,プロセスワークボード管理ロールに所属するユーザーは,詳細な情報を表示できます。

注意事項
  • jssdelrecコマンドによって案件管理DBからも案件を削除すると,[関連案件状態]画面にも案件は表示されなくなります。また,案件の関連状態もあわせて削除されるため,案件の関連が正しく表示されないことがあります。

  • 案件保存DBを使用している場合,jssstoreitemdelコマンドによって保存案件を削除すると,[関連案件状態]画面にも保存案件は表示されなくなります。また,案件の関連状態もあわせて削除されるため,案件の関連が正しく表示されないことがあります。

[関連案件状態]画面でできる操作について,次に示します。

表示内容からの情報呼び出し

「案件ID」,「エスカレーション元案件ID」,「エスカレーション先案件ID」のアンカーをクリックすると,詳細または関連情報が表示されます。