jssitemedit(案件編集)
機能
プロセスワークボード内通し番号またはイベントDB内通し番号をキーに案件管理DBを検索して,指定した案件データを編集します。案件データを編集した場合,指定を省略した情報は,コマンド実行前の設定値から変更されません。また,このコマンドを実行して案件データを編集した場合も,案件データの履歴は案件管理DBに保存されます。
形式
jssitemedit -b プロセスワークボードID -r 登録者ID -cht 担当者種別 -ch 担当者ID {-pi プロセスワークボード内通し番号 [-evt JP1/IM - Managerホスト名 イベントDB内通し番号] | -evt JP1/IM - Managerホスト名 イベントDB内通し番号} [-st ステータス] [-ctdate 完了日時] [-causc 要因コード] [-rsltc 結果コード] [-avodc 回避策種別コード] [-soltc 解決区分コード] [-chsc 変更の規模] [-rtyp リリースタイプ] [-phem 現象種別] [-fail 問題個所とバージョン] [-solt 解決策] [-avod 回避策] [-rcaus 根本原因] [-s 重大度] [-ipt 影響度] [-pr 優先度] [-srsn 重大度の理由] [-iptrsn 影響度の理由] [-prrsn 優先度の理由] [-itmc 案件種別] [-isuc 問題分野] [-t タイトル] [-det 概要] [-sit 作業状況] [-ins 影響業務] [-cus 顧客名] [-reqp 問い合わせ者] [-shdl スケジュール/手順概要] [-eval 変更の影響評価] [-dlrst 審議結果] [-mesu 再発防止のための考察] [-free フリー記述欄] [-ecost 費用(予算)] [-acost 費用(実績)] [-acdate 発生日時] [-stdate 開始日時] [-deadline 作業期限] [-jp1 プロダクト名] [-jobnet ジョブネット名] [-job ジョブ名] [-snmp SNMPソース] [-node 監視ノード名] [-alarm アラーム名] [-utextn 拡張テキストデータn] [-utimen 拡張時刻データn] [-ucoden 拡張コードデータn] [-uintn 拡張数値データn] [-uurinfon ユーザー/ロール種別n ユーザー/ロールIDn] [-m コードマッピングファイル名] [-f] [-mail]
実行権限
Administrators権限
格納先フォルダ
JP1/SSパス\bin\
引数
-b プロセスワークボードID
案件を登録するプロセスワークボードのプロセスワークボードIDを,64バイト以下の半角英数字で指定します。
-r 登録者ID
案件の登録者となるユーザーのIDを,64バイト以下の半角英数字で指定します。
次の場合はエラーになります。
-
指定したIDのユーザーが存在しない場合
-
指定したIDのユーザーが,登録先プロセスワークボードで案件の登録権限を持っていない場合
-cht 担当者種別
案件の担当者の種別として,「USER」または「ROLE」のどちらかを指定します。大文字,小文字は区別されません。
-ch 担当者ID
案件の担当者となるユーザーのID,またはロールのロールIDを64バイト以下の半角英数字と「_(アンダーバー)」で指定します。
-pi プロセスワークボード内通し番号
編集する案件のプロセスワークボード内通し番号を,数値で指定します。
jssitemeditコマンドでは,-piオプションまたは-evtオプションのどちらかを指定する必要があります。
両方指定した場合は,-piオプションに指定したプロセスワークボード内通し番号が検索キーとして使用されて,-evtオプションに指定したJP1/IM - Managerホスト名およびイベントDB内通し番号で案件が更新されます。
プロセスワークボード内通し番号の確認方法については,「3.2.2(1) 案件一覧」を参照してください。
-evt JP1/IM - Managerホスト名 イベントDB内通し番号
編集する案件のJP1イベントのJP1/IM - Managerのホスト名とイベントDB内通し番号を,0〜2,147,483,647の半角数字(整数)で指定します。
jssitemeditコマンドでは,-piオプションまたは-evtオプションのどちらかを指定する必要があります。
両方指定した場合は,-piオプションに指定したプロセスワークボード内通し番号が検索キーとして使用されて,-evtオプションに指定したJP1/IM - Managerホスト名およびイベントDB内通し番号で案件が更新されます。-evtオプションだけを指定した場合は,-evtオプションに指定したJP1/IM - Managerホスト名およびイベントDB内通し番号が検索キーとして使用されて,-evtオプションに指定したJP1/IM - Managerホスト名およびイベントDB内通し番号で案件が更新されます。また,evtオプションだけを指定した場合は,JP1/IM - Managerホスト名およびイベントDB内通し番号では案件が特定できなくて,エラーとなることがあります。
-st ステータス
案件に設定するステータスを指定します。デフォルトでは,次の値を指定できます。
-
受付
-
調査中
-
計画中
-
審議中
-
対応依頼中
-
レビュー中
-
承認済み
-
クローズ
-
拡張ステータス※
- 注※
-
任意に設定できます。デフォルトは,「拡張ステータス01」〜「拡張ステータス40」です。
なお,ステータスの名称をカスタマイズしている場合は,コードマッピングファイルを-mオプションに指定してください。コードマッピングファイルについては,「13. 定義ファイル」の「コードマッピングファイル(jp1imss_itemedit_codemap.conf)」を参照してください。
-ctdate 完了日時
案件の完了日時を「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」または「YYYY/MM/DD hh:mm」形式で指定します。完了日時には,1970/01/02 00:00:00〜2036/12/31 23:59:59の値を指定できます。
なお,案件の完了日時を「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」の形式で指定しても,[案件参照]画面,[案件編集]画面,およびメイン画面の案件プレビューでは,「YYYY/MM/DD hh:mm」の形式で表示されます。ただし,案件をCSVファイルに出力すると,「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」の形式となります。
-causc 要因コード
案件に設定する要因を指定します。デフォルトでは,次の値を指定できます。
-
空白
-
新規ソフトウェア不良
-
既知ソフトウェア不良
-
新規ハードウェア不良
-
既知ハードウェア不良
-
ドキュメント不良
-
資料不足
-
ユーザーミス
-
仕様
-
他社問題
-
プロセス不良
-
顧客要望
-
機能拡張
-
業務要件
-
インシデント・問題修正
-
プロセス改善
なお,要因コードをカスタマイズしている場合は,コードマッピングファイルを-mオプションに指定してください。コードマッピングファイルについては,「13. 定義ファイル」の「コードマッピングファイル(jp1imss_itemedit_codemap.conf)」を参照してください。
-rsltc 結果コード
案件に設定する結果を指定します。デフォルトでは,次の値を指定できます。
-
空白
-
完了
-
打ち切り
-
未確認
-
変更完了
-
既知の問題
-
原因不明
-
成功
-
失敗(計画ミス)
-
失敗(人的ミス)
-
失敗(その他)
なお,結果コードをカスタマイズしている場合は,コードマッピングファイルを-mオプションに指定してください。コードマッピングファイルについては,「13. 定義ファイル」の「コードマッピングファイル(jp1imss_itemedit_codemap.conf)」を参照してください。
-avodc 回避策種別コード
案件に設定する回避策種別を指定します。デフォルトでは,次の値を指定できます。
-
空白
-
なし
-
運用回避
-
縮退運転
-
再起動
-
ファイル回復
-
変更の戻し
-
その他
なお,回避策種別コードをカスタマイズしている場合は,コードマッピングファイルを-mオプションに指定してください。コードマッピングファイルについては,「13. 定義ファイル」の「コードマッピングファイル(jp1imss_itemedit_codemap.conf)」を参照してください。
-soltc 解決区分コード
案件に設定する解決区分を指定します。デフォルトでは,次の値を指定できます。
-
空白
-
ナレッジ
-
ドキュメント
-
ユーザー解決
-
二次サポート
-
問題管理
-
他社調査
なお,解決区分コードをカスタマイズしている場合は,コードマッピングファイルを-mオプションに指定してください。コードマッピングファイルについては,「13. 定義ファイル」の「コードマッピングファイル(jp1imss_itemedit_codemap.conf)」を参照してください。
-chsc 変更の規模
案件に設定する変更の規模を指定します。デフォルトでは,次の値を指定できます。
-
空白
-
小規模
-
中規模
-
大規模
なお,変更の規模をカスタマイズしている場合は,コードマッピングファイルを-mオプションに指定してください。コードマッピングファイルについては,「13. 定義ファイル」の「コードマッピングファイル(jp1imss_itemedit_codemap.conf)」を参照してください。
-rtyp リリースタイプ
案件に設定するリリースタイプを指定します。デフォルトでは,次の値を指定できます。
-
空白
-
パッケージリリース
-
フルリリース
-
デルタリリース
なお,リリースタイプをカスタマイズしている場合は,コードマッピングファイルを-mオプションに指定してください。コードマッピングファイルについては,「13. 定義ファイル」の「コードマッピングファイル(jp1imss_itemedit_codemap.conf)」を参照してください。
-phem 現象種別
案件に設定する現象種別を指定します。デフォルトでは指定できる値がありません。指定する場合は,案件フォームに合わせて,コードマッピングファイル(jp1imss_itemedit_codemap.conf)を作成してください。また,作成したコードマッピングファイルを-mオプションに指定してください。コードマッピングファイルについては,「13. 定義ファイル」の「コードマッピングファイル(jp1imss_itemedit_codemap.conf)」を参照してください。
-fail 問題個所とバージョン
案件に設定する問題個所とバージョンを1,024バイト以内の文字列で指定します。問題個所とバージョンには,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「-」で始まる文字列は指定できません。
-solt 解決策
案件に設定する解決策を4,096バイト以内の文字列で指定します。解決策には,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「-」で始まる文字列は指定できません。
-avod 回避策
案件に設定する回避策を4,096バイト以内の文字列で指定します。回避策には,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「-」で始まる文字列は指定できません。
-rcaus 根本原因
案件に設定する根本原因を4,096バイト以内の文字列で指定します。根本原因には,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「-」で始まる文字列は指定できません。
-s 重大度
案件に設定する重大度を指定します。デフォルトでは,次の値を指定できます。
-
空白
-
緊急
-
警戒
-
致命的
-
エラー
-
警告
-
通知
-
情報
-
デバッグ
なお,重大度をカスタマイズしている場合は,コードマッピングファイルを-mオプションに指定してください。コードマッピングファイルについては,「13. 定義ファイル」の「コードマッピングファイル(jp1imss_itemedit_codemap.conf)」を参照してください。
-ipt 影響度
案件に設定する影響度を指定します。デフォルトでは,次の値を指定できます。
-
空白
-
小
-
中
-
大
なお,影響度をカスタマイズしている場合は,コードマッピングファイルを-mオプションに指定してください。コードマッピングファイルについては,「13. 定義ファイル」の「コードマッピングファイル(jp1imss_itemedit_codemap.conf)」を参照してください。
-pr 優先度
案件に設定する優先度を指定します。デフォルトでは,次の値を指定できます。
-
空白
-
標準
-
至急
-
大至急
なお,優先度をカスタマイズしている場合は,コードマッピングファイルを-mオプションに指定してください。コードマッピングファイルについては,「13. 定義ファイル」の「コードマッピングファイル(jp1imss_itemedit_codemap.conf)」を参照してください。
-prに値を指定しなかった場合は,案件の自動入力機能が有効になっていても,優先度は更新されません。
-srsn 重大度の理由
案件に設定する重大度の理由を512バイト以内の文字列で指定します。重大度の理由には,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「-」で始まる文字列は指定できません。
-iptrsn 影響度の理由
案件に設定する影響度の理由を512バイト以内の文字列で指定します。影響度の理由には,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「-」で始まる文字列は指定できません。
-prrsn 優先度の理由
案件に設定する優先度の理由を512バイト以内の文字列で指定します。優先度の理由には,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「-」で始まる文字列は指定できません。
-itmc 案件種別
案件種別を指定します。デフォルトでは,次の値を指定できます。
-
空白
-
問い合わせ
-
障害
-
顧客要望
なお,案件種別をカスタマイズしている場合は,コードマッピングファイルを-mオプションに指定してください。コードマッピングファイルについては,「13. 定義ファイル」の「コードマッピングファイル(jp1imss_itemedit_codemap.conf)」を参照してください。
-isuc 問題分野
案件の問題分野を指定します。デフォルトでは,次の値を指定できます。
-
空白
-
アプリケーション
-
ミドルウェア
-
OS
-
ハードウェア
-
ネットワーク
-
プロセス
なお,問題分野をカスタマイズしている場合は,コードマッピングファイルを-mオプションに指定してください。コードマッピングファイルについては,「13. 定義ファイル」の「コードマッピングファイル(jp1imss_itemedit_codemap.conf)」を参照してください。
-t タイトル
案件のタイトルを512バイト以内の文字列で指定します。案件のタイトルには,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「-」で始まる文字列は指定できません。
-det 概要
案件に設定する概要を2,048バイト以内の文字列で指定します。概要には,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「-」で始まる文字列は指定できません。
-sit 作業状況
案件に設定する作業状況を4,096バイト以内の文字列で指定します。作業状況には,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「-」で始まる文字列は指定できません。
-ins 影響業務
案件に設定する影響業務を255バイト以内の文字列で指定します。影響業務には,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「-」で始まる文字列は指定できません。
-cus 顧客名
案件に設定する顧客名を1,024バイト以内の文字列で指定します。顧客名には,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「-」で始まる文字列は指定できません。
-reqp 問い合わせ者
案件に設定する問い合わせ者を255バイト以内の文字列で指定します。問い合わせ者には,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「-」で始まる文字列は指定できません。
-shdl スケジュール/手順概要
案件に設定するスケジュールまたは手順概要を4,096バイト以内の文字列で指定します。スケジュール,手順概要には,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「-」で始まる文字列は指定できません。
-eval 変更の影響評価
案件に設定する変更の影響評価を4,096バイト以内の文字列で指定します。変更の影響評価には,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「-」で始まる文字列は指定できません。
-dlrst 審議結果
案件に設定する審議結果を2,048バイト以内の文字列で指定します。審議結果には,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「-」で始まる文字列は指定できません。
-mesu 再発防止のための考察
案件に設定する再発防止のための考察を4,096バイト以内の文字列で指定します。再発防止のための考察には,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「-」で始まる文字列は指定できません。
-free フリー記述欄
案件のフリー記述欄に設定する4,096バイト以内の文字列を指定します。フリー記述欄には,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「-」で始まる文字列は指定できません。
-ecost 費用(予算)
案件に設定する費用(予算)を0〜2,147,483,647の半角数字(整数)で指定します。
-acost 費用(実績)
案件に設定する費用(実績)を0〜2,147,483,647の半角数字(整数)で指定します。
-acdate 発生日時
案件の発生日時を「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」または「YYYY/MM/DD hh:mm」形式で指定します。発生日時には1970/01/02 00:00:00〜2036/12/31 23:59:59の値を指定できます。
なお,案件の発生日時を「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」の形式で指定しても,[案件参照]画面,[案件編集]画面,およびメイン画面の案件プレビューでは,「YYYY/MM/DD hh:mm」の形式で表示されます。ただし,案件をCSVファイルに出力すると,「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」の形式となります。
-stdate 開始日時
案件の開始日時を「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」または「YYYY/MM/DD hh:mm」形式で指定します。開始日時には1970/01/02 00:00:00〜2036/12/31 23:59:59の値を指定できます。
なお,案件の開始日時を「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」の形式で指定しても,[案件参照]画面,[案件編集]画面,およびメイン画面の案件プレビューでは,「YYYY/MM/DD hh:mm」の形式で表示されます。ただし,案件をCSVファイルに出力すると,「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」の形式となります。
-deadline 作業期限
案件の作業期限を「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」または「YYYY/MM/DD hh:mm」形式で指定します。作業期限には1970/01/02 00:00:00〜2036/12/31 23:59:59の値を指定できます。-deadlineに値を指定しなかった場合は,案件の自動入力機能が有効になっていても,作業期限は更新されません。
なお,案件の作業期限を「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」の形式で指定しても,[案件参照]画面,[案件編集]画面,およびメイン画面の案件プレビューでは,「YYYY/MM/DD hh:mm」の形式で表示されます。ただし,案件をCSVファイルに出力すると,「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」の形式となります。
-jp1 プロダクト名
JP1のプロダクト名を1,024バイト以内の文字列で指定します。JP1プロダクト名には,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「-」で始まる文字列は指定できません。
-jobnet ジョブネット名
ジョブネットの名称を1,024バイト以内の文字列で指定します。ジョブネット名には,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「-」で始まる文字列は指定できません。
-job ジョブ名
ジョブの名称を1,024バイト以内の文字列で指定します。ジョブ名には,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「-」で始まる文字列は指定できません。
-snmp SNMPソース
SNMPソース名を1,024バイト以内の文字列で指定します。SNMPソースには,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「-」で始まる文字列は指定できません。
-node 監視ノード名
監視ノード名を255バイト以内の文字列で指定します。監視ノード名には,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「-」で始まる文字列は指定できません。
-alarm アラーム名
アラーム名を255バイト以内の文字列で指定します。アラーム名には,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列が指定できますが,「-」で始まる文字列は指定できません。
-utextn 拡張テキストデータn(n:1〜20)
ユーザーがカスタマイズした文字列型の項目を,「"(ダブルクォーテーション)」で囲んで20個まで指定します。指定できる文字数は,nの値によって次のように変わります。
-
nの値が1〜5の場合:4,096バイト以下の文字列で指定します。
-
nの値が6〜15の場合:2,048バイト以下の文字列で指定します。
-
nの値が16〜20の場合:512バイト以下の文字列で指定します。
拡張テキストデータには,制御文字(0x00〜0x1F,0x7F)以外の文字列を指定できますが,「-」で始まる文字列は指定できません。
-utimen 拡張時刻データn(n:1〜5)
ユーザーがカスタマイズしたDATE型の項目を「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」または「YYYY/MM/DD hh:mm」形式で5個まで指定します。拡張時刻データには1970/01/02 00:00:00〜2036/12/31 23:59:59の値を指定できます。
なお,カスタマイズしたDATE型の項目を「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」の形式で指定しても,[案件参照]画面,[案件編集]画面,およびメイン画面の案件プレビューでは,「YYYY/MM/DD hh:mm」の形式で表示されます。ただし,案件をCSVファイルに出力すると,「YYYY/MM/DD hh:mm:ss」の形式となります。
-ucoden 拡張コードデータn(n:1〜5)
ユーザーがカスタマイズしたコード型の項目を,5個まで指定します。拡張コードデータを使用する場合は,必ずコードマッピングファイルを作成して定義します。作成したコードマッピングファイルは-mオプションで指定してください。コードマッピングファイルについては,「13. 定義ファイル」の「コードマッピングファイル(jp1imss_itemedit_codemap.conf)」を参照してください。
-uintn 拡張数値データn(n:1〜5)
ユーザーがカスタマイズした数値型の項目を,0〜2,147,483,647の半角数字(整数)で5個まで指定します。
-uurinfon ユーザー/ロール種別n ユーザー/ロールIDn(n:1〜5)
ユーザーがカスタマイズしたユーザー/ロール型項目を,5個まで指定します。ユーザー/ロール種別として,「USER」または「ROLE」のどちらかを指定します。大文字,小文字は区別されません。ユーザー/ロールIDとして,ユーザー/ロール管理に登録されているIDを,64バイト以下の半角英数字と「_(アンダーバー)」で指定します。
なお,案件の登録先のプロセスワークボードが案件ごとに参照権限を設定している場合,拡張ユーザー情報01〜05(uurinfo1〜5)のうちどれか一つを,案件の参照権限を設定する項目として使用します。この場合,該当する拡張ユーザー情報n(uurinfon)のユーザー/ロール種別nおよびユーザー/ロールIDnに,案件の参照権限所有者を指定してください。
-m コードマッピングファイル名
ユーザーが定義したコードマッピングファイルを使用する場合,コードマッピングファイル名を255バイト以下の文字列で指定します。ファイル名は絶対パス,または相対パスで指定できますが,相対パスで指定した場合も,絶対パスに変換したあとの文字列が255バイト以下になるように指定してください。コードマッピングファイルについては,「13. 定義ファイル」の「コードマッピングファイル(jp1imss_itemedit_codemap.conf)」を参照してください。
-f
案件がほかのユーザーによって編集中の状態でも編集する場合に指定します。
編集者に指定したユーザーがプロセスワークボード管理ロールに属している場合,または編集者に指定したユーザーがプロセスワークボード管理者である場合は,このオプションを指定すると,編集中の案件を編集できます。
メール通知機能を使用する場合に指定します。
メール通知の実行結果は,ログファイル(jssmailnotification_info数字.log)を参照することで確認できます。数字にはログファイルの面数が入ります。詳細については,「13. 定義ファイル」の「ユーザーログ定義ファイル(jp1mailnotification.conf)」を参照してください。
戻り値
戻り値 |
意味 |
---|---|
0 |
正常終了 |
1 |
異常終了 |
案件の自動入力機能について
jssitemeditコマンドでは,案件の自動入力機能が有効な場合に,優先度と作業期限を自動で更新できます。
優先度は,次の三つの条件のどれかを満たす場合に自動で更新されます。
-
jssitemeditコマンド実行時に-sオプションを指定している
-
jssitemeditコマンド実行時に-iptオプションを指定している
-
jssitemeditコマンド実行時に-sオプションおよび-iptオプションを指定している
ただし,-prオプションを指定して値を指定していない場合は,以上の条件を満たしていても,優先度の更新は行われません。
作業期限は,次の二つの条件のどちらかを満たす場合に自動で更新されます。
-
jssitemeditコマンド実行時に-prオプションと値を指定し,-deadlineオプションを指定していない場合
-
案件の自動入力機能によって優先度が更新される条件を満たし,かつjssitemeditコマンド実行時に-deadlineオプションを指定していない
ただし,-deadlineオプションを指定して値を指定していない場合,案件の自動入力機能が有効でも,作業期限は更新されません。
作業期限は,案件登録日時に各優先度の作業時間を足した時間です。
実行時の前提条件
-
JP1/Service Support - DB Serverサービスを必ず起動してください。クラスタ構成時は,JP1/Service Support - DB ServerサービスとJP1/Service Support - DB Cluster Serviceサービスを必ず起動してください。ほかのサービスは任意です。
-
複数のjssitemeditを同時に実行しないでください。同時に実行すると,コマンドの実行に失敗するおそれがあります。
-
jssitemeditコマンドの実行中に,jssitemeditコマンド以外のJP1/Service Supportのコマンドを同時に実行しないでください。同時に実行すると,コマンドの実行に失敗するおそれがあります。
-
jssitemeditコマンドの実行時に,入力した文字列がコマンドプロンプトで認識できる文字列の長さを超えた場合,案件を登録できません。それぞれの引数の指定値が正しくても,コマンドを実行できません。認識できる文字列の長さを超えないように注意して入力してください。
-
jssitemeditコマンドの実行時に,コマンドプロンプトで認識できない文字列を入力した場合,案件を編集できません。コマンドプロンプトで認識できない文字列を入力しないように注意してください。例えば”△(ブランク)”を含む文字列は「"(ダブルクォーテーション)」で囲う必要があります。
-
拡張コードデータを使用する場合は,必ずマッピングファイルを作成してください。
-
コマンドプロンプトの特殊文字は入力時にエスケープする必要があります。例えば,「"(ダブルクォーテーション)」で囲った引数の内部に,「"(ダブルクォーテーション)」を使用する場合は,「\"」と指定する必要があります。
注意事項
-
jssitemeditコマンドの実行時に指定するオプションは,画面に表示される項目だけを指定してください。オプションで指定した項目はすべて案件管理DBに登録されますが,画面に表示されない項目は確認できません。
-
jssitemeditコマンドの実行中に処理を中止した場合,データは編集されません。
-
jssitemeditコマンドの実行中に[Ctrl]+[C]キーなどでコマンドの実行を打ち切った場合,データの登録に失敗するおそれがあります。このため,コマンドの実行中に[Ctrl]+[C]キーなどで実行を打ち切らないでください。もし実行を打ち切った場合は,しばらく時間を置いてからコマンドを再実行してください。
-
jssitemeditコマンドで案件を編集した場合,JP1イベントによるステータス変更の通知は行われません。
-
jssitemeditコマンドの実行結果は,ログファイルに出力して確認できます。詳細については,「13. 定義ファイル」の「ユーザーログ定義ファイル(jp1itemedit.conf)」を参照してください。
-
jssitemeditコマンドでは,次の操作について,内容が正しいかどうかのチェックが行われません。コマンド実行者が正しい値を設定するか,案件編集後にプロセスワークボードなどで定義を修正してください。
-
案件のステータスをクローズにする場合,案件をクローズするために必須の項目に値が設定されていなくても,案件が更新されます。
-
案件のステータスを指定する場合,指定したプロセスワークボードで使用されていないステータスを指定しても,案件が更新されます。
-
案件のステータスを指定する場合,遷移先のステータスを制限する機能で制限されたステータスを指定しても,案件が更新されます。
-
コードマッピングファイルを指定する場合,コードマッピングファイルによって変換されたコードが案件フォームファイルで定義されているコードと一致していなくても,案件が更新されます。
-
案件の担当者を指定する場合,編集後の案件を処理する権限を持たない担当者を指定しても,案件が更新されます。
-
-
-mオプションに指定した文字列が全角文字を含む場合,全角文字は2バイトに換算されます。そのほかのオプションで全角文字が指定できる場合,全角文字は3バイトまたは4バイトに換算されます。
-
案件の更新先のプロセスワークボードが案件ごとに参照権限を設定している場合,-uurinfonオプションに案件の参照権限所有者を指定しないで案件を更新すると,プロセスワークボード管理者以外のユーザーは,この案件を参照できなくなります。プロセスワークボード管理者以外のユーザーが案件を参照できなくなった場合,プロセスワークボード管理者は次に示すどちらかの方法で,案件ごとに参照権限を設定する必要があります。
-
-uurinfonオプションに案件の参照権限所有者を指定して,jssitemeditコマンドを再度実行する。
-
[案件編集]画面で案件の参照権限所有者を設定する。
-
使用例
プロセスワークボードIDが「honsyasystem」の案件のうち,プロセスワークボード内通し番号が「000001」の案件のステータスを,「クローズ」に変更する場合の指定例を次に示します。
jssitemedit -b honsyasystem -pi 000001 -r user001 -cht USER -ch jp1admin -st クローズ