jssitemdeletion(案件一括削除)
機能
案件管理DBに登録されている不要な案件を一括で削除待ち状態にします。案件管理DBから削除はしません。
形式
jssitemdeletion {-s -id ID | -p -id ID [-pi プロセスワークボード内通し番号]} [-n 更新年月日 | -ct 開始年月日-終了年月日 | -et 開始年月日-終了年月日] [-a] [-q] [-b]
実行権限
Administrators権限
格納先フォルダ
JP1/SSパス\bin\
引数
-s
対象システムを選択して,案件を削除するときに指定します。システムIDは-idオプションの引数で指定します。
-p
プロセスワークボードを選択して,案件を削除するときに指定します。プロセスワークボードIDは-idオプションの引数で指定します。
-id ID
IDを指定します。IDとして指定できる文字列は,1バイト以上64バイト以下の半角英数字です。-sオプションを指定している場合は,システムIDとなります。-pオプションを指定している場合は,プロセスワークボードIDとなります。
-pi プロセスワークボード内通し番号
-pオプションで指定したプロセスワークボードから,一つの案件を削除するときに,プロセスワークボード内通し番号を指定します。
-n 更新年月日
-nオプションを指定した場合は,指定した更新年月日以前の案件がすべて削除待ち状態になります。更新年月日には,削除待ち状態にしたい案件の更新日時を「YYYY/MM/DD」の形式にして指定します。例えば,更新年月日に「2008/04/01」を指定した場合,案件の更新日時が「2008/04/01 23:59:59(.999)」以前の案件が削除待ち状態になります。
更新年月日には,1970/01/01〜2107/01/01の値を指定できます。
-n,-ct,および-etオプションを省略した場合は,すべての案件が削除待ち状態になります。
- jssrevコマンドで削除待ち状態を解除した案件を,再度jssitemdeletionコマンドで削除する場合
-
jssrevコマンドで削除待ち状態を解除した案件は,更新日時がjssrevコマンドの実行日時に更新されているため,-nオプションで指定する年月日が,削除したい案件の更新日時を正しく指定しているかどうか確認してください。
-ct 開始年月日-終了年月日
特定の期間内に登録された案件を削除待ち状態にするために,登録日の範囲を「YYYY/MM/DD」の形式の文字列で指定します。開始年月日と終了年月日の間には「-」を挿入します。
開始年月日,および終了年月日には1970/01/02〜2036/12/31の値を指定できます。開始年月日には,終了年月日より前の値を指定してください。
開始年月日,および終了年月日について次に説明します。
- 開始年月日
-
この値で指定した日付以降に登録された案件を削除待ち状態にします。指定範囲内の値で存在しない日付が指定された場合は,実際に存在する日付まで進め,それ以降に更新された案件を出力します。
- 終了年月日
-
この値で指定した日付以前に登録された案件を出力します。指定範囲内の値で存在しない日付が指定された場合は,実際に存在する日付まで戻り,それ以前に登録された案件を出力します。
例えば,「2013/04/01-2013/04/07」を指定した場合,案件の登録日時が「2013/04/01 00:00:00(.000)」から「2013/04/07 23:59:59(.999)」の範囲の案件が削除待ち状態になります。
-n,-ct,および-etオプションを省略した場合は,すべての案件が削除待ち状態になります。
-et 開始年月日-終了年月日
特定の期間内に更新された案件を削除待ち状態にするために,登録日の範囲を「YYYY/MM/DD」の形式の文字列で指定します。開始年月日と終了年月日の間には「-」を挿入します。
開始年月日,および終了年月日には1970/01/02〜2036/12/31の値を指定できます。開始年月日には,終了年月日より前の値を指定してください。
開始年月日,および終了年月日について次に説明します。
- 開始年月日
-
この値で指定した日付以降に更新された案件を削除待ち状態にします。指定範囲内の値で存在しない日付が指定された場合は,実際に存在する日付まで進め,それ以降に更新された案件を出力します。
- 終了年月日
-
この値で指定した日付以前に登録された案件を出力します。指定範囲内の値で存在しない日付が指定された場合は,実際に存在する日付まで戻り,それ以前に登録された案件を出力します。
例えば,「2013/04/01-2013/04/07」を指定した場合,案件の登録日時が「2013/04/01 00:00:00(.000)」から「2013/04/07 23:59:59(.999)」の範囲の案件が削除待ち状態になります。
-n,-ct,および-etオプションを省略した場合は,すべての案件が削除待ち状態になります。
-a
-aオプションを指定した場合は,すべてのステータスの案件が削除待ち状態になります。-aオプションを省略した場合は,ステータスがクローズの案件が削除待ち状態になります。
-q
-qオプションを指定した場合は,応答メッセージを表示しないで案件を削除待ち状態にします。-qオプションを省略した場合は,処理を続行するかを確認するメッセージが表示されます。
-b
-bオプションを指定した場合は,JP1/Service Supportサービス,JP1/Service Support - Web Serviceサービス,JP1/Service Support - Task Serviceサービスを停止しないでjssitemdeletionコマンドを実行できます。-bオプションを省略した場合は,それらのサービスを停止しておく必要があります。
戻り値
戻り値 |
意味 |
---|---|
0 |
正常終了 |
1 |
異常終了 |
実行時の前提条件
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コマンド実行時のサービスの状態については,「12. コマンド」の「コマンド実行時のサービスの状態」を参照してください。
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jssitemdeletionコマンドの実行中に,ほかのJP1/Service Supportのコマンドを実行しないでください。
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jssitemdeletionコマンドは,二つ以上同時に実行できません。
注意事項
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jssitemdeletionコマンドの実行中に[Ctrl]+[C]キーなどでコマンドの実行を打ち切った場合,その時点までの案件を削除待ち状態にしてコマンドが終了します。
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jssitemdeletionコマンドを実行すると,対象システムやプロセスワークボードの状態に関係なく,該当する案件を削除待ち状態にします。また,編集中の案件であっても削除待ち状態にします。このとき,この案件の編集状態は解除されません。
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jssitemdeletionコマンドで案件を削除待ち状態にする場合,更新日時がjssitemdeletionコマンドの実行日時に更新されます。jssitemdeletionコマンドの実行によって,更新日時が更新されたことで問題がある場合,あらかじめ取得しておいたバックアップファイルでリカバリーしてください。jssrevコマンドで削除待ち状態を解除しても,更新日時は元に戻らないで,jssrevコマンドの更新日時に更新されるので注意してください。
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案件保存DBに保存されている案件は,削除されません。