Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Service Support 構築・運用ガイド


10.10 クラスタ環境でのインストール先マシンのリプレース

すでにJP1/Service Supportがインストールされているマシンとは異なるマシンにリプレースし,JP1/Service Supportをバージョンアップまたはアップグレードする手順について説明します。なお,手順内の「旧環境」は,旧バージョンまたは旧製品(Edition)のJP1/Service SupportがインストールされているWindowsを示しています。また,「新環境」は,新バージョンまたは新製品(Edition)のJP1/Service SupportをインストールするWindowsを示しています。

重要

旧環境のJP1/Service Supportが新環境のOSをサポートしていない場合は,旧環境のJP1/Service Supportのバージョンを新環境のOSをサポートしているバージョンにバージョンアップしてから,リプレースしてください。また,新環境は,64ビット版Windowsが前提となります。なお,JP1/Service Supportのバージョンと前提OSについては,リリースノートを参照してください。

  1. 旧環境の実行系でjssdbbackup.batコマンドを実行して,リカバリー用の案件管理DBをバックアップする。

    スタートメニューの[プログラム]−[JP1_Service Support]−[JP1_SSコマンドプロンプト]を起動して,jssdbbackup.batコマンドを実行し,案件管理DBをバックアップします。引数には-fオプションおよび-expandオプションを指定してください。jssdbbackup.batコマンドの詳細については,「12. コマンド」の「jssdbbackup.bat(データベースバックアップ)」を参照してください。

  2. 旧環境の実行系または待機系で,定義情報をバックアップする。

    バックアップの対象となる定義情報は,「11.1.1 定義情報のバックアップ」の表11-1で示している「環境設定コマンド」,「クラスタ用環境設定コマンド」および「環境設定ファイル」以外のファイルです。定義情報の内容は,実行系および待機系で同じですが,実行系での取得をお勧めします。

  3. 新環境に旧環境と同じJP1/Service Supportをインストールし,環境を設定する。

    クラスタ運用の場合のインストールおよび環境設定の手順については,「10.2 クラスタ運用の環境設定(新規インストールからの環境構築)」を参照してください。

  4. 実行系の新環境で,jssdbrecovery.batコマンドを実行し,データをリカバリーする。

    手順1で取得したバックアップを使用します。引数には,-fオプションおよび-expandオプションを指定してください。

    jssdbrecovery.batコマンドの詳細については,「12. コマンド」の「jssdbrecovery.bat(データベースリカバリー)」を参照してください。

  5. 新環境の現用系および予備系で,定義情報をリカバリーする。

    手順2でバックアップした定義情報を,新環境でリカバリーしてください。リカバリーしたあと,旧環境と同じように動作するかを確認してください。

  6. 旧環境を現用系から予備系に切り替える。

  7. 旧環境で,予備系のJP1/Service Supportをアンセットアップする。

    スタートメニューの[プログラム]−[JP1_Service Support]−[JP1_SSコマンドプロンプト]を起動して,jsshaunsetup.batコマンドを実行し,旧環境のJP1/Service Support(Standard)をアンセットアップしてください。jsshaunsetup.batコマンドの詳細については,「12. コマンド」の「jsshaunsetup.bat(クラスタ環境用アンセットアップ)」を参照してください。

  8. 旧環境で,予備系のJP1/Service Supportをアンインストールする。

    アンインストール手順については,「6.7.2 アンインストール手順」を参照してください。

  9. 旧環境を予備系から現用系に切り替える。

  10. 旧環境で,現用系のJP1/Service Supportをアンセットアップする

    スタートメニューの[プログラム]−[JP1_Service Support]−[JP1_SS]を起動して,jsshaunsetup.batコマンドを実行し,旧環境のJP1/Service Supportをアンセットアップしてください。jsshaunsetup.batコマンドの詳細については,「12. コマンド」の「jsshaunsetup.bat(クラスタ環境用アンセットアップ)」を参照してください。

  11. 旧環境で,現用系のJP1/Service Supportをアンインストールする。

    アンインストール手順については,「6.7.2 アンインストール手順」を参照してください。

  12. 新環境のJP1/Service Supportを,バージョンアップまたはアップグレードする。

    バージョンアップ手順については,「10.8.1 クラスタ環境で運用中のJP1/Service Supportのバージョンアップ手順」を参照してください。

    アップグレード手順については,「10.9.1 クラスタ環境で運用中のJP1/Service Supportのアップグレード手順」を参照してください。