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JP1 Version 12 JP1/Service Support 構築・運用ガイド


10.3 クラスタ運用の環境設定(物理ホストからの移行)

既存の物理ホスト環境からクラスタ環境に移行する場合,次の手順で移行してください。なお,この手順では現用系に物理ホスト環境があったと仮定して説明しています。

重要

物理ホスト環境からクラスタ環境へ移行できるのは,同一バージョンで同一言語のJP1/Service Supportの場合だけです。移行前と移行後のJP1/Service Supportのバージョンが異なる場合は,jsssetup -vupコマンドを実行して,移行前の物理ホスト環境を移行後のJP1/Service Supportと同じバージョンにバージョンアップしてください。

  1. 現用系で,次に示す順序でサービスを停止する。

    • JP1/Service Support - Task Serviceサービス

    • JP1/Service Support - Web Serviceサービス

    • JP1/Service Supportサービス

    JP1/Service Support - DB Serverサービスは起動したままとしてください。

  2. 現用系で,jssdbbackup.batコマンドを実行して案件管理DBをバックアップする。

    スタートメニューの[プログラム]−[JP1_Service Support]−[JP1_SSコマンドプロンプト]を起動して,jssdbbackup.batコマンドを実行し,案件管理DBをバックアップします。引数には-expandオプションを指定してください。jssdbbackup.batコマンドの詳細については,「12. コマンド」の「jssdbbackup.bat(データベースバックアップ)」を参照してください。

  3. 現用系で,JP1/Service Supportをアンセットアップする。

    スタートメニューの[プログラム]−[JP1_Service Support]−[JP1_SSコマンドプロンプト]を起動し,jssunsetup.batコマンドを実行してセットアップ前の状態にします。jssunsetup.batコマンドの詳細については,「12. コマンド」の「jssunsetup.bat(アンセットアップ)」を参照してください。

  4. クラスタ環境をセットアップする。

    手順は,新規環境を構築する場合と同じです。「10.2 クラスタ運用の環境設定(新規インストールからの環境構築)」を参照してください。

  5. 現用系で,クラスタソフトを使って次に示す順序でサービスを停止する。

    • JP1/Service Support - Task Serviceサービス

    • JP1/Service Support - Web Serviceサービス

    • JP1/Service Supportサービス

    JP1/Service Support - DB Serverサービスは起動したままとしてください。

  6. 現用系で,jssdbrecovery.batコマンドを実行して案件管理DBをリカバリーする。

    スタートメニューの[プログラム]−[JP1_Service Support]−[JP1_SSコマンドプロンプト]を起動して,jssdbrecovery.batコマンドを実行し,手順2で取得した案件管理DBをリカバリーします。引数には-expandオプションを指定してください。jssdbrecovery.batコマンドの詳細については,「12. コマンド」の「jssdbrecovery.bat(データベースリカバリー)」を参照してください。

  7. 現用系で,jssrefaclsetupコマンドを実行する。

    案件ごとの参照権限設定機能をセットアップします。案件ごとの参照権限設定機能を使用していない場合,この手順は不要です。jssrefaclsetupコマンドの詳細については,「12. コマンド」の「jssrefaclsetup(案件ごとの参照権限設定セットアップ)」を参照してください。