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JP1 Version 12 JP1/Service Support 構築・運用ガイド


3.5.2 登録済みの案件を流用して案件を作成

JP1/Service Supportに登録済みの案件を流用して,新規の案件を登録できます。この方法は,次の場合に有効です。

〈この項の構成〉

(1) 案件情報の引き継ぎ

JP1/Service Supportに登録済みの案件を流用して新規案件を作成する場合,流用元案件の案件情報を引き継げます。なお,プロセスごとに案件の表示項目が異なるため,流用元および流用先のプロセスの案件フォームの両方に存在する項目の案件情報を引き継ぎます。ただし,次に示す項目については,案件情報が引き継がれません。

表3‒23 案件流用時に案件情報を引き継がれない項目

項番

項目

説明

1

対象システム

(JIMSD_FORM_SYSTEM)

案件の流用先のプロセスワークボードに設定されたシステムのシステム名が自動で設定される。

2

プロセス

(JIMSD_FORM_PROCESS)

案件の流用先のプロセスワークボードに設定されたプロセス名が自動で設定される。

3

案件ID

(JIMSD_FORM_ITEMID)

案件をJP1/Service Supportに登録する際,自動で設定される。

4

プロセス間ID

(JIMSD_FORM_PROCESSITEMID)

5

ステータス

(JIMSD_FORM_ITEMSTATUSID)

案件を流用して新規案件を作成するユーザーが設定する。

6

登録者

(JIMSD_FORM_REGISTRANT)

案件を流用して新規案件を作成するユーザーの名前が自動で設定される。

7

担当者

(JIMSD_FORM_ASSIGNED)

8

登録日時

(JIMSD_FORM_REGISTDATE)

案件をJP1/Service Supportに登録する際,自動で設定される。

9

更新日時

(JIMSD_FORM_LASTUPDATE)

10

イベントDB内通し番号

(JIMSD_FORM_IMEVENTNO)

対処済み連動用JP1イベントの発行に使用するため,新規案件には設定しない。

11

JP1/IM - Managerのホスト名

(JIMSD_FORM_IMHOSTNAME)

また,流用元と流用先の型が異なる場合,案件情報の項目によっては,案件情報の引き継ぎが異なります。項目の型による案件情報の引き継ぎを,次の表に示します。

表3‒24 項目の型による案件情報の引き継ぎ

項番

項目

説明

1

追加項目:テキスト

(JIMSD_FORM_USERTEXT01〜JIMSD_FORM_USERTEXT20)

流用元の案件フォームがtextarea型で,流用先の案件フォームがtext型の場合,改行を無視して案件情報を引き継ぐ。

2

追加項目:ユーザー

(JIMSD_FORM_USEREXTTYPE01〜JIMSD_FORM_USEREXTTYPE05)

流用元と流用先の案件フォームで型(userまたはuserrole)が異なる場合,案件情報を引き継がない。

3

追加項目:リンク

(JIMSD_FORM_REFINFO01〜JIMSD_FORM_REFINFO05)

流用元と流用先の案件フォームで型(aim,url,またはitem)が異なる場合,案件情報を引き継がない。

なお,案件の流用先のプロセスワークボードに案件項目の自動入力を設定している場合は,自動入力が優先されます。この場合,流用元の案件情報は引き継がないで,自動入力で設定された値が設定されます。案件項目の自動入力については,「5.4.3 案件項目の自動入力の利用」を参照してください。

(2) 案件を流用して新規案件を作成する方法

次に示す画面から,案件を流用して新規案件を作成できます

注※

[履歴の表示]画面から[案件参照]画面に遷移した場合は,案件を流用して新規案件を作成できません。

なお,流用元の案件は,状態が「運用中」のプロセスワークボードから選択してください。

案件を流用して新規案件を作成する手順については,マニュアル「JP1/Service Support 操作ガイド」を参照してください。