2.3 部門の構成と管理方法を設計する(システム管理者)
JP1/DH - Serverを利用するユーザはJP1/DH - Serverのグループに設定されている必要があります。そのため,システム管理者は,まずJP1/DH - Serverのユーザを管理するためのグループを準備します。
操作手順
-
JP1/DH - Serverでデータを配送するユーザの情報を準備します。
ここでは次に示すユーザが,JP1/DH - Serverでデータを配送する例を基に説明します。
勤務地
所属
ユーザ
ユーザID
メールアドレス
東京
−
小林学※
kobayashi
akaadmin@XXX.co.jp
東京
設計部
鈴木智子
suzuki
suzuki@XXX.co.jp
東京
設計部
佐藤大輔
sato
sato@XXX.co.jp
東京
設計部
田中健太
tanaka
tanaka@XXX.co.jp
海外
製造部
渡辺誠
watanabe
watanabe@XXX.co.jp
海外
製造部
Mia Wilson
wilson
wilson@XXX.co.jp
海外
製造部
李静
li
li@XXX.co.jp
(凡例)−:JP1/DH - Server上の部署に該当しない
- 注※
-
システム管理者は「Administrators」のほかに,「代表ユーザ」というユーザ権限を使用するためのユーザとユーザIDを準備しておく必要があります。ここでは「小林学」,「kobayashi」というユーザとユーザIDを準備します。
-
手順1で準備したユーザがメールを送受信できるよう,メールのアカウントを作成します。
digikatsuwide.xmlファイルで指定したメールサーバに,ユーザのアカウントを作成してください。メールアドレスの「@」の後ろには,お使いの環境で使用できるドメイン名を指定し,以降は「XXX.co.jp」と記載されている個所は指定したドメイン名に置き換えてお読みください。
-
手順1で準備したユーザをJP1/DH - Server上でどのように配置するかを設計します。
JP1/DH - Serverでは,同じドメインというグループの配下にいるユーザ同士でデータを配送します。ここでは次のようなグループの構成を考えます。
この場合「日立」というグループがドメインです。
このように,ドメインとは配下のグループやユーザをまとめるために作成するグループです。
「日立」というドメインの配下に配置されることで,「設計部」と「製造部」のグループに所属するユーザや,「日立」の直下に配置されたユーザは互いにデータを配送できます。
なお,ここでは「鈴木智子」を,実際に所属する「設計部」の配下ではなく,「日立」の直下に作成して「日立」配下のグループ全体を管理するユーザとして運用します。
-
部門管理者を選び,JP1/DH - Serverにログインするパスワードを決めます。
ドメインの下にある「設計部」や「製造部」などのグループ全体をまとめて部門と呼びます。
システム管理者は,これらの部門を管理するユーザ(部門管理者)を選びます。
部門管理者には,JP1/DH - Serverの「代表ユーザ」というユーザ権限を与えて設定します。このとき設定する初期パスワードも決めておきます。
ここではシステム管理者自身である「小林学」と,「鈴木智子」を部門管理者に選びます。
- ヒント
-
部門管理者が複数いる場合でも,初期パスワードは共通の文字列にしておきます。このようにしておくと,手順6で部門管理者に連絡する際,同じ文面のメールで一括送信できます。
-
部門全体に適用する運用方法を設計します。
ドメインの下にある「設計部」や「製造部」などのグループ全体に適用する次の運用方法を設計します。
-
パスワードの入力規則
-
データを配送するときの方針
-
-
部門管理者に必要事項を連絡します。
部門管理者に,JP1/DH - ServerのURL,ユーザID,パスワードおよび業務内容を連絡するためのメールを送信します。
このとき連絡するパスワードは初期パスワードです。必ず初回ログイン時にパスワードを変更するよう連絡してください。
次の作業
ここで設計した部門の構成と管理方法を,JP1/DH - Serverで実際に設定します。
関連項目