4.4.1 実行ユーザー設定機能
実行ユーザー設定機能を使用して,次のようなジョブを運用することができます。
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ユーザープロファイルや,ユーザー環境変数を必要とするコマンドの実行
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ネットワーク上のファイルにアクセスするコマンドの実行
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ネットワーク上のファイルの監視
使用可能なネットワーク上のファイルについては,「4.4.1(3) ネットワーク上のファイルを使用する場合」を参照してください。
実行ユーザー設定機能は,実行させるアイテムに,仮想ユーザー名を指定します。
アイテムを,仮想ユーザー名にひも付いたWindowsユーザーで実行します。
アイテムを実行させるユーザー情報(Windowsユーザー名とパスワード)にひも付けるCPAの仮想ユーザーを,ユーザーマッピングファイル(usrprof.xml)に登録する必要があります。
仮想ユーザー,および仮想ユーザーにひも付けるユーザー情報をユーザーマッピングファイル(usrprof.xml)に登録するには,cpasetumapコマンドを実行する必要があります。cpasetumapコマンドの詳細については,「9. コマンド」の「cpasetumap」を参照してください。
- 重要
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仮想ユーザー名にひも付いたWindowsユーザーには,次のユーザー権利の割り当てが必要です。
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ローカル ログオン
なお,ユーザーが管理者のときは,「ローカル ログオン」の権利が割り当てられている場合があります。
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(1) アイテムへの仮想ユーザー名の定義
ジョブ登録画面およびアイテム作成画面のアイテムの定義で,アイテムを実行する仮想ユーザー名を指定できます。また,アイテム作成画面のアイテムの定義では,仮想ユーザーを定義したアイテムを作成することもできます。
ジョブ登録画面のアイテムの定義については,「6.2 ジョブを運用する画面」および「6.3 アイテムを定義する画面」を参照してください。
アイテム作成画面のアイテムの定義については,「7.2 アイテムを定義する画面」を参照してください。
(2) 指定ユーザーでのアイテムの実行
仮想ユーザー名を指定した場合は,仮想ユーザー名にひも付いたWindowsユーザーで,アイテムが実行されます。仮想ユーザー名を指定しなかった場合は,アイテムはCPAのジョブ実行サービスのアカウントで実行されます。
仮想ユーザー名を指定した場合と,指定しなかった場合とでは,アイテムのコマンド実行時の動作が異なります。詳細については,「付録A.3 コマンド実行環境の違い」を参照してください。
(3) ネットワーク上のファイルを使用する場合
Windowsユーザーでアイテムを実行することで,ネットワーク上のファイルへのアクセスが可能になります。ネットワーク上のファイルは,実行するWindowsユーザーでアクセスできる必要があります。
なお,ファイル名には,ネットワークドライブに割り当てずに使用できる形式(「¥¥コンピュータ名」から始まるパス)を指定してください。ネットワークドライブ名は指定できません。
ネットワーク上のファイルを指定できる項目は,パラメーターと監視対象ファイル名です。また,実行コマンドまたはコマンド名に指定した,拡張子が「.bat」や「.exe」内での使用も可能です。
- 重要
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ネットワーク上のファイルに一時的にアクセスできなくなった場合,アイテムの実行やイベントの検知に時間がかかることがあります。
ネットワーク上のファイル名を指定したアイテムは,ネットワークが安定した環境で運用してください。