cpasetumap
機能
Windowsログオン機能または実行ユーザー設定機能を使用するCPAの仮想ユーザー,および仮想ユーザーにひも付けるユーザー情報(Windowsユーザー名とパスワード)を,ユーザーマッピングファイル(usrprof.xml)に登録します。
形式
cpasetumap [{-a 仮想ユーザー名 -u Windowsユーザー名 -p パスワード|-d 仮想ユーザー名}]
実行権限
なし。
引数
- -a 仮想ユーザー名
-
「Windowsログオン」アクションアイテム,または実行ユーザー設定機能を使用するアイテムの「仮想ユーザー名」に指定する値を設定します。
この情報は,指定した仮想ユーザー名を,-uオプションおよび-pオプションのユーザー情報とひも付けて,ユーザーマッピングファイルに登録されます。
仮想ユーザー名には,1〜14バイトの半角英数字が指定できます。
ユーザーマッピングファイルに登録済みの仮想ユーザー名を指定した場合は,-uオプションおよび-pオプションに指定した値で更新します。また,すでに仮想ユーザーが最大登録数(10個)に達している場合は,新規追加はできません。
- -u Windowsユーザー名
-
-aオプションで指定した仮想ユーザー名にひも付けるWindowsユーザー名を指定します。
ドメイン名を含むWindowsユーザー名を指定する場合は,「NetBIOSドメイン名\ユーザー名」の形式で指定してください。NetBIOSドメイン名を省略した場合は,ローカルホスト名を仮定して動作します。
Windowsユーザー名には,1〜276バイトの半角英数字および次に示す半角記号が指定できます。
_ - \ .
上記の半角記号を指定する場合は,Windowsユーザー名を「"」で囲んでください。Windowsユーザー名に「\」が含まれる場合は「\\」という形式で指定してください。
なお,\(バックスラッシュ)は,「ドメイン名」と「ユーザー名」の区切り文字としてだけ指定できます。「ドメイン名」と「ユーザー名」には指定できません。
- -p パスワード
-
-uオプションで指定したWindowsユーザー名のパスワードを設定します。
パスワードには,1〜20バイトの半角英数字および次に示す半角記号が指定できます。
` ~ ! @ # $ % ^ & * ( ) _ - + = { } [ ] \ | : ; " ' < > , . ? /
なお,上記の半角記号を指定する場合は,パスワードを「"」で囲んでください。パスワードに「"」が含まれる場合は「\"」という形式で指定してください。
- -d 仮想ユーザー名
-
指定した仮想ユーザー名,および仮想ユーザー名にひも付くWindowsユーザー名とパスワードを,ユーザーマッピングファイルから削除します。
- 指定なし
-
オプションを指定しなかった場合は,ユーザーマッピングファイルに登録されている仮想ユーザー名,および仮想ユーザー名にひも付くWindowsユーザー名の一覧を,次の形式で表示します。
仮想ユーザー名=Windowsユーザー名
表示項目がない場合は,仮想ユーザーの情報が登録されていないことを示すメッセージを標準出力に出力しますが,コマンドの戻り値は成功を示す値となります。
戻り値
0 |
成功 |
16 |
指定された仮想ユーザーは登録されていない |
40 |
リソース不足 |
58 |
引数不正 |
85 |
登録上限数を超えた |
94 |
システム設定ファイル(config.xml)に誤りがある |
104 |
ユーザーマッピングファイル(usrprof.xml)が不正 |
109 |
システム設定ファイル(config.xml)が存在しない |
112 |
ファイルアクセスエラー |
125 |
システムエラー |
126 |
プログラムエラー |
環境設定
ジョブ実行サービスが開始・停止どちらの状態でも実行できます。
メッセージ通信サービスが開始・停止どちらの状態でも実行できます。
格納場所
インストールパス\bin
ただし,デフォルトでは次に示す場所に格納されます。
- 32ビット版のOSの場合
-
%ProgramFiles%\Hitachi\JP1CPA\bin
- 64ビット版のOSの場合
-
%ProgramFiles(x86)%\Hitachi\JP1CPA\bin
注意事項
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このコマンドは,一般権限のWindowsユーザーでも使用できます。一般権限のWindowsユーザーが次の操作が可能になっても,問題がないかを事前に確認してください。
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ユーザーマッピングファイルに登録されている仮想ユーザー名とWindowsユーザー名の情報を表示できます。一般権限のWindowsユーザーが取得したユーザー情報を使用して,Windowsログオン機能でWindowsにログオンできます。
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ユーザーマッピングファイルに登録されている仮想ユーザーの情報を更新できます。一般権限のユーザーが設定した情報を使用して,Windowsログオン機能でWindowsにログオンされます。
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ユーザーマッピングファイルのフルコントロール(読み込み・書き込み)が可能です。
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-pオプションで指定したパスワード情報は,復元困難な難読化された形式で,ユーザーマッピングファイルに設定されますが,AES,RSA,SHA-2などの暗号化は行いません。
なお,ユーザーマッピングファイルの配置場所については,「付録D.1 CPAのファイルおよびフォルダ一覧」を参照してください。