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JP1 Version 12 JP1/Client Process Automation 構築・運用ガイド


2.3.4 Windowsログオン機能を使用する場合

Windowsログオン機能を使用する場合は,セットアップが必要です。

なお,Windowsログオン機能はWindows 10の場合だけ使用できます。Windows 10以外のOSではセットアップを実行しないでください。もし,セットアップを実行した場合は,アンセットアップを実施してください。

Windowsログオン機能については,「4.2.1 Windowsログオン機能」を参照してください。

また,ログオンするユーザー情報(Windowsユーザー名とパスワード)にひも付けるCPAの仮想ユーザーを,ユーザーマッピングファイル(usrprof.xml)に登録する必要があります。セットアップと合わせて,仮想ユーザーの登録を実施してください。

〈この項の構成〉

(1) Windowsログオン機能のセットアップ

Windowsログオン機能のセットアップの手順を次に示します。

セットアップを実施したあとは,マシンを再起動してください。

  1. Windowsログオン機能をセットアップするホストに,Administrators権限でログインする。

  2. コマンドプロンプトで「管理者として実行」を選択して実行する。

  3. 次のコマンドラインを実行する。

    cpaalsetup

    セットアップコマンド(cpaalsetup)の詳細については,「9. コマンド」の「cpaalsetup」を参照してください。

  4. マシンを再起動する。

重要
  • Windowsのログオン機能をカスタマイズして実装したCPA以外のアプリケーションを使用している場合は,Windowsログオン機能を使用しても問題がないかを事前に十分検証してください。CPAのWindowsログオン機能でログオンが正常終了した場合,CPA以外のアプリケーションのログオン処理が行われずにログオンすることで問題が発生するおそれがあります。

    Windowsログオン機能をカスタマイズするアプリケーション例

    ・JP1/秘文 Data Encryption

    [図データ] [図データ]秘文ログイン画面

    [図データ] [図データ]拡張認証

    ・JP1/秘文 Device Control

    [図データ] [図データ]エリア探知によるスクリーンロック機能

  • Windowsログオン機能が不要となった場合(Windows 10以外のOSでセットアップしたときや,Windowsログオンの動作検証で問題があったときなど)は,必ずcpaalsetupコマンドでアンセットアップを実施してください。cpaalsetupコマンドの詳細については,「9. コマンド」の「cpaalsetup」を参照してください。

  • cpaalsetupコマンドを,管理者権限で実行しなかった場合,戻り値「52」で異常終了します。管理者でコマンドを実行してください。

  • cpaalsetupコマンドを,セキュリティソフトやテキストエディタでCPAが管理するファイルを開いている状態,またはログオン画面が開いている状態で実行した場合,戻り値「45」または「111」で異常終了します。

    CPAが管理するファイルを開いていない状態,かつログオン画面が開いていない状態で,コマンドを実行してください。

  • cpaalsetupコマンドを,PATH環境変数の設定値の長さが1,958バイトを超えている状態で実行した場合,戻り値「119」で異常終了することがあります。PATH環境変数の設定値の長さに十分な空きがある状態で,コマンドを実行してください。

  • cpaalsetupコマンドは,リモートデスクトップ接続中には実行しないでください。

(2) 仮想ユーザーの登録

仮想ユーザー,および仮想ユーザーにひも付けるユーザー情報をユーザーマッピングファイル(usrprof.xml)に登録するには,cpasetumapコマンドを実行する必要があります。cpasetumapコマンドの詳細については,「9. コマンド」の「cpasetumap」を参照してください。