Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Client Process Automation 構築・運用ガイド


2.3.3 AJS3連携機能を使用する場合

メッセージ通信サービスは,AJS3連携機能を利用する場合に必要です。

AJS3連携機能を使用する場合は,CPAをインストールしたホストおよびCPA Option for AJS3をインストールしたホストの両方で,メッセージ通信サービスをセットアップおよび起動しておく必要があります。

CPA Option for AJS3でメッセージ通信サービスをセットアップする場合は,「3.3.1 メッセージ通信サービスのセットアップ」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) メッセージ通信用ポート番号の変更

メッセージ通信で使用するポート番号は,CPAをインストールすると,servicesファイルに登録されます。ポート番号は,接続先のCPA Option for AJS3ホストで定義されているcpamsgsrvと一致させる必要があります。ポート番号については,「2.5 ポート番号」を参照してください。

ポート番号をデフォルト値から変更する場合は,servicesファイルを編集してください。

ポート番号のサービス名をデフォルト値から変更する場合は,メッセージ通信サービスの定義ファイル(iescconf.xml)で設定します。メッセージ通信サービスの定義ファイルについては,「付録E.2 メッセージ通信サービスの定義ファイル」を参照してください。

servicesファイルへの登録値
cpamsgsrv  22260/tcp      # JP1 Client Process Automation
重要
  • servicesファイルにポート番号を登録しないでメッセージ通信サービスを起動しようとした場合は,KNAO0950-Eエラーとなり起動に失敗します。

  • CPA Option for AJS3ホストで同一のポート番号をservicesファイルへ登録してください。

(2) サービスの起動手順

インストール時には自動で起動するため,手動での起動は不要ですが,インストール後にスタートアップの種類を[自動]以外に変更している場合には,手動での起動が必要となります。サービスの起動手順を次に示します。

  1. [コントロールパネル]ウィンドウで[サービス]を選択する,または[管理ツール]−[サービス]を選択する。

  2. JP1/CPA Messageサービスを選択する。

  3. [開始]ボタンをクリックする。

(3) CPA Option for AJS3との通信設定

(a) ホスト名解決

CPA Option for AJS3と通信を行うため,CPAのホストでCPA Option for AJS3がインストールされたホスト名が解決できるようにhostsファイルなどを利用してホスト名からIPアドレスが解決できるようにしてください。

(b) ファイアウォールなどの通信許可設定

CPA Option for AJS3と通信を行うため,CPAのホスト,またはCPA Option for AJS3とのネットワーク経路上の機器に設定されたセキュリティ設定で,「2.3.3 (1) メッセージ通信用ポート番号の変更」で設定したポート番号の通信を「送受信」可能なように設定してください。

Windowsファイアウォールの設定はスタートメニュー上に登録されたメニュー「ファイアウォール設定(Enable firewall settings)」またはcpasetfirewallコマンドから設定することが可能です。

CPAのアンインストール時には設定を解除しないため,不要になった際は,スタートメニューの「ファイアウォール設定解除(Disable firewall settings)」またはcpasetfirewallコマンドから設定を解除した後にアンインストールしてください。

なお,「ファイアウォール設定(Enable firewall settings)」および「ファイアウォール設定解除(Disable firewall settings)」には管理者権限が必要です。実行時には管理者として実行してください。

重要

CPAをインストールしたホストと,CPA Option for AJS3をインストールしたホストのタイムゾーンを,あらかじめ合わせておく必要があります。