Hitachi

JP1 Version 12 JP1/Power Monitor


7.4.1 設定が必要な項目

ここでは,環境設定で設定する項目について説明します。実際の設定手順は「7.4.3 環境の定義」で説明します。

〈この項の構成〉

(1) 共有ディスクへの共有ファイルの作成

実行系・待機系の切り替え時に情報を共有するために,共有ディスク上にディレクトリやファイルを作成します。共有するファイルの種類,およびファイルを格納するディレクトリを次の表に示します。

共有ファイルの種別

共有ディレクトリ

リモート電源連携定義ファイル

共有ディレクトリ名/jp1_aom/rpw/

システム情報ファイル

共有ディレクトリ名/jp1_aom/sys/

ログファイル

共有ディレクトリ名/jp1_aom/log/

ディレクトリは,論理ホストごとに割り当ててください。論理ホストが異なる場合は,必ず別のディレクトリを割り当ててください。論理ホストごとに割り当てたディレクトリの下位に,共有するディレクトリ,ファイルを作成します。

共有ディスクのディレクトリ構成例を次に示します。

(例)論理ホストnode0の共有ディレクトリとして「/shdsk/node0/」を指定する
/shdsk/node0/jp1_aom/rpw/
/shdsk/node0/jp1_aom/sys/
/shdsk/node0/jp1_aom/log/

(2) 共通定義情報の設定

JP1/Power Monitor,JP1/Base,JP1/AJS3,およびJP1/IM - Managerは,論理ホストごとの情報を共通定義情報としてローカルディスク上に持っています。同じ論理ホストの共通定義情報は,各サーバで同じ内容にしておく必要があります。

(3) JP1/AJS3と連携するための設定

JP1/AJS3とJP1/Power Monitorを同じ論理ホスト上で運用する場合は,JP1/AJS3のリモート電源制御ジョブからの要求を同じ論理ホスト上のJP1/Power Monitorが受け取れるように設定します。

jpw_def_set -eyコマンドを実行することで,JP1/AJS3のリモート電源制御ジョブからの要求を同じ論理ホスト上のJP1/Power Monitorが受け取れるようになります。なお,jpw_def_set -enを実行すると,JP1/AJS3のリモート電源制御ジョブからの要求は,実行系の物理ホスト上のJP1/Power Monitorが受け取ります。これは,06-01以前のJP1/Power Monitorの動作と同じ動作です。JP1/Power Monitorをインストールした直後の設定(jpw_def_setコマンドを実行していない状態)では,06-01以前と同じ動作をするようになっています。jpw_def_setコマンドの詳細については,「15. コマンド」の「jpw_def_set」を参照してください。

JP1/Power Monitorから論理ホスト上のJP1/AJS3を停止したい場合には,「JP1/AJS3情報定義ファイル」の設定が必要です。詳細については,「14.2.2 JP1/AJS3情報定義ファイル」を参照してください。