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JP1 Version 12 JP1/Power Monitor


6.3.2 日立製作所製の遠隔電源制御装置(THE-RP-0020)を使用する場合の設定

日立製作所製の遠隔電源制御装置を使ってホストを自動的に起動・終了する場合の設定手順および注意事項について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 自ホストまたはエージェントホストの設定

  1. 遠隔電源制御装置の環境設定をする。

    環境設定方法については,遠隔電源制御装置のマニュアルを参照してください。設定完了後,正常に装置が制御できるかどうか確認してください。

  2. 遠隔電源制御装置制御プログラム(pwon_com,pwread_com,alt_shutdown)を/usr/lib/jp1_aom/ディレクトリの下にコピーする。

    遠隔電源制御装置制御プログラムについては,遠隔電源制御装置購入元にお問い合わせください。

  3. /usr/lib/jp1_aom/ディレクトリの下に次のファイルがコピーされていることを確認し,実行権限を設定する。

    • pwon_com

    • pwread_com

    • alt_shutdown

これらの手順の詳細については,製品のマニュアルを参照してください。これらの手順を実行することで,JP1/Power Monitorによってホストを自動的に起動・終了できるようになります。

注意事項
  • 遠隔電源制御装置を制御するコマンドファイル(alt_shutdownファイル)は,JP1/Power Monitorから次回電源投入時間として9,999分(6日22時間39分)を超える値が渡された場合,遠隔電源制御装置の次回電源投入時間に9,999分(6日22時間39分)を設定します。次回電源投入時間を9,999分(6日22時間39分)以上に指定したい場合は,コマンドファイル内の次回電源投入時間の上限値をテキストエディターなどで変更する必要があります。変更する場合は,「14.3.1(4) 注意事項」に設定できる最大値について記載していますので,参照してください。詳細については,遠隔電源制御装置のマニュアルを参照してください。

  • JP1/Power Monitorに設定した情報のうち,JP1/Power Monitorの構成定義ファイルに指定するパラメーター「shutdown_time強制終了猶予時間」の内容は,遠隔電源制御装置に引き継がれます。ただし,遠隔電源制御装置は「分」単位で切り上げて処理します。例えば,強制終了猶予時間を30秒と指定した場合,遠隔電源制御装置は強制終了猶予時間を「1分」へ切り上げて処理します。構成定義ファイルについての詳細は「14.2.1 構成定義ファイル」を参照してください。

  • JP1/Power Monitorに設定した情報のうち,JP1/Power Monitorの構成定義ファイルに指定するパラメーター「power_on_idle_time次回電源投入余裕時間」の内容は,JP1/Power Monitorでの自動運転に影響を与えます。遠隔電源制御装置の製品仕様を参照して,JP1/Power Monitorの定義を見直してください。構成定義ファイルについての詳細は,「14.2.1 構成定義ファイル」を参照してください。

(2) マネージャーホストの設定

  1. ホストのネットワークの設定をする。

  2. エージェントホストの電源制御装置を制御するためのコマンドファイル(rmt_shutdown)を,/usr/lib/jp1_aom/ディレクトリの下にコピーする。

    マネージャーホストに日立製作所製の遠隔電源制御装置を接続している場合は,遠隔電源制御装置制御プログラム(pwon_compwread_comalt_shutdown)を,/usr/lib/jp1_aom/ディレクトリの下にすべてコピーし,環境設定をしてください。

  3. リモート電源連携エージェント定義ファイルの設定をする。

    日立製作所製の遠隔電源制御装置を接続したエージェントホストの指定例を次に示します。channelパラメーターには,パーティションのチャネル番号を指定してください。パーティションのチャネル番号を確認する方法については,遠隔電源制御装置のマニュアルを参照してください。

    machine    host1
    ctrl_cmd   /usr/lib/jp1_aom/rmt_shutdown
    address    111.111.111.111
    channel    101