5.3.6 シュナイダーエレクトリック社製「PowerChute Network Shutdown」をサポートする無停電電源装置をホストに接続する場合の設定
シュナイダーエレクトリック社製「PowerChute Network Shutdown」をサポートする無停電電源装置を使用してホストを制御する場合の設定手順および注意事項について説明します。
(1) 自ホストまたはエージェントホストの設定
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ホストにLANボードを組み込み,ネットワークの設定をする。
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ホストの電源を無停電電源装置に接続する。
接続方法については,無停電電源装置,およびSNMPカードのマニュアルを参照してください。
SNMPカードに設定するコミュニティ名は8バイト以内で設定してください。
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PowerChute Network Shutdown をインストールし,環境設定をする。
インストールおよび環境設定の方法については,PowerChute Network Shutdown,およびSNMPカードのマニュアルを参照してください。
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PowerChute Network Shutdownで無停電電源装置が認識されていることを確認する。
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jpw_set_upsparmコマンドで,SNMPカードのIPアドレス,コミュニティ名を設定する。
jpw_set_upsparmコマンドの詳細は「15. コマンド」の「jpw_set_upsparm」を参照してください。
(例)IPアドレス「111.111.111.111」,コミュニティ名「private」を設定する場合
jpw_set_upsparm -i 111.111.111.111 -c private
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[電源制御装置の設定]ダイアログボックスは設定しない。
PowerChute Network Shutdownと連携する場合,設定する必要はありません。
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[環境設定]ダイアログボックスで,使用プログラム名と計画終了オプションを設定する。
[使用プログラム名]で[PowerChute Network]を選択します。
(2) マネージャーホストの設定
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ホストにLANボードを組み込み,ネットワークの設定をする。
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[電源制御装置の設定]ダイアログボックスは設定しない。
シュナイダーエレクトリック社製無停電電源装置と連携する場合,設定する必要はありません。
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[エージェントホストの設定]ダイアログボックスの設定をする。
設定する内容で注意する項目を示します。
[種別]
[APC]
[パスワード]
設定は不要
[電源制御装置のアクセス方法]
「LAN」
[IPアドレス]
SNMPカードに設定したIPアドレス
[機器番号]
設定は不要
[コミュニティ名]
SNMPカードに設定したコミュニティ名
(3) 注意事項
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UPSの冗長構成(1台のサーバに対して複数台のUPSを接続する構成)での電源制御には対応していません。
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アウトレットグループ機能に対応したUPSでも,JP1/Power MonitorはUPS全体の電源オン・オフを制御します。UPSの設定によりアウトレットグループの電源オン・オフに時間差を付けることはできますが,アウトレットグループを個別に電源オン・オフすることには対応していません。
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JP1/Power Monitorから次回電源投入時刻を指定して電源オフする場合,無停電電源装置に設定されている電源オン待機時間※を考慮しません。そのため,無停電電源装置の起動時刻は次回電源投入時刻から電源オン待機時間が経過した後となります。また,SNMPカードの仕様によって,無停電電源装置の起動時刻がさらに前後に最大6分ずれることがあります。
- 注※
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Power On Delay,Return Delayなどを指します。これらの設定は無停電電源装置の機種により異なる場合があるので,無停電電源装置のマニュアルなどで確認してください。
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終了処理を開始してからオンするまでの時間の間隔は,少なくとも次の両方の条件を満たすように設定してください。
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10分以上である
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無停電電源装置に設定している,シャットダウンの開始から無停電電源装置が電源供給を停止するまでの待機時間より長い
上記の条件を満たさない場合は,次のように処理されます。
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計画終了の場合
ホストは,計画終了後に再起動されます。
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強制終了の場合
ホストは,強制終了後に再起動されます。
無停電電源装置1台に複数のホストが接続されている構成の場合,無停電電源装置を制御するホストのOSだけが再起動し,無停電電源装置はオンのままとなります。その他のホストを事前に停止していた場合,その他のホストは自動的には起動しませんので,手動で起動してください。
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スケジュール運転時のホストの停止から起動までの最長間隔は,無停電電源装置がサポートしている最大値以内になるように設定してください。無停電電源装置がサポートしている最大値については,無停電電源装置のマニュアル等で確認してください。
(4) トラブルシューティング
ホストの起動・終了でトラブルが発生したときは,「18.3 トラブル発生時に採取が必要な資料」に記載されている資料に加えて,次の資料の採取が必要です。
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SNMPカードのイベントログ
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PowerChute Network Shutdownのイベントログ
統合トレースログファイルにメッセージKAVP12903-Iが出力されているにもかかわらず,OSがシャットダウンしない場合は,SNMPカード,およびPowerChute Network Shutdownが正しく設定されていないおそれがあります。
各製品のマニュアルを参照し,SNMPカード,およびPowerChute Network Shutdownの設定が正しいかどうか確認してください。
特に次のことを見直してください。
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SNMPカードのWebインタフェースからの電源制御が可能か
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SNMPカードに登録されているPowerChute Network ShutdownクライアントのIPアドレスが正しいか
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ファイアウォールの設定が正しいか