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JP1 Version 12 JP1/Power Monitor


5.3.6 シュナイダーエレクトリック社製「PowerChute Network Shutdown」をサポートする無停電電源装置をホストに接続する場合の設定

シュナイダーエレクトリック社製「PowerChute Network Shutdown」をサポートする無停電電源装置を使用してホストを制御する場合の設定手順および注意事項について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 自ホストまたはエージェントホストの設定

  1. ホストにLANボードを組み込み,ネットワークの設定をする。

  2. ホストの電源を無停電電源装置に接続する。

    接続方法については,無停電電源装置,およびSNMPカードのマニュアルを参照してください。

    SNMPカードに設定するコミュニティ名は8バイト以内で設定してください。

  3. PowerChute Network Shutdown をインストールし,環境設定をする。

    インストールおよび環境設定の方法については,PowerChute Network Shutdown,およびSNMPカードのマニュアルを参照してください。

  4. PowerChute Network Shutdownで無停電電源装置が認識されていることを確認する。

  5. jpw_set_upsparmコマンドで,SNMPカードのIPアドレス,コミュニティ名を設定する。

    jpw_set_upsparmコマンドの詳細は「15. コマンド」の「jpw_set_upsparm」を参照してください。

    (例)IPアドレス「111.111.111.111」,コミュニティ名「private」を設定する場合

    jpw_set_upsparm -i 111.111.111.111 -c private
  6. [電源制御装置の設定]ダイアログボックスは設定しない。

    PowerChute Network Shutdownと連携する場合,設定する必要はありません。

  7. [環境設定]ダイアログボックスで,使用プログラム名と計画終了オプションを設定する。

    [使用プログラム名]で[PowerChute Network]を選択します。

(2) マネージャーホストの設定

  1. ホストにLANボードを組み込み,ネットワークの設定をする。

  2. [電源制御装置の設定]ダイアログボックスは設定しない。

    シュナイダーエレクトリック社製無停電電源装置と連携する場合,設定する必要はありません。

  3. [エージェントホストの設定]ダイアログボックスの設定をする。

    設定する内容で注意する項目を示します。

    [種別]

    [APC]

    [パスワード]

    設定は不要

    [電源制御装置のアクセス方法]

    「LAN」

    [IPアドレス]

    SNMPカードに設定したIPアドレス

    [機器番号]

    設定は不要

    [コミュニティ名]

    SNMPカードに設定したコミュニティ名

(3) 注意事項

(4) トラブルシューティング

ホストの起動・終了でトラブルが発生したときは,「18.3 トラブル発生時に採取が必要な資料」に記載されている資料に加えて,次の資料の採取が必要です。

統合トレースログファイルにメッセージKAVP12903-Iが出力されているにもかかわらず,OSがシャットダウンしない場合は,SNMPカード,およびPowerChute Network Shutdownが正しく設定されていないおそれがあります。

各製品のマニュアルを参照し,SNMPカード,およびPowerChute Network Shutdownの設定が正しいかどうか確認してください。

特に次のことを見直してください。