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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 連携ガイド


2.4 メールシステム連携のセットアップ(UNIXホストの場合)

UNIXホストでメールシステムと連携するには,メールソフトsendmailが必要です。メール送信ジョブおよびメール受信監視ジョブを実行させるホストと同じホストに,メールソフトsendmailでSMTPメールサーバをセットアップし,メールの送受信を単体でできるようにする必要があります。

また,SMTPメールサーバが配信したメール(RFC822に準拠しているメール)を送受信できるようにする設定が必要です。

メールシステム連携機能を使用するシステム構成例を次の図に示します。

図2‒12 メールシステム連携機能を使用するシステム構成例

[図データ]

メールシステム連携時のエージェントホストのセットアップ手順を次の図に示します。なお,マネージャーホストでの,メールシステム連携のセットアップは不要です。

図2‒13 メールシステム連携時のエージェントホストのセットアップ手順

[図データ]

メール送信ジョブを実行する場合は,メールサーバのセットアップ後,メールを正常に送信できるかどうか確認してください。確認するときには,JP1/AJS3を起動しないで,sendmailコマンドを単体で,次のとおり実行してください。

/usr/lib/sendmail -i -t < ファイル名

ファイル名」の部分には,sendmailの書式に従ったテキストファイルを指定します。テキストファイルの内容は,次のとおりです。

メールの送信に使用するsendmailのバージョンによって記述形式が異なります。

sendmailのバージョンが8.14.0より前の場合
To:△宛先
Subject:△件名
(改行)
メール本文
.(ピリオドだけの行を入力すると終了)
(凡例)

△:半角スペース

宛先の前には「To:」,「Cc:」,または「Bcc:」を記述します。「To:」,「Cc:」,および「Bcc:」の1文字目の英字は大文字,2文字目以降の英字は小文字です。また,「To:」,「Cc:」,または「Bcc:」と宛先の間に半角スペースを記述します。

件名の前には「Subject:」を記述します。「Subject:」の1文字目の英字は大文字,2文字目以降の英字は小文字です。また,「Subject:」と件名の間に半角スペースを記述します。

sendmailのバージョンが8.14.0以降の場合
To:宛先
Subject:件名
(改行)
メール本文
.(ピリオドだけの行を入力すると終了)

宛先の前には「To:」,「Cc:」,または「Bcc:」を記述します。「To:」,「Cc:」,および「Bcc:」の1文字目の英字は大文字,2文字目以降の英字は小文字です。

件名の前には「Subject:」を記述します。「Subject:」の1文字目の英字は大文字,2文字目以降の英字は小文字です。

sendmailのバージョンが8.14.0より前の場合と異なり,宛先および件名の前に半角スペースを記述する必要はありません。

上記のsendmailコマンドを実行する場合,OSのユーザーアカウントは,メール送信ジョブを実行するときと同じユーザーアカウントにしてください。

次に,メールサーバをセットアップしたあとの詳細について説明します。

〈この節の構成〉