2.4.5 メールシステム連携時の注意事項
メールシステム連携時の注意事項を説明します。
- UNIXホストでメールシステム連携機能を使用する場合の注意事項
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障害発生時に退避するメールファイルは,サービスが起動したパッケージ単位に作成されます。通常は,/var/opt/jp1ajs2/sys/infoagt/tmp/mail/errmailに作成されます。
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メール受信監視中,複数のメール受信監視ジョブで条件が成立し,それらのジョブの中で一つでも「メールを保存する」と指定されている場合,環境設定ファイルに指定されているメール保存先ファイルにメールが保存されます。
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メール受信監視ジョブで作成される,引き継ぎ情報格納ファイル,メール保存先ファイル,不一致メール退避先ファイル,メール受信リストファイル,および障害用メールファイルは,JP1/AJS3が自動的に削除することはありません。これらのファイルはシステムのディスク容量を圧迫する原因にもなるため,不要になったら手動で削除するようにしてください。
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メールの受信監視動作は,メール受信監視ジョブが実行されてから行われます。メール受信監視ジョブが実行されないかぎり,メールを監視しません。
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メール受信監視中は,指定された監視間隔でメールファイルを監視しますが,複数のメールがメールファイル中にあった場合,メールを一つずつ取り出して処理します。1メール当たりの処理時間は約1秒です。
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受信するメールの本文に改行を入力すると,次のようになります。
本文データの文字列の中に改行がある場合
監視する条件の文字列と一致しないため,条件不成立となります。
(例)
監視する条件の文字列:「ABC」
受信したメールの本文データの文字列:「A(改行)BC」
本文データの文字列の前後に改行がある場合
監視する条件の文字列と一致すれば,条件成立となります。
(例)
監視する条件の文字列:「ABC」
受信したメールの本文データの文字列:「ABC(改行)」
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メール送信ジョブの定義で,件名,本文にマルチバイトコード文字(日本語)や半角カタカナを指定すると,文字化けが発生し,正常にメールが送信されません。件名,本文にはマルチバイトコード文字(日本語)や半角カタカナを指定しないでください。ただし,メールの本文をJISコードに変換した本文ファイルを指定した場合,正常に送信できます。
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sendmail機能では,新たにセットアップしたメール配信機能の動作を制限するプログラムが設定されている場合があり,JP1/AJS3のメール配信機能が正常に実行できないことがあります。このような場合は,メール配信機能を制限しているプログラムのドキュメントを参照し,JP1/AJS3のメール配信機能が正常に実行できるように設定してください。メール配信機能については,「2.4.3 メール配信機能をセットアップする」を参照してください。
(例)
sendmailのsmrsh制限によってメール配信機能の一部であるjpomailrecvコマンドがsendmailのエイリアスから起動できないため,メールを配信できない。
<対処方法>
jpomailrecvコマンドのシンボリックリンクを作成する。
lnコマンドでシンボリックリンクを作成する例:
ln -s /opt/jp1ajs2/bin/jpomailrecv /etc/smrsh/jpomailrecv
なお,使用している環境によって,シンボリックリンクを設定する場所が異なる場合があります。また,上記のsmrsh制限は一例です。sendmailの制限の詳細については,sendmailのヘルプ,マニュアルなどを参照してください。
lnコマンドの詳細については,OS付属のドキュメントを参照してください。
エイリアスについては,SMTPメールシステムのドキュメントを参照してください。
jpomailrecvコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 2. セットアップコマンド jpomailrecv(UNIX限定)」を参照してください。
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メール送信ジョブでは,添付ファイルを指定できません。
UNIXホストでメール送信ジョブを実行するためには,メール送信ジョブの定義でプラットフォーム種別にUNIXを指定する必要がありますが,その場合は添付ファイルを指定できません。
なお,メール送信ジョブの定義でプラットフォーム種別にPC(Windows)を指定している場合は添付ファイルを指定できますが,添付ファイルを指定したメール送信ジョブをUNIXホストで実行すると,プラットフォーム種別が不正になるため,メール送信ジョブが異常検出終了となります。
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