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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 連携ガイド


2.3.6 メールシステム連携機能の起動と終了

メールシステム連携機能の起動・終了方法について,メールシステム連携機能をデスクトップ上で使用する場合と,サービス上で使用する場合とに分けて説明します。

〈この項の構成〉

(1) デスクトップ上で使用する場合の起動・終了

メールシステム連携機能をデスクトップ上で使用する場合は,JP1/AJS3メール監視プロセスの起動が必要です。

WindowsのスタートアップグループにJP1/AJS3メール監視プロセスのショートカットファイルを格納すると,Windowsへのログオン時にJP1/AJS3メール監視プロセスが自動的に起動されます。

なお,メール監視プロセスを終了させたあとで,再度起動させる場合は,次のどちらかに登録したJP1/AJS3メール監視プロセスのショートカットファイルを実行してください。

Windowsのスタートアップグループ,およびWindowsのスタートメニューにJP1/AJS3メール監視プロセスのショートカットファイルを登録する方法については,「2.3.4(2) メールシステム連携機能の登録」の「メールシステム連携機能をデスクトップ上で使用する場合」を参照してください。

また,手動でJP1/AJS3メール監視プロセスを停止させる場合は,次の三つのうち,どれかの方法で停止させます。

JP1/AJS3メール監視プロセスを起動しないでメール送信ジョブまたはメール受信監視ジョブを実行した場合は,ジョブの状態が異常検出終了となります。この場合,メール送信ジョブで定義したメールを送信できません。また,メール受信監視ジョブの定義と一致するメールの受信を検知できません。

なお,JP1/AJS3メール監視プロセスは,システム上にJP1/AJS3サービスが一つだけの場合,JP1/AJS3サービスと連動して終了します。JP1/AJS3サービスが複数ある場合,JP1/AJS3サービスの中で最後に停止するJP1/AJS3サービスと連動して終了します。

注意事項

メールシステム連携機能をデスクトップ上で使用する場合は,JP1/AJS3 Mailサービスを起動しないでください。

(2) サービス上で使用する場合の起動・終了

メールシステム連携機能をサービス上で使用する場合は,JP1/AJS3 Mailサービスの起動が必要です。起動するJP1/AJS3 Mailサービスは,システムに登録する必要があります。システムへの登録方法については,「2.3.4(2) メールシステム連携機能の登録」の「メールシステム連携機能をサービス上で使用する場合」を参照してください。

また,システムに登録した状態のJP1/AJS3 Mailサービスのプロパティでは,スタートアップの種類は「手動」,アカウントは「システム」に設定されています。

JP1/AJS3 Mailサービスは,ユーザーアカウント(使用するプロファイルの作成時に,Windowsへログオンしたときのユーザーアカウント)に変更して使用する必要があります。このため,JP1/AJS3 Mailサービスのプロパティのアカウントで,ユーザーアカウントを設定してください。さらに,必要に応じてスタートアップの種類を「手動」から「自動」に変更してください。

また,JP1/AJS3 Mailサービスは,JP1/AJS3サービスと連動して終了しません。JP1/AJS3サービスを手動で停止した場合は,JP1/AJS3 Mailサービスも手動で停止させる必要があります。次に示すどちらかの方法で停止させます。

JP1/AJS3 Mailサービスを起動しないでメール送信ジョブ,またはメール受信監視ジョブを実行した場合は,ジョブの状態が異常検出終了となります。この場合,メール送信ジョブで定義したメールを送信できません。また,メール受信監視ジョブの定義と一致するメールの受信を検知できません。

なお,JP1/AJS3 MailサービスをJP1/AJS3サービスと連動して終了する必要がある場合は,サービスの依存関係を設定するか,JP1/Baseの起動管理機能などを利用してください。

Outlook 2019およびOutlook 2016を使用する場合,「2.3.8(16) Outlook 2019およびOutlook 2016を使用する上での注意事項」を参照してください。

注意事項

メールシステム連携機能をサービス上で使用する場合は,JP1/AJS3メール監視プロセスを起動しないでください。