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JP1 Version 12 JP1/Automatic Job Management System 3 連携ガイド


2.3.5 Outlookを起動して運用する場合の設定

メールシステム連携機能をデスクトップ上で使用する場合,メールの即時送受信のために,メール送信ジョブまたはメール受信監視ジョブのプログラムからOutlookが起動され,送受信ボタンの押下などの操作が行われます。

Outlookの仕様によって,メール送信ジョブまたはメール受信監視ジョブの実行中にOutlookを起動していると,これらのジョブのプログラムからOutlookの操作ができないことがあります。その場合,メール送信ジョブまたはメール受信監視ジョブの状態が異常検出終了となるなど,予期しない現象が発生することがあります。メール送信ジョブまたはメール受信監視ジョブの実行中にOutlookを起動する必要がある場合は,これらのジョブがメールの即時送受信を行わないように,あらかじめ次の環境設定パラメーターを設定してください。

メールの即時送受信を行うかどうかを設定する環境設定パラメーターの内容を次に示します。

定義キー

[JP1_DEFAULT\JP1AOMAGENT\mail_link]

環境設定パラメーター

"ImmediateSendRecv"="{Y|N}"

メールの即時送受信を行うかどうかを指定します。

デフォルトはYです。

Y

メール送信ジョブおよびメール受信監視ジョブの実行時,Outlookの[送受信]ボタンをJP1/AJS3から操作して,メールの即時送受信を行います。

N

メール送信ジョブおよびメール受信監視ジョブの実行時,JP1/AJS3からOutlookを起動して,メールの送受信をOutlookに任せます。

メールはOutlookのオプションに定義されている送受信間隔で送受信されます。

Outlookのオプション設定については,Outlookのヘルプを参照してください。

ジョブの終了後はOutlookが起動された状態となり,Outlookのアイコンがタスクバーに残ります。

なお,ジョブの実行前にOutlookが起動されていた場合は,ジョブの実行によってOutlookが二重に起動されることはありません。

設定手順

環境設定パラメーターの設定手順を次に示します。

  1. 次のコマンドを実行する。

    jajs_config -k [JP1_DEFAULT\JP1AOMAGENT\mail_link] "ImmediateSendRecv"="N"

    または

    jajs_config -k [JP1_DEFAULT\JP1AOMAGENT\mail_link] "ImmediateSendRecv"="Y"