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JP1 Version 12 JP1/Navigation Platform ナビゲーション プラットフォーム 導入から運用まで


4.4 セットアップ手順

ここでは,ナビゲーション プラットフォームのセットアップの手順を説明します。

  1. デフォルトの設定を変更してセットアップする場合は,ユーザセットアッププロパティファイル(ucnp_setup_user.properties)のサンプルファイルを次に示すディレクトリにコピーして編集します。

    コピー元ファイル(サンプルファイル)

    ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\sample\conf\ucnp_setup_user.properties

    コピー先ディレクトリ

    ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\conf

    デフォルトの設定でセットアップする場合は,この手順は不要です。手順2.から始めてください。

    ヒント

    開発環境をセットアップする場合は,次のプロパティの指定値を変更する必要があります。

    • ucnp.setup.server.cosminexus.debug.enableプロパティの指定値をtrueにする。

    • ucnp.setup.server.cosminexus.debug.jdwp.portプロパティに,ナビゲーション プラットフォームをセットアップするマシンで使用されていない,かつ,ユーザプラグインのデバッグに使えるポート番号を指定する。

    メモ
    • ユーザ認証を使用しない場合は,ディレクトリサーバに関するプロパティはサンプル記載値のままとしてください。

    • ユーザセットアッププロパティの指定値に日本語を指定する場合は,UTF-8で編集し,Byte Order Markは付けないでください。

  2. JP1/Baseを起動します。(JP1/Baseによるユーザ認証を利用する場合だけ)

    JP1/Baseを起動していない場合は,JP1/Baseを起動してください。JP1/Baseの起動方法については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

    注意事項

    JP1/Baseによるユーザ認証を利用しない場合は手順2の実行は不要です。

  3. npsetupコマンド(セットアップ)を実行します。

    コマンドのパス

    ナビゲーション プラットフォームインストールディレクトリ\bin\npsetup

    エラーが発生した場合は,表示されたメッセージに従った対処を実施したあとに,いったんアンセットアップしてから再度セットアップを実行する必要があります。メッセージについてはマニュアル「ナビゲーション プラットフォーム メッセージ」を,アンセットアップについては「4.6 アンセットアップ手順」を参照してください。

    Windowsファイアウォールによる警告メッセージが表示された場合は,[アクセスを許可する]ボタンをクリックして,ブロックを解除してください。

  4. ログイン画面を表示します。

    Webブラウザで次のURLを指定して,ナビゲーション プラットフォームのログイン画面が表示できることを確認します。

    http://ホスト名:ポート番号/ucnpBase/
    ホスト名

    J2EEサーバマシンのホスト名またはIPアドレスです。

    ポート番号

    Webサーバのポート番号です。

    ユーザセットアッププロパティファイル(ucnp_setup_user.properties)のucnp.setup.server.cosminexus.hws.http.portプロパティの指定値になります。

    ログインID

    ユーザセットアッププロパティファイルのucnp.setup.server.system.admin.useridsプロパティの指定値を入力してください。デフォルト値は「user1」です。

    ログインパスワード

    Active Directoryによるユーザ認証を使用している場合は,Active Directoryで設定したユーザごとのパスワードを入力してください。JP1/Baseによるユーザ認証を使用している場合は,JP1/Baseに登録したJP1ユーザ名とパスワードを入力してください。ユーザ認証を使用しない設定でセットアップした場合は,ログイン時にパスワード入力は不要です。

  5. 必要に応じてユーザプロパティファイル(ucnp_user.properties)を編集し,システムを再起動します。

    ユーザプロパティファイル(ucnp_user.properties)およびユーザメッセージプロパティファイル(ucnp_message_user.properties)で設定できる内容については,「8.1 設定が必要なプロパティファイル」を参照してください。

    なお,システムを再起動しないと編集したプロパティファイルが有効にならないため,注意してください。再起動手順については,「5.1 システムの起動と停止」を参照してください。

重要

セットアップ後の注意事項を説明します。セットアップ後の作業の流れについては,「4.7 セットアップ後の作業の流れ」を参照してください。

  • セットアップ時に編集したユーザセットアッププロパティファイル(ucnp_setup_user.properties)は,セットアップ済みの環境をアンセットアップするまで変更しないでください。アンセットアップする前に変更した場合,動作は保証されません。

  • npsetupコマンド(セットアップ)でセットアップを実施した場合は,次の表に示す作業以外の環境変更を実施しないでください。これ以外の作業を実施した場合,動作は保証されません。

    表4‒2 環境構築後に実施できる作業

    項番

    実施できる作業

    備考

    1

    プラグインの追加

    プラグインの開発手順については,マニュアル「ナビゲーション プラットフォーム 開発ガイド」を参照してください。

    開発したプラグインを追加する手順については,「6.6 開発環境で作成したファイルの適用」を参照してください。

    2

    画面のカスタマイズ

    画面のカスタマイズ方法については,「7. ナビゲーション プラットフォームの画面のカスタマイズ」を参照してください。