3.5.2 プロパティ値の自動補完機能について
プロパティ値の自動補完機能とは,[フロー]エリアでステップの実行順序を定義するときに,自動でプロパティのマッピングを設定する機能です。プロパティ値の自動補完機能を有効にすると,ステップとステップを関連線で接続したとき,接続元ステップと接続先ステップのプロパティマッピングが自動で設定されます。自動補完の前にプロパティマッピングが設定されていた場合,上書きされます。
自動補完されたプロパティには,[ステッププロパティ]エリアでが表示されます。はほかのステップを選択するまで表示されます。プロパティにが表示されたら,ほかのステップを選択する前に,自動補完されたプロパティ値が意図した設定になっているかどうかを確認してください。意図しない設定になっていた場合,マッピングを設定し直してください。
マッピングが設定される条件と動作について説明します。
- ステップの出力プロパティとステップの入力プロパティとのマッピング設定
関連線の接続元ステップの出力プロパティと接続先ステップの入力プロパティのプロパティキーが同じ場合,入力プロパティに出力プロパティへの参照が設定されます。
- ステップの入力プロパティ同士のマッピング設定
関連線の接続元と接続先で,ステップの入力プロパティのプロパティキーおよびデータ型が同じ場合,接続元ステップの入力プロパティの値が接続先ステップの入力プロパティの値として設定されます。
なお,自動補完されたあとに接続元ステップの入力プロパティの値を変更しても,接続先ステップの入力プロパティの値は変更されません。
- ヒント
次の場合は自動補完されません。
関連線の接続元または接続先のステップがサービス部品を使用していて,すでに内部のステッププロパティ同士でマッピング設定されている場合
これら以外で,プロパティ値が自動補完されない場合,接続元または接続先のステップがJP1/AO 10-02以前のバージョンで配置されている可能性があります。同じコンポーネントをステップとして配置し直すと,自動補完機能の対象になります。