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JP1 Version 12 JP1/Automatic Operation サービステンプレート開発ガイド 


3.6.4 プロパティのマッピングとは

プロパティのマッピングとは,片方のステッププロパティまたはサービスプロパティから,もう片方のステッププロパティまたはサービスプロパティに値を引き継ぐ設定のことです。これにより,プロパティの値を動的に設定できます。

入力プロパティのマッピング設定

入力プロパティを編集してマッピングを設定する場合,編集対象の入力プロパティが値の引き継ぎ先となり,マッピングするプロパティが値の引き継ぎ元となります。

入力プロパティにマッピングできるのは,次のプロパティです。

入力プロパティにマッピングを設定した場合のデータの流れの例を次の図に示します。

図3‒14 入力プロパティにマッピングを設定した場合のデータの流れ

[図データ]

図では,入力プロパティにプロパティAをマッピングしています。そのため,プロパティAに指定または出力された値は,入力プロパティの値として引き継がれます。

出力プロパティのマッピング設定

出力プロパティを編集してマッピングを設定する場合,編集対象の出力プロパティが値の引き継ぎ元となり,マッピングするプロパティが値の引き継ぎ先となります。

出力プロパティにマッピングできるのは,次のプロパティです。

出力プロパティにマッピングを設定した場合のデータの流れの例を次の図に示します。

図3‒15 出力プロパティにマッピングを設定した場合のデータの流れ

[図データ]

図では,出力プロパティにプロパティAをマッピングしています。そのため,出力プロパティに出力された値は,プロパティAの値として引き継がれます。

重要

マッピングを設定している出力プロパティを,入力プロパティにマッピングすると,ビルド時にエラーになります。例えば,サービスの出力プロパティに値を引き継ぐよう設定したステップの出力プロパティの値を,次のステップの入力プロパティに引き継ぐことはできません。