20.10.2 キューレスジョブ実行環境の環境設定パラメーターの詳細
キューレスジョブ実行環境の環境設定パラメーターの詳細について説明します。
なお,「デフォルト値」とは,環境設定パラメーターを省略した場合の仮定値です。
- 〈この項の構成〉
-
(1) QLMANCHARCODE
UTF-8環境のマネージャーからキューレスジョブを使用する運用で,UTF-8に対応していないエージェントで正しくジョブを実行させるために設定します。
UTF-8に対応していないエージェントでは,文字コード変換対象としてUTF-8をサポートしていないため,この環境設定パラメーターに「UTF-8」を指定し,マネージャーで文字コード変換する必要があります。
- 形式
-
"QLMANCHARCODE"="{none|UTF-8}"
- 指定できる値
-
- none
-
マネージャーで文字コード変換を行いません。すべての実行先キューレスエージェントが,UTF-8環境の場合にだけ指定してください。
- UTF-8
-
マネージャーでキューレスエージェントが対応している文字コードに変換して,キューレスエージェントと通信します。実行先キューレスエージェントに1台でもUTF-8以外の環境がある場合に指定してください。
- デフォルト値
-
none
- 推奨値
-
運用環境に応じて設定してください。
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 Queueless File Transferサービスの再起動後およびスケジューラーサービスの再起動後
- 注意事項
-
-
キューレスジョブを一度もセットアップしていないLinux環境の場合は,ajsqlsetupコマンドを実行すると「UTF-8」が設定されます。
-
マネージャーの文字コード(環境設定パラメーターAJSCHARCODEの値)が「UTF-8」の場合だけ,この環境設定パラメーターを設定してください。マネージャーの文字コードが「UTF-8」以外の場合は,この環境設定パラメーターを設定しないでください。
-
この環境設定パラメーターの文字コード変換対象は,キューレスジョブに関連するデータだけです。
-
この環境設定パラメーターに「UTF-8」を指定した場合,自ホストを含むすべてのエージェントホストで環境設定パラメーターAJSQL_CHARCODEにエージェントの文字コードを指定する必要があります。
-
環境設定パラメーターAJSCHARCODEはスケジューラーサービス単位で設定するのに対し,環境設定パラメーターQLMANCHARCODEはホストに一つ設定します。環境設定パラメーターQLMANCHARCODEに「UTF-8」を指定する場合は,すべてのスケジューラーサービスで環境設定パラメーターAJSCHARCODEに「UTF-8」を指定して運用してください。
-
(2) AJSQL_JOBMAX
キューレスエージェントサービス内での最大同時ジョブ実行数を指定します。
マシンリソースなどによって,同時に実行するキューレスジョブ数を制限したい場合に指定します。
ここで指定した値を超えた場合,超えた分については待ち状態になります(キューレスエージェントのメモリーにためられます)。待ち状態にできるジョブの数の指定については,環境設定パラメーターAJSQL_JOBWAITMAXを参照してください。
- 形式
-
"AJSQL_JOBMAX"=dword:キューレスエージェントサービス内での最大同時ジョブ実行数
- 指定できる値
-
16進数で0〜400(10進数で0〜1,024)
- デフォルト値
-
-
Windowsの場合
dword:00000005(10進数で5)
-
UNIXの場合
dword:00000400(10進数で1,024)
-
- 推奨値
-
運用環境に応じて設定してください。
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後
(3) AJSQL_CHARCODE
次のどちらかの環境でキューレスジョブを使用する場合,文字コード変換が必要となるため,エージェントホストでのキューレスジョブ実行時の文字コードを指定します。
-
マネージャーホストの文字コードとエージェントホストの文字コードが異なる環境
-
マネージャーホストで環境設定パラメーターQLMANCHARCODEに「UTF-8」を設定している環境
- 形式
-
"AJSQL_CHARCODE"="{none|C|SJIS|EUC|UTF-8}"
- 指定できる値
-
- none
-
7ビットASCII文字コードを指定します。マネージャー・エージェント間で文字コード変換をしません。
- C
-
7ビットASCII文字コードを指定します。マネージャー・エージェント間で文字コード変換をしません。
- SJIS
-
シフトJISコードを指定します。
- EUC
-
EUC文字コードを指定します。
- UTF-8
-
UTF-8文字コードを指定します。
- デフォルト値
-
none
- 推奨値
-
運用環境に応じて設定してください。
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後
- 注意事項
-
-
キューレスジョブ実行時の文字コードは,JP1/AJS3サービスの文字コードではなく,キューレスエージェントサービス起動時の環境変数LANGが有効となります。
-
この環境設定パラメーターは,エージェントとして使用するホストで指定します。
-
(4) AJSQL_JOBWAITMAX
キューレスエージェントサービス内での最大待ちジョブ数を指定します。
キューレスジョブのピーク実行数が,最大同時ジョブ実行数を超える場合に指定します。
ここで指定した値を超えた場合,キューレスジョブは起動失敗になります。
- 形式
-
"AJSQL_JOBWAITMAX"=dword:キューレスエージェントサービス内での最大待ちジョブ数
- 指定できる値
-
16進数で0〜19000(10進数で0〜102,400)
- デフォルト値
-
-
Windowsの場合
dword:00000800(10進数で2,048)
-
UNIXの場合
dword:00000000
-
- 推奨値
-
運用環境に応じて設定してください。
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後
(5) AJSQL_NOATTACHREQ
アタッチされていない論理ホストに対して実行要求があった場合の処理を指定します。
- 形式
-
"AJSQL_NOATTACHREQ"="{exec|error}"
- 指定できる値
-
- exec
-
物理ホストで処理します。
- error
-
エラーにします。
- デフォルト値
-
exec
- 推奨値
-
デフォルト値
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後
(6) AJSQL_EXECCURRENTSCRIPT
相対パスでスクリプトファイルを指定した場合にジョブ実行時のカレントパス上に存在するスクリプトファイルの実行有無を指定します。
カレントパスとは,[ワークパス]指定時は指定したワークパス上,[ワークパス]未指定時はジョブ実行OSユーザーのホームディレクトリ上です。
- 形式
-
"AJSQL_EXECCURRENTSCRIPT"="{yes|no}"
- 指定できる値
-
- yes
-
カレントパス上に存在するスクリプトファイルを優先して実行します。
- no
-
ジョブ実行時の環境変数PATH上から実行するスクリプトファイルを検索して実行します。
- デフォルト値
-
no
- 推奨値
-
デフォルト値
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後
- 注意事項
-
このパラメーターに「yes」を指定した場合,カレントパス上のスクリプトファイルを検索するため,ハードディスク障害などによってスクリプトファイルの存在チェックに失敗するとジョブは起動失敗となります。
(7) AJSQL_TRACELOGFILE
キューレストレースログファイルの名称をフルパスで指定します。
省略した場合,トレースログは出力されません。
- 形式
-
"AJSQL_TRACELOGFILE"="トレースログファイル名"
- 指定できる値
-
255バイト以内の文字列
- デフォルト値
-
セットアップ時には,次のファイル名が仮定されます。
-
Windowsで,インストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合
%ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2\log\tracelog.ql
「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。
「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。
・「システムドライブ\Windows」配下
・「システムドライブ\Program Files」配下
・「システムドライブ\Program Files (x86)」配下
-
Windowsで,インストール先フォルダが上記以外の場合
JP1/AJS3のインストール先フォルダ\log\tracelog.ql
-
UNIXの場合
/var/opt/jp1ajs2/log/tracelog.ql
-
- 推奨値
-
デフォルト値
- 設定が有効になるタイミング
-
-
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの場合
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後
-
JP1/AJS3 Queueless File Transferサービスの場合
JP1/AJS3 Queueless File Transferサービスの再起動後
-
JP1/AJS3サービスの場合
JP1/AJS3サービスの再起動後
-
(8) AJSQL_VARDQUOTEADD
「$JP1AJS2_JPQTEMPxx$」変数変換時に,変換後の変数値を「"」で囲むかどうかを選択します。
このパラメーターの設定は物理ホスト,およびすべての論理ホストに対して有効です。
- 形式
-
"AJSQL_VARDQUOTEADD"="{yes|no}"
- 指定できる値
-
- yes
-
変換後の変数値を「"」で囲みます。
- no
-
変換後の変数値を「"」で囲みません。
- デフォルト値
-
yes
- 推奨値
-
デフォルト値
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後
(9) AJSQL_CONNECTTIMEOUT
キューレスファイル転送サービスへの通信接続タイムアウト時間を指定します。
- 形式
-
"AJSQL_CONNECTTIMEOUT"=dword:通信接続タイムアウト時間
- 指定できる値
-
16進数で00000000〜00000258(10進数で0〜600)(単位:秒)
「dword:00000000」を指定した場合は,OSの通信接続タイムアウト時間に依存して制御されます。
- デフォルト値
-
dword:0000000A(10進数で10)
- 推奨値
-
デフォルト値
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後
(10) AJSQL_CONNECTCOUNT
キューレスファイル転送サービスへの通信接続処理で,通信エラーが発生したときの通信接続リトライ回数を指定します。
- 形式
-
"AJSQL_CONNECTCOUNT"=dword:通信接続リトライ回数
- 指定できる値
-
16進数で00000000〜00000064(10進数で0〜100)(単位:秒)
- デフォルト値
-
dword:00000003(10進数で3)
- 推奨値
-
デフォルト値
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後
(11) AJSQL_CONNECTINT
キューレスファイル転送サービスへの通信接続処理で,通信エラーが発生したときの通信リトライ間隔を指定します。
- 形式
-
"AJSQL_CONNECTINT"=dword:通信接続リトライ間隔
- 指定できる値
-
16進数で00000000〜0000003C(10進数で0〜60)(単位:秒)
- デフォルト値
-
dword:00000001(10進数で1)
- 推奨値
-
デフォルト値
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後
(12) ENABLE_LONG_EXT(キューレスジョブ用)
ジョブの実行先サービスに[キューレス]を指定している場合に,拡張子が4バイト以上の実行ファイルを,該当する拡張子に関連づけられたアプリケーションでジョブを実行するかどうかを指定します。
詳細については,「6.2.18 拡張子が4バイト以上の実行ファイルのジョブを実行するための設定」を参照してください。
- 形式
-
"ENABLE_LONG_EXT"=dword:設定値
- 指定できる値
-
- 0
-
実行ファイルの拡張子が4バイト以上でも,拡張子の先頭から3バイトまでの文字列に関連づけられたアプリケーションでジョブを実行します。
先頭から3バイトまでの文字列に関連づけられたアプリケーションがない場合,ジョブは起動失敗になります。
- 1
-
実行ファイルの拡張子が4バイト以上の場合,該当する拡張子に関連づけられたアプリケーションでジョブを実行します。
なお,ジョブの実行先サービスに[標準]を指定している場合で,拡張子が4バイト以上の実行ファイルを実行するときは,ロングファイル名のまま実行されます。
- デフォルト値
-
dword:00000000(10進数で0)
- 推奨値
-
デフォルト値
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後
(13) AJSQL_CREATEWINDOWSTATION
ジョブが戻り値128で異常検出終了となる問題を回避するかどうかを指定します。
詳細については,「6.4.3 キューレスジョブが戻り値128で異常検出終了となる問題を回避するための設定」を参照してください。
- 形式
-
"AJSQL_CREATEWINDOWSTATION"="{yes|no}"
- 指定できる値
-
- yes
-
ジョブが戻り値128で異常検出終了となる問題を回避します。
- no
-
ジョブが戻り値128で異常検出終了となる問題を回避しません。
- デフォルト値
-
no
- 推奨値
-
デフォルト値
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後
(14) AJSQL_EXECLOG
キューレスジョブ実行内部ログ出力機能を有効にするかどうかを指定します。
- 形式
-
"AJSQL_EXECLOG"="{yes|no}"
- 指定できる値
-
- yes
-
キューレスジョブ実行内部ログ出力機能を有効にします。
- no
-
キューレスジョブ実行内部ログ出力機能を無効にします。
- デフォルト値
-
yes
- 推奨値
-
デフォルト値
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後,またはJP1/AJS3 Queueless File Transferサービスの再起動後
(15) AJSQL_EXECLOG_FTPPATH
キューレスファイル転送サービスが出力する内部ログデータを格納するディレクトリの名称をフルパスで指定します。
- 形式
-
"AJSQL_EXECLOG_FTPPATH"="キューレスファイル転送サービスが出力する内部ログを格納するディレクトリ名"
- 指定できる値
-
200バイト以内の文字列
- デフォルト値
-
-
Windowsで,インストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合
%ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2\log
「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。
「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。
・「システムドライブ\Windows」配下
・「システムドライブ\Program Files」配下
・「システムドライブ\Program Files (x86)」配下
-
Windowsで,インストール先フォルダが上記以外の場合
JP1/AJS3 - Managerのインストール先フォルダ\log
-
UNIXの場合
/var/opt/jp1ajs2/log
-
- 推奨値
-
デフォルト値
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 Queueless File Transferサービスの再起動後
- 注意事項
-
ローカルディスク上のディレクトリ名称を指定してください。
(16) UACAdministratorsExec(キューレスジョブ用)
UAC機能が有効なときにAdministrators権限でキューレスジョブを実行するかどうかを指定します。
詳細については,「6.2.22 UAC機能有効時にAdministrators権限でジョブを実行するための設定」を参照してください。
- 形式
-
"UACAdministratorsExec"=dword:設定値
- 指定できる値
-
- 0
-
UAC機能が有効なときにAdministratorsグループのOSユーザーから実行されるジョブをAdministrators権限が無効な状態で実行します。ただし,ビルトインAdministratorを除きます。
- 1
-
UAC機能が有効なときにAdministratorsグループのOSユーザーから実行されるジョブをAdministrators権限で実行します。
「1」を指定した場合,ジョブを実行するすべてのOSユーザー(標準ユーザーも含む)に「バッチ ジョブとしてログオン」の権限が必要になります。
- デフォルト値
-
dword:00000000(10進数で0)
- 推奨値
-
デフォルト値
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後
(17) AJSQL_GETPASSWD_FTPRETRYCOUNT
キューレスファイル転送サービスで,OSのパスワードファイルからユーザー情報の取得に失敗した場合にリトライする回数を指定します。
通常,この値を変更する必要はありません。
詳細については,「15.2.20 ユーザー情報取得時のリトライを変更する設定」を参照してください。
- 形式
-
"AJSQL_GETPASSWD_FTPRETRYCOUNT"=dword:OSのパスワードファイルからユーザー情報の取得に失敗した場合のリトライ回数
- 指定できる値
-
16進数で00000000〜0000000A(10進数で0〜10)
「dword:00000000」を指定した場合,リトライしません。
- デフォルト値
-
dword:00000002(10進数で2)
- 推奨値
-
デフォルト値
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 Queueless File Transferサービスの再起動後
(18) AJSQL_GETPASSWD_FTPRETRYINTERVAL
キューレスファイル転送サービスで,OSのパスワードファイルからユーザー情報の取得に失敗した場合にリトライする間隔を指定します。
通常,この値を変更する必要はありません。
詳細については,「15.2.20 ユーザー情報取得時のリトライを変更する設定」を参照してください。
- 形式
-
"AJSQL_GETPASSWD_FTPRETRYINTERVAL"=dword:OSのパスワードファイルからユーザー情報の取得に失敗した場合のリトライ間隔
- 指定できる値
-
16進数で00000000〜00002710(10進数で0〜10,000)(単位:ミリ秒)
「dword:00000000」を指定した場合,すぐにリトライします。
- デフォルト値
-
dword:000003E8(10進数で1,000)
- 推奨値
-
デフォルト値
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 Queueless File Transferサービスの再起動後
(19) IgnoreResultFileError(キューレスジョブ用)
ジョブプロセスの終了後に,ジョブの結果ファイル(標準出力ファイル,標準エラー出力ファイル)の転送処理でエラーが発生したときの動作を指定します。
詳細については,「6.2.24 ジョブの結果ファイル転送失敗時の動作の設定」(Windowsの場合)または「15.2.22 ジョブの結果ファイル転送失敗時の動作の設定」(UNIXの場合)を参照してください。
- 形式
-
"IgnoreResultFileError"=dword:ジョブの結果ファイルで転送エラーが発生したときの動作
- 指定できる値
-
- 0
-
ジョブの結果ファイルの転送処理でエラーが発生した場合に,ジョブの終了コードに「-1」を設定するとともに,ジョブの状態を「異常検出終了」にします。
- 1
-
ジョブの結果ファイルの転送処理でエラーが発生した場合に,ジョブの終了コードにジョブプロセスの終了コードを設定するとともに,終了判定に従ってジョブの状態を「正常終了」,「警告検出終了」,または「異常検出終了」にします。
- デフォルト値
-
dword:00000000(10進数で0)
- 推奨値
-
デフォルト値
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後
(20) AJSQL_LOGFILE
実行したジョブの開始・終了メッセージを出力するログフォルダの名称をフルパスで指定します。
- 形式
-
"AJSQL_LOGFILE"="ログフォルダ名"
- 指定できる値
-
180バイト以内の文字列
- デフォルト値
-
-
Windowsで,インストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合
%ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2\log
「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。
「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。
・「システムドライブ\Windows」配下
・「システムドライブ\Program Files」配下
・「システムドライブ\Program Files (x86)」配下
-
Windowsで,インストール先フォルダが上記以外の場合
JP1/AJS3のインストール先フォルダ\log
-
UNIXの場合
物理ホストの場合:/var/opt/jp1ajs2/log
論理ホストの場合:共有ディレクトリ名/jp1ajs2/log
-
- 推奨値
-
デフォルト値
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後,または論理ホストのアタッチ後
(21) AJSQL_LOGSIZE
ログファイルのサイズを指定します。
ジョブの実行状況を確認するためのログです。最低でも1日分のログが保存できるサイズを指定します。
ログファイルとして,ここで指定したサイズのファイルを2面(ファイル1,ファイル2)使用します。
- 形式
-
"AJSQL_LOGSIZE"=dword:ログファイルサイズ
- 指定できる値
-
16進数で0または4〜1E8480(10進数で0または4〜2,000,000)(単位:キロバイト)
- デフォルト値
-
dword:00002000(10進数で8,192)
- 推奨値
-
運用環境に応じて設定してください。
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後,または論理ホストのアタッチ後
- 注意事項
-
ここで指定したサイズの上限までファイル1に情報が書き込まれると,それ以上の情報はファイル2に書き込まれます。さらにファイル2でもサイズの上限まで情報が書き込まれると,再びファイル1に戻って情報を書き込みます。ファイル1→ファイル2→ファイル1→ファイル2を繰り返し,古い情報から上書きされていくので,サイズの指定には注意が必要です。
(22) AJSQL_STATFILE
実行中のジョブ情報を記憶するステータスファイルの名称をフルパスで指定します。
- 形式
-
"AJSQL_STATFILE"="ステータスファイル名"
- 指定できる値
-
255バイト以内の文字列
- デフォルト値
-
-
Windowsで,インストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合
%ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2\log\ajsqlstat.dat
「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。
「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。
・「システムドライブ\Windows」配下
・「システムドライブ\Program Files」配下
・「システムドライブ\Program Files (x86)」配下
-
Windowsで,インストール先フォルダが上記以外の場合
JP1/AJS3のインストール先フォルダ\log\ajsqlstat.dat
-
UNIXの場合
物理ホストの場合:/var/opt/jp1ajs2/log/ajsqlstat.dat
論理ホストの場合:共有ディレクトリ名/jp1ajs2/log/ajsqlstat.dat
-
- 推奨値
-
デフォルト値
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後,または論理ホストのアタッチ後
(23) AJSQL_STATSIZE
実行中のジョブ情報を記憶するステータスファイルのサイズを指定します。
ステータスファイルを使用した場合,実行元マネージャーにジョブ終了結果を伝える前に,実行元スケジューラーサービスおよび実行先キューレスエージェントで系切り換えが発生した場合でも,再起動後に実行元マネージャーにジョブの終了結果を伝えることができます。
キューレスジョブ実行中にキューレスジョブ要求元スケジューラーサービスに障害があった場合でも,ジョブ状態をマネージャー側で管理できます。信頼性を向上させたい場合に指定します。
1キロバイト当たり,約9ジョブの情報を保持します。
- 形式
-
"AJSQL_STATSIZE"=dword:ステータスファイルサイズ
- 指定できる値
-
16進数で0または4〜1E8480(10進数で0または4〜2,000,000)(単位:キロバイト)
- デフォルト値
-
dword:00000800(10進数で2,048)
- 推奨値
-
運用環境に応じて設定してください。
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後,または論理ホストのアタッチ後
- 注意事項
-
このパラメーターに「0」を設定した場合は,実行中のジョブ情報が記憶されないため,ジョブ実行中に実行元スケジューラーサービスで系切り換えが発生した場合などは,ジョブの状態が終了状態不明となります。
「0」以外を設定した場合,該当ジョブ自体は正常終了していても,ジョブの状態が「異常検出終了」となることがあります。これは,該当ジョブが標準エラー出力へ出力した内容を,エージェントホストからマネージャーホストへ転送する処理に失敗しているためです。この現象を避けるためには,エラー発生時以外での標準エラー出力への出力を行わないようにしてください。
(24) AJSQL_ATTACH
キューレスエージェントサービス起動時に設定されている論理ホストをアタッチするかどうかを指定します。
この項目は,論理ホストキーに指定がある場合だけ有効です。
- 形式
-
"AJSQL_ATTACH"="{yes|no}"
- 指定できる値
-
- yes
-
論理ホストをアタッチします。
- no
-
論理ホストはアタッチしません。
論理ホストを使用する場合は,キューレスエージェントサービス起動後にajsqlattachコマンドでアタッチしてください。
- デフォルト値
-
no
- 推奨値
-
デフォルト値
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後
(25) AJSQL_EXECLOG_AGTPATH
キューレスエージェントサービスが出力する内部ログデータを格納するディレクトリの名称をフルパスで指定します。
- 形式
-
"AJSQL_EXECLOG_AGTPATH"="キューレスエージェントサービスが出力する内部ログを格納するディレクトリ名"
- 指定できる値
-
200バイト以内の文字列
- デフォルト値
-
-
Windowsで,インストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合
%ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2\log
「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。
「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。
・「システムドライブ\Windows」配下
・「システムドライブ\Program Files」配下
・「システムドライブ\Program Files (x86)」配下
-
Windowsで,インストール先フォルダが上記以外の場合
JP1/AJS3のインストール先フォルダ\log
-
UNIXの場合
/var/opt/jp1ajs2/log
-
- 推奨値
-
デフォルト値
- 設定が有効になるタイミング
-
JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後,または論理ホストのアタッチ後
- 注意事項
-
ローカルディスク上のディレクトリ名称を指定してください。
クラスタ運用時は,名称が次のようになります。
キューレスエージェントサービスが出力する内部ログを格納するディレクトリ名称/ajsqlexeclog-[論理ホスト名]
フルパス名が256バイト以上である場合,[論理ホスト名]は論理ホスト名の先頭から30バイトとなります。
上記の条件を満たし,先頭から30バイトが同一名称である論理ホストが複数ある場合,該当する論理ホストの内部ログは,同一のファイルに出力されます。複数の論理ホストが同一のファイルに内部ログを出力する場合,キューレスジョブ起動性能の劣化,および内部ログの出力に失敗するおそれがあります。
複数の論理ホストが同一のファイルに内部ログを出力する場合は,それぞれの論理ホストの環境設定パラメーターAJSQL_EXECLOG_AGTPATHに異なるディレクトリパスを指定し,異なるファイルに内部ログを出力させてください。環境設定パラメーターAJSQL_EXECLOG_AGTPATHをデフォルト以外の値に変更した場合,資料採取サンプルスクリプトの内容を編集する必要があります。詳細については,「7.1 ログ情報の採取方法」を参照してください。
(26) AJSQL_AGTWORKPATH
キューレスジョブで使用するテンポラリーファイル用ディレクトリをフルパスで指定します。
- 形式
-
"AJSQL_AGTWORKPATH"="キューレスジョブで使用するテンポラリーファイル用ディレクトリ名"
- 指定できる値
-
100バイト以内の文字列
- デフォルト値
-
-
Windowsで,インストール先フォルダがデフォルトまたはシステムで保護されたフォルダ配下の場合
%ALLUSERSPROFILE%\Hitachi\JP1\JP1_DEFAULT\JP1AJS2\tmp
「%ALLUSERSPROFILE%」のデフォルトは「システムドライブ\ProgramData」です。
「システムで保護されたフォルダ」とは,次のパスを指します。
・「システムドライブ\Windows」配下
・「システムドライブ\Program Files」配下
・「システムドライブ\Program Files (x86)」配下
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Windowsで,インストール先フォルダが上記以外の場合
JP1/AJS3のインストール先フォルダ\tmp
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UNIXの場合
/var/opt/jp1ajs2/tmp
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- 推奨値
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運用環境に応じて設定してください。
- 設定が有効になるタイミング
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JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後,または論理ホストのアタッチ後
(27) AJSQL_LOADUSERPROFILE
ジョブを実行するOSユーザーのユーザープロファイル情報をジョブ実行時に読み込むかどうかを指定します。
PCジョブ実行時に,OSユーザーのログオンセションに設定されているユーザー情報を必要とする場合に指定します。
詳細については,「6.4.2 キューレスジョブ環境でユーザープロファイルを必要とするジョブを実行するための設定」を参照してください。
- 形式
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"AJSQL_LOADUSERPROFILE"="{yes|no}"
- 指定できる値
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- yes
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ユーザープロファイルを読み込む場合に指定します。
- no
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ユーザープロファイルを読み込まない場合に指定します。
- デフォルト値
-
no
- 推奨値
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運用環境に応じて設定してください。
- 設定が有効になるタイミング
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JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後
(28) AJSQL_GETPASSWD_AGTRETRYCOUNT
キューレスエージェントサービスで,OSのパスワードファイルからユーザー情報の取得に失敗した場合にリトライする回数を指定します。
通常,この値を変更する必要はありません。
詳細については,「15.2.20 ユーザー情報取得時のリトライを変更する設定」を参照してください。
- 形式
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"AJSQL_GETPASSWD_AGTRETRYCOUNT"=dword:OSのパスワードファイルからユーザー情報の取得に失敗した場合のリトライ回数
- 指定できる値
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16進数で00000000〜0000000A(10進数で0〜10)
「dword:00000000」を指定した場合,リトライしません。
- デフォルト値
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dword:00000002(10進数で2)
- 推奨値
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デフォルト値
- 設定が有効になるタイミング
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JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後,または論理ホストのアタッチ後
(29) AJSQL_GETPASSWD_AGTRETRYINTERVAL
キューレスエージェントサービスで,OSのパスワードファイルからユーザー情報の取得に失敗した場合にリトライする間隔を指定します。
通常,この値を変更する必要はありません。
詳細については,「15.2.20 ユーザー情報取得時のリトライを変更する設定」を参照してください。
- 形式
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"AJSQL_GETPASSWD_AGTRETRYINTERVAL"=dword:OSのパスワードファイルからユーザー情報の取得に失敗した場合のリトライ間隔
- 指定できる値
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16進数で00000000〜00002710(10進数で0〜10,000)(単位:ミリ秒)
「dword:00000000」を指定した場合,すぐにリトライします。
- デフォルト値
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dword:000003E8(10進数で1,000)
- 推奨値
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デフォルト値
- 設定が有効になるタイミング
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JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後,または論理ホストのアタッチ後
(30) AJSQL_CLUSTERREQ
キューレスクラスタプロセスで論理ホストのアタッチに失敗した場合に,キューレスクラスタプロセスを異常終了させるかどうかを指定します。
- 形式
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"AJSQL_CLUSTERREQ"="{exec|error}"
- 指定できる値
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- exec
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キューレスクラスタプロセスを異常終了させないでプロセス起動処理を続行します。JP1/AJS3のサービスの起動処理も続行されます。
「exec」を指定した場合,論理ホストのアタッチに失敗してもプロセス起動処理を続行します。そのため,系切り替え完了後にajsqlstatusコマンドを実行してアタッチの成否を確認してください。アタッチに失敗していた場合は,統合トレースログからエラー要因を確認し,エラー要因を取り除いたあとにajsqlattachコマンドを実行して,論理ホストをアタッチしてください。
- error
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キューレスクラスタプロセスを異常終了させます。JP1/AJS3のサービスの起動処理も異常終了されます。
- デフォルト値
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exec
- 推奨値
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デフォルト値
- 設定が有効になるタイミング
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JP1/AJS3サービス再起動後
(31) AJSQL_CJOBMAX
そのクラスで同時実行を許すジョブの最大数を指定します。
詳細については,「6.4.1 キューレスジョブ環境でクラスを指定したジョブを実行するための設定」(Windowsの場合)または「15.4.1 キューレスジョブ環境でクラスを指定したジョブを実行するための設定」(UNIXの場合)を参照してください。
- 形式
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"AJSQL_CJOBMAX"=dword:クラス内での最大同時ジョブ実行数
- 指定できる値
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16進数で0〜400(10進数で0〜1,024)
- デフォルト値
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Windowsの場合
dword:00000005(10進数で5)
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UNIXの場合
dword:00000400(10進数で1,024)
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- 推奨値
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運用環境に応じて設定してください。
- 設定が有効になるタイミング
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JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後,または論理ホストのアタッチ後
(32) AJSQL_CJOBWAITMAX
そのクラスでの最大同時ジョブ実行数を超えたときに,キューレスエージェントサービス上のメモリーに蓄えておくキューレスジョブの最大数を指定します。
詳細については,「6.4.1 キューレスジョブ環境でクラスを指定したジョブを実行するための設定」(Windowsの場合)または「15.4.1 キューレスジョブ環境でクラスを指定したジョブを実行するための設定」(UNIXの場合)を参照してください。
- 形式
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"AJSQL_CJOBWAITMAX"=dword:クラス内での最大待ちジョブ数
- 指定できる値
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16進数で0〜19000(10進数で0〜102,400)
- デフォルト値
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Windowsの場合
dword:00000800(10進数で2,048)
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UNIXの場合
dword:00000000
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- 推奨値
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運用環境に応じて設定してください。
- 設定が有効になるタイミング
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JP1/AJS3 Queueless Agentサービスの再起動後,または論理ホストのアタッチ後