20.10.1 キューレスジョブ実行環境の環境設定パラメーター一覧
キューレスジョブ実行環境を新規で設定する場合,環境設定前にajsqlsetupコマンドを実行してキューレスジョブ実行環境をセットアップする必要があります。マネージャー・エージェント構成の場合は,マネージャーとエージェントとで,それぞれajsqlsetupコマンドの実行が必要です。
ajsqlsetupコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス 4. 特別な運用で使用するコマンド ajsqlsetup」を参照してください。
キューレスジョブ実行環境は,キューレスエージェント環境(キューレスエージェントサービス)で設定します。
マネージャー環境(JP1/AJS3 - Manager)およびエージェント環境(JP1/AJS3 - Agent)で設定する,キューレスジョブ実行環境設定の環境設定パラメーター一覧を示します。
なお,キューレスジョブ実行環境の環境設定パラメーターはjajs_configコマンドでは設定できません。jbssetcnfコマンドを使用してください。jbssetcnfコマンドについては,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
WindowsまたはUNIXで設定が必要なものは,対象OSの欄を参照してください。マネージャー環境(JP1/AJS3 - Manager)およびエージェント環境(JP1/AJS3 - Agent)で設定が必要なものは,対象製品の欄を参照してください。
項番 |
定義キー |
環境設定パラメーター |
定義内容 |
対象OS |
対象製品 |
---|---|---|---|---|---|
1 |
[JP1_DEFAULT\JP1AJSMANAGER]※1 |
UTF-8環境のマネージャーからキューレスジョブを使用する運用で,UTF-8に対応していないエージェントで正しくジョブを実行するための設定 |
UNIX |
M |
|
2 |
[JP1_DEFAULT\JP1QLAGENT] |
"AJSQL_JOBMAX"= |
キューレスエージェントサービス内での最大同時ジョブ実行数 |
Windows UNIX |
M,A |
3 |
エージェントホストでのキューレスジョブ実行時の文字コード |
Windows UNIX |
M,A |
||
4 |
キューレスエージェントサービス内での最大待ちジョブ数 |
Windows UNIX |
M,A |
||
5 |
アタッチされていない論理ホストへの実行要求時の処理 |
Windows UNIX |
M,A |
||
6 |
カレントパス上のスクリプトファイルの実行有無 |
UNIX |
M,A |
||
7 |
トレースログファイル名 |
Windows UNIX |
M,A |
||
8 |
「$JP1AJS2_JPQTEMPxx$」変数変換時の処理 |
Windows UNIX |
M,A |
||
9 |
キューレスファイル転送サービスへの通信接続タイムアウト時間 |
Windows UNIX |
M,A |
||
10 |
キューレスファイル転送サービスへの通信接続リトライ回数 |
Windows UNIX |
M,A |
||
11 |
キューレスファイル転送サービスへの通信接続リトライ間隔 |
Windows UNIX |
M,A |
||
12 |
拡張子が4バイト以上の実行ファイルを,該当する拡張子に関連づけられたアプリケーションでジョブを実行するかどうかの設定 |
Windows |
M,A |
||
13 |
キューレスジョブが戻り値128で異常検出終了となる問題を回避する設定 |
Windows |
M,A |
||
14 |
キューレスジョブ実行内部ログ出力機能を有効にするかどうかの設定 |
Windows UNIX |
M,A |
||
15 |
キューレスファイル転送サービスが出力するキューレスジョブ実行内部ログを格納するフォルダ名 |
Windows UNIX |
M |
||
16 |
UAC機能有効時にAdministrators権限でジョブを実行するための設定 |
Windows |
M,A |
||
17 |
キューレスファイル転送サービスでOSのパスワードファイルからユーザー情報の取得に失敗した場合のリトライ回数 |
UNIX |
M |
||
18 |
キューレスファイル転送サービスでOSのパスワードファイルからユーザー情報の取得に失敗した場合のリトライ間隔 |
UNIX |
M |
||
19 |
キューレスジョブの結果ファイルの転送処理でエラーが発生したときの動作 |
Windows UNIX |
M,A |
||
20 |
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1QLAGENT]※2 |
ログフォルダ名 |
Windows UNIX |
M,A |
|
21 |
ログファイルサイズ |
Windows UNIX |
M,A |
||
22 |
ステータスファイル名 |
Windows UNIX |
M,A |
||
23 |
ステータスファイルサイズ |
Windows UNIX |
M,A |
||
24 |
"AJSQL_ATTACH"= |
キューレスエージェントサービス起動時に設定されている論理ホストのアタッチの可否 |
Windows UNIX |
M,A |
|
25 |
キューレスエージェントサービスが出力するキューレスジョブ実行内部ログを格納するフォルダ名 |
Windows UNIX |
M,A |
||
26 |
キューレスジョブで使用するテンポラリーファイル用ディレクトリ名 |
Windows UNIX |
M,A |
||
27 |
ユーザープロファイルを読み込むかどうかの定義 |
Windows |
M,A |
||
28 |
キューレスエージェントサービスでOSのパスワードファイルからユーザー情報の取得に失敗した場合のリトライ回数 |
UNIX |
M,A |
||
29 |
キューレスエージェントサービスでOSのパスワードファイルからユーザー情報の取得に失敗した場合のリトライ間隔 |
UNIX |
M,A |
||
30 |
[論理ホスト名\JP1QLAGENT] |
キューレスクラスタプロセスで論理ホストのアタッチに失敗した場合の処理 |
Windows |
M,A |
|
31 |
[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1QLAGENT\AJSQL_CLASS\クラス名]※2 |
クラス内での最大同時ジョブ実行数 |
Windows UNIX |
M,A |
|
32 |
クラス内での最大待ちジョブ数 |
Windows UNIX |
M,A |
- (凡例)
-
M:JP1/AJS3 - Manager
A:JP1/AJS3 - Agent
- 注※1
-
UNIXの場合だけ,指定できます。
- 注※2
-
{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。
詳細の記載がないパラメーターは保守用のパラメーターです。値は変更しないでください。