6.2.18 拡張子が4バイト以上の実行ファイルのジョブを実行するための設定
通常,ジョブに指定した実行ファイルは,拡張子の先頭から3バイトまでの文字列に関連づけられたアプリケーション(.exe)によって実行されます。そのため,ジョブ※に拡張子が4バイト以上の実行ファイルを指定した場合,意図しないアプリケーションでファイルが開かれたり,ジョブが起動失敗となったりするおそれがあります。
拡張子が4バイト以上の実行ファイルを指定したジョブを正しく動作させるためには,次に示す手順でオプションを有効にしてください。
なお,このオプションはジョブの実行先ホスト上で設定してください。
- 注※
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PCジョブ,およびWindows版のJP1/AJS3上で実行されるQUEUEジョブが該当します。jpqjobsubコマンドで実行するサブミットジョブも含まれます。
- 〈この項の構成〉
(1) 定義手順
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Windowsの[コントロールパネル]の[管理ツール]で[サービス]を選択し,次に示すサービスを停止する。
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ジョブの実行先サービスに[標準]を指定している場合
JP1/AJS3サービス
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ジョブの実行先サービスに[キューレス]を指定している場合
JP1/AJS3 Queueless Agentサービス
- 注意事項
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クラスタシステムの場合は,クラスタの設定を確認し,論理ホストのJP1/AJS3サービスも停止してください。
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次の方法で「(2) 環境設定パラメーター一覧」の環境設定パラメーターを設定する。
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定義キー[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1NBQAGENT\Job]にある環境設定パラメーターの場合
次のコマンドを実行する。
jajs_config -k 定義キー名 "環境設定パラメーター名"=定義内容
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定義キー[JP1_DEFAULT\JP1QLAGENT]にある環境設定パラメーターの場合
メモ帳などのテキストエディターで,環境設定パラメーターを記述した設定ファイルを作成して保存し,次のコマンドを実行する。
jbssetcnf 設定ファイル名
jbssetcnfコマンドのパスは,「JP1/Baseのインストール先フォルダ\bin\jbssetcnf」です。
jbssetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
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手順1で停止したサービスを再起動する。
設定した内容が反映されます。
(2) 環境設定パラメーター一覧
定義キー |
環境設定パラメーター |
定義内容 |
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[{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}\JP1NBQAGENT\Job]※1 |
"ENABLE_LONG_EXT"= |
ジョブの実行先サービスに[標準]を指定している場合に,拡張子が4バイト以上の実行ファイルを,該当する拡張子に関連づけられたアプリケーションでジョブを実行するかどうかの設定 |
[JP1_DEFAULT\JP1QLAGENT]※2 |
"ENABLE_LONG_EXT"= |
ジョブの実行先サービスに[キューレス]を指定している場合に,拡張子が4バイト以上の実行ファイルを,該当する拡張子に関連づけられたアプリケーションでジョブを実行するかどうかの設定 |
- 注※1
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{JP1_DEFAULT|論理ホスト名}の部分は,物理ホストの場合は「JP1_DEFAULT」を,論理ホストの場合は「論理ホスト名」を指定します。
- 注※2
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この設定は,物理ホストと論理ホストの両方に有効です。
環境設定パラメーターの定義内容の詳細については,次の個所を参照してください。
(3) 注意事項
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このオプションを有効にした場合は,ジョブの詳細定義で,実行ファイル名に続けて実行ファイルに対するパラメーターを指定できません。指定した場合,ジョブが異常終了するおそれがあります。
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このオプションを有効にするには,該当する拡張子(4バイト以上の拡張子)に,適切なアプリケーションを関連づけておく必要があります。
該当する拡張子とアプリケーションを関連づける手順は次のとおりです。
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ftypeコマンドを使用し,関連づけるアプリケーションを登録する。
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assocコマンドを使用し,手順1で登録したアプリケーションと拡張子を関連づける。
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OSを再起動する。
ftypeコマンドとassocコマンドの指定内容については,Windowsのヘルプを参照してください。
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