Hitachi

Hitachi System Information Capture リファレンス 


5.2.8 テスト開始時の蓄積ファイルの運用

並行実行、蓄積実行、PCAP実行時の蓄積ファイルの運用

並行実行、蓄積実行、またはPCAP実行により蓄積ファイルを使用するときの運用の流れを以下に示します。

図5‒12 並行実行、蓄積実行、PCAP実行時の蓄積ファイルの運用

[図データ]

(A)蓄積ファイルの削除

システムテスト支援の開始または実行形態追加前に前回実行時に取得した蓄積ファイルを削除してください。

残っていたときは、必要に応じて削除しますが、削除に時間がかかる場合があります。

そのため、システムテスト支援の開始が遅れる場合があります。

(B)蓄積ファイルの保存

蓄積ファイルをリプレイ実行や蓄積ファイル内容表示コマンドで使用するために保存したいときは、mvコマンド等でファイル名を変更せずにファイル移動してください。

リプレイ実行時の蓄積ファイルの運用

リプレイ実行により蓄積ファイルを使用するときの運用の流れを以下に示します。

図5‒13 リプレイ実行時の蓄積ファイルの運用

[図データ]

(A)蓄積ファイルの準備

リプレイ実行時の入力となる蓄積ファイル(本番用の要求電文蓄積ファイルと本番用の応答電文蓄積ファイル)を準備してください。

システムテスト支援の開始・終了を繰り返し、複数回分の蓄積ファイルを入力としてリプレイ実行を行うときのディレクトリ構成と定義を以下に示します。

定義で指定されたディレクトリの1階層下のディレクトリ下にある蓄積ファイルまでがリプレイ実行の入力対象となります。

蓄積ファイルのディレクトリ構成
/XXXXXXXX/AA…AA/aa…aa/	本番用の要求電文ファイル格納ディレクトリ1
/XXXXXXXX/AA…AA/bb…bb/	本番用の要求電文ファイル格納ディレクトリ2
     :
/XXXXXXXX/BB…BB/cc…cc/	本番用の応答電文ファイル格納ディレクトリ1
/XXXXXXXX/BB…BB/dd…dd/	本番用の応答電文ファイル格納ディレクトリ2
     :
システム定義
accumulate_reply_file -t REQ -f "dirpath=/XXXXXXXX/AA…AA"
accumulate_reply_file -t RPY -f "dirpath=/XXXXXXXX/BB…BB"
本番用の要求電文ファイルのディレクトリ構成の例

2014/01/01に取得した本番用の要求電文ファイル

/XXXXXXXX/req/20140101/テスト識別子req00001
                          :
/XXXXXXXX/req/20140101/テスト識別子reqnnnnn

2014/01/02に取得した本番用の要求電文ファイル

/XXXXXXXX/req/20140102/テスト識別子req00001
                          :
/XXXXXXXX/req/20140102/テスト識別子reqnnnnn
本番用の応答電文ファイルのディレクトリ構成の例

2014/01/01に取得した本番用の応答電文ファイル

/XXXXXXXX/rpy/20140101/テスト識別子rpy00001
                          :
/XXXXXXXX/rpy/20140101/テスト識別子rpynnnnn

2014/01/02に取得した本番用の応答電文ファイル

/XXXXXXXX/rpy/20140102/テスト識別子rpy00001
                          :
/XXXXXXXX/rpy/20140102/テスト識別子rpynnnnn
システム定義の例
accumulate_reply_file -t REQ -f "dirpath=/XXXXXXXX/req"
accumulate_reply_file -t RPY -f "dirpath=/XXXXXXXX/rpy"
(B)蓄積ファイルの削除

システム定義の蓄積ファイル関連定義accumulate_fileコマンドの-fオプションのtestuseにYを指定してテスト用の電文情報を蓄積ファイルに取得する場合は、システムテスト支援の開始前に前回実行時に取得したテスト用の蓄積ファイルを削除してください。前回の実行時に取得したテスト用蓄積ファイルが残っていた場合は、必要に応じて削除しますが、削除に時間がかかる場合があります。

(C)蓄積ファイルの保存

蓄積ファイルを蓄積ファイル内容表示コマンドで使用するために保存したいときは、mvコマンド等でファイル名を変更せずにファイル移動してください。

別のテスト識別子で取得した蓄積ファイルを使用したリプレイ実行の運用

別のテスト識別子で蓄積実行により取得した蓄積ファイルを使用してリプレイ実行を行うときの運用の流れを以下に示します。

図5‒14 蓄積ファイル名を変更してリプレイ実行するときの運用

[図データ]

(A)蓄積ファイルの準備

リプレイ実行の入力となる蓄積ファイル(本番用の要求電文蓄積ファイルと本番用の応答電文蓄積ファイル)のファイル名を変更します。蓄積ファイル名の命名規則については、「5.2.1 蓄積ファイルの構成」の「蓄積ファイル種別と命名規則」を参照してください。蓄積ファイル名を変更するときは、テスト識別子以外は変更しないでください。

蓄積ファイル名の変更例を以下に示します。

図5‒15 蓄積ファイル名の変更

[図データ]

(B)蓄積ファイルの削除

蓄積ファイルの削除については「リプレイ実行時の蓄積ファイルの運用」を参照してください。

(C)蓄積ファイルの保存

蓄積ファイルの保存については「リプレイ実行時の蓄積ファイルの運用」を参照してください。