Hitachi

Hitachi System Information Capture リファレンス 


2.6.7 IIOPテスト機能のテスト実行の流れ

電文作成フェーズ(蓄積実行)

電文作成フェーズは、テスト準備を行うフェーズです。

図2‒24 電文作成フェーズ(蓄積実行)の概要

[図データ]

  1. IIOP電文キャプチャ

    キャプチャしたIIOP電文を組み立てます。

  2. 編集UOC(蓄積)

    編集UOCが指定されている場合、IIOP電文を引数にUOCを呼び出します。UOCは必要に応じて電文を編集し、結果を返却してください。

テスト実行フェーズ(リプレイ実行)

テスト実行フェーズは、実際のテストを行うフェーズです。

図2‒25 テスト実行フェーズ(リプレイ実行)の概要

[図データ]

  1. 編集UOC(復元)

    編集UOCが指定されている場合、要求電文(本番)または応答電文(本番)を引数にUOCを呼び出します。ユーザは、電文の編集を行うことができます。また、本UOCにて、当該電文を破棄することもできます。

  2. 電文追加UOC

    電文追加UOCが指定されている場合、要求電文(本番)を引数にUOCを呼び出します。ユーザは、電文追加、およびクライアント追加の指示を行うことができます。詳細は、「2.6.5 IIOPテスト機能の電文増幅機能」を参照してください。

  3. 編集UOC(送信)

    編集UOCが定義されている場合、要求電文(テスト)を引数にUOCを呼び出します。ユーザは、電文に対して、独自の電文編集処理を行う事ができます。また、本UOCにて、当該電文を破棄することもできます。

  4. IIOP電文送信

    要求電文(テスト)をテスト対象システムへ送信します。

    要求電文(テスト)の送信後、応答電文(テスト)の受信待ちを行います。応答電文受信時は、5.以降の処理を行います。

    framework_definition定義の-tオプションのreply_watchtimeフラグメンバが0以外の場合、応答電文の受信完了までをタイマ監視します。

    送信障害や応答待ちタイムアウト等の障害が発生した場合は、9.以降の処理を行います。

  5. IIOP電文組み立て

    テスト対象システムから受信したパケットを組み立て、電文を復元します。

  6. 編集UOC(受信)

    編集UOCが定義されている場合、応答電文(テスト)を引数にUOCを呼び出します。ユーザは、電文に対して、独自の電文編集処理を行うことができます。また、本UOCにて、当該電文を破棄することもできます。

  7. プロトコルレベル判定

    プロトコルレベルでのテスト結果を判定します。判定の詳細は「2.6.6 IIOPテスト機能の結果判定機能」を参照してください。

  8. 結果判定UOC

    結果判定UOCが指定されている場合、IIOP電文等を引数にUOCを呼び出します。UOCはデータ内容等を基にテスト結果を判定し、結果を返却してください。

  9. 編集UOC(蓄積)

    編集UOCが指定されている場合、IIOP電文を引数にUOCを呼び出します。UOCは必要に応じて電文を編集し、結果を返却してください。本UOCにて、当該電文を破棄することもできます。

  10. ファイル出力

    要求電文(テスト)、応答電文(テスト)、およびテスト結果を、結果ファイルと比較エラー情報ファイルに出力します。

PCAP実行

pcap形式ファイルを使用したテストです。

図2‒26 PCAP実行の概要

[図データ]

  1. IIOP電文組み立て

    pcap形式ファイル内のIIOP電文を組み立てます。

  2. 電文追加UOC

    電文追加UOCが指定されている場合、要求電文(本番)を引数にUOCを呼び出します。ユーザは、電文追加、およびクライアント追加の指示を行うことができます。詳細は、「2.6.5 IIOPテスト機能の電文増幅機能」を参照してください。

  3. 編集UOC(送信)

    編集UOCが定義されている場合、要求電文(テスト)を引数にUOCを呼び出します。ユーザは、電文に対して、独自の電文編集処理を行う事ができます。また、本UOCにて、当該電文を破棄する事もできます。

  4. IIOP電文送信

    要求電文(テスト)をテスト対象へ送信します。

    要求電文(テスト)の送信後、応答電文(テスト)の受信待ちを行います。応答電文受信時は、5.以降の処理を行います。

    framework_definition定義の-tオプションのreply_watchtimeフラグメンバが0以外の場合、応答電文の受信完了までをタイマ監視します。

    送信障害や応答待ちタイムアウト等の障害が発生した場合は、9.以降の処理を行います。

  5. IIOP電文組み立て

    テスト対象システムから受信したパケットを組み立て、電文を復元します。

  6. 編集UOC(受信)

    編集UOCが定義されている場合、応答電文(テスト)を引数にUOCを呼び出します。ユーザは、電文に対して、独自の電文編集処理を行う事ができます。また、本UOCにて、当該電文を破棄する事もできます。

  7. プロトコルレベル判定

    プロトコルレベルでのテスト結果を判定します。判定の詳細は「2.6.6 IIOPテスト機能の結果判定機能」を参照してください。

  8. 結果判定UOC

    結果判定UOCが指定されている場合、IIOP電文等を引数にUOCを呼び出します。UOCはデータ内容等を基にテスト結果を判定し、結果を返却してください。

  9. 編集UOC(蓄積)

    編集UOCが指定されている場合、IIOP電文を引数にUOCを呼び出します。UOCは必要に応じて電文を編集し、結果を返却してください。本UOCにて、当該電文を破棄する事もできます。

  10. ファイル出力

    要求電文(テスト)、応答電文(テスト)、およびテスト結果を、結果ファイルと比較エラー情報ファイルに出力します。