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Hitachi System Information Capture リファレンス 


2.6.6 IIOPテスト機能の結果判定機能

結果判定機能は、テスト実行状態とテスト対象システムからの応答電文を基に、プロトコルレベルでテスト結果を自動判定後、ユーザデータ部分について結果判定UOCを呼び出して結果判定を行います。

プロトコルレベルでテスト結果が正常の場合だけ結果判定UOCを呼び出します。

判定結果が異常のときは、比較エラー情報ファイルにエラー情報を出力します。また、テスト電文(要求/応答)を定義、および編集UOC(蓄積)の指示に従って結果ファイル(テスト用の要求電文蓄積ファイル、テスト用の応答電文蓄積ファイル)へ出力します。

次に、1つの要求電文のテスト結果判定の流れを示します。

図2‒23 テスト結果判定の流れ

[図データ]

次に示すどれかのエラー条件を満たした場合は、テスト失敗(判定結果が異常)と判断します。それ以外の場合は、テスト成功と判断します。結果判定は項番の昇順に行い、条件を満たした時点で、そのエラー条件に対応する「テスト結果」文字列を、比較エラー情報ファイルのユーザ情報文字列に出力します。

表2‒10 エラー条件一覧

項番

分類

エラー条件

「テスト結果」文字列

1

テスト実行状態

テスト対象システムとのコネクション確立が失敗した

SEND_CONNECTION

2

テスト対象システムへの要求電文の送信に失敗した

SEND_ERROR

3

テスト対象システムからの応答電文受信前に、テスト対象システムとのコネクションが切断された

RECV_CONNECTION

4

テスト対象システムからの応答電文待ちがタイムアウトした

RECV_TIMEOUT

5

プロトコルレベル

テスト対象システムから受信した応答電文がユーザ例外

STATUS_CODE-USER

6

テスト対象システムから受信した応答電文がシステム例外

STATUS_CODE-SYSTEM

7

テスト対象システムから受信した応答電文がCancelRequest

STATUS_CODE-CANCEL

注※

KFSE80952-Iメッセージでは、「ユーザエラー/不一致件数」にカウントされます。

比較エラー情報ファイルのエラー要因は、「USER」として出力されます。