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COBOL2002 Professional Tool Kit COBOLソース解析ガイド


10.16.3 実行順序ツリーでトレースできる実行順序情報

実行順序情報は,[実行順序表示]画面または実行順序リストの実行順序ツリーを使用してトレースできます。それぞれの実行順序ツリーの内容を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) [実行順序表示]画面での実行順序ツリーの表示内容

[解析生成オプション設定]画面の[その他の解析オプション]タブで[プログラムの制御フロー情報(実行順序表示機能で使用する情報)を抽出する]をチェックして,解析/生成を実行すると,[プログラム詳細]画面の[セクション一覧]の[実行順序]列に「表示」が表示されます。「表示」をクリックすると,その節に対する[実行順序表示]画面が表示されます。

[図データ]

プログラム全体の[実行順序表示]画面を表示させたい場合は,手続き部分先頭の節の「表示」をクリックします。手続き部先頭が節見出しではない場合は,「{PROCEDURE_START}」が手続き部分先頭の節です。

左ペインでは,実行順序ツリーをしおり(目次)として表示します。右ペインでは,[ソース表示(COPY展開後)]画面の右ペインと同じソースプログラムのソースコードを表示します。左ペインの下線のリンクをクリックすると,該当する行を右ペインの最上行に位置付けます。[実行順序表示]画面については,「7.4.5 [実行順序表示]画面」を参照してください。

実行順序ツリーの表示規則

注意事項

しおり(目次)の実行順序ツリーの行数が上限(60,000)を超えた場合は,「"======= 上限(60,000)を超えたため打ち切り ======="」が表示され,以降の行は表示されません。

(2) 実行順序リストでの実行順序ツリーの出力内容

[解析生成オプション設定]画面の[その他の解析オプション]タブの[プログラムの制御フロー情報(実行順序表示機能で使用する情報)を抽出する],および[生成ドキュメント]タブの[実行順序リスト]をチェックして,解析/生成を実行すると,プログラムごとに実行順序リストCSVファイルが出力されます。

実行順序リストCSVファイルの出力先
生成ドキュメントの出力先フォルダ\プロジェクト名\CSV\実行順序リスト\実行順序リスト_プログラム名.csv
実行順序リストCSVファイルの出力例
  • テキストエディタの場合

    [図データ]

  • 表計算ソフトの場合

    [図データ]

実行順序リストCSVファイルについては,「8.2.7 実行順序リスト」を参照してください。

実行順序ツリーの出力規則

注意事項
  • 実行順序リストでは,手続き部分先頭の節に対する[実行順序表示]画面の実行順序表示と同じ実行経路を表示します。手続き部分先頭から到達できない手続き(節・段落)や文は表示されません。

  • プログラムの手続き部分が空の場合,実行順序リストCSVファイルには実行順序リストは出力されないでヘッダだけが出力されます。

  • 実行順序リストの実行順序ツリーの行数が上限(999,999)を超えた場合は,「"======= 上限(999,999)を超えたため打ち切り ======="」が出力され,以降の行は出力されません。

  • プログラム名が英小文字を含む場合,出力ファイル名は,実行順序リスト_プログラム名.英小文字識別子コード.csvとなります。英小文字識別コードは16進数で,英大文字と英小文字だけが異なるファイル名が同一とみなされて上書きされることを回避するために付加されます。