5.1 Javaプログラム呼び出し機能のデバッグとトラブルシュートの概要
Javaプログラム呼び出し機能のサービスルーチンの引数が不正(引数不足や構造不正)の場合,アプリケーションエラー(アクセス違反)となることがあります。これらが発生した場合は,引数が正しいかを確認してください。
また,プログラムの実行中に次に示す要因でJavaプログラム呼び出し機能の実行が失敗した場合,実行時エラーが出力され,スレッドまたはプロセスが終了します。
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Java VMやJNIの環境の起動に失敗した。
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OS,Java VMまたはJNIの環境がリソース不足などで不安定な状態になっている。
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サービスルーチンに不正な引数が渡された。
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Java VMやJNIで例外が発生した。
出力されるCOBOL実行時メッセージには,Javaプログラム呼び出し機能が管理する詳細メッセージ番号と詳細メッセージが出力されます。これらを基に対処することができます。
実行時メッセージの出力例を次に示します。
出力されるメッセージ,要因および対処については,「付録B Javaプログラム呼び出し機能の詳細メッセージ」を参照してください。
Javaプログラム呼び出し機能のデバッグとトラブルシュートのために,次の機能を使用できます。
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デバッグ情報出力機能
Javaプログラム呼び出し機能を使用したCOBOLプログラムの実行時のデバッグ情報を出力します。
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実行時エラー情報出力機能
Javaプログラム呼び出し機能で実行時エラーが発生したとき,デバッグ情報出力機能を使用していなくても,エラーの詳細情報を取得できます。
Cosminexus環境下のアプリケーションとは別のプロセスでJavaプログラム呼び出し機能を使用する場合は,Java VMでの障害調査用の資料を採取する設定にすることをお勧めします。Java VM起動オプションについては,「4.2.2 Java VM起動オプション」の「(2) デフォルトの起動オプション」を参照してください。
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Java VM起動オプション情報収集
Java VMを起動するときに指定した起動オプションの情報を収集します。
COBOLプログラムのデバッグについては,マニュアル「COBOL2002 ユーザーズガイド」を参照してください。