7.6 シングルサーバ構成システムからマルチサーバ構成システムへ移行する手順
シングルサーバ構成システムで構築した管理用サーバをマルチサーバ構成システムへ移行するには、新規にマルチサーバ構成システムを構築後、移行元の環境からデータベースサーバにデータを移行します。
- 注意事項
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移行先のコンピュータにインストールするJP1/IT Desktop Management - Managerは、移行元と製品のバージョン情報が一致している必要があります。
- 注意事項
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管理用サーバの移行時にJP1/IT Desktop Management - Managerのバージョンアップはできません。移行完了後にバージョンアップするか、バージョンアップ後に移行してください。
- 注意事項
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管理用サーバで取得した操作ログは、マルチサーバ構成システムに移行すると参照できなくなります。サイトサーバで取得した操作ログは、マルチサーバ構成システムに移行後も参照できます。
- 注意事項
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コンピュータがWindows 8の場合、フォルダの設定時に次のフォルダは指定しないでください。
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システムドライブ:¥program files¥WindowsApps配下のフォルダ
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仮想プロビジョニングによって作成した記憶域のフォルダ
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シングルサーバ構成システムからマルチサーバ構成システムへ移行するには:
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JP1/IT Desktop Managementのサービスを停止します。
Windowsの[スタート]メニューから[管理ツール]−[サービス]を選択してください。表示されるダイアログで、サービス名を右クリックして[停止]を選択すると、サービスを停止できます。停止するサービスを次に示します。
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JP1_ITDM_Service
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JP1_ITDM_Agent Control
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JP1_ITDM_Web Container
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データベースのバックアップを取得します。
データベースのバックアップは、データベースマネージャを利用してください。バックアップ先フォルダのドライブは、目安として20ギガバイト以上の空き容量を確保してください。
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異なるコンピュータに環境を移行する場合は、移行元のコンピュータをネットワークから切断します。
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移行前と移行後で同じコンピュータを使用する場合は、移行前のコンピュータでJP1/IT Desktop Management - Managerをアンインストールします。
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データベースサーバを構築します。
データベースサーバ用のコンピュータに、JP1/IT Desktop Management - Managerをカスタムインストールしてください。インストール後にセットアップを起動して、[サーバ構成の設定]画面で[マルチサーバ構成]、[データベースサーバ]、および[16GB]を選択してください。
また、[フォルダの設定]画面で、共有設定することで管理用サーバからアクセスできるフォルダを[データフォルダ]に指定してください。
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データベースサーバのセットアップで[データフォルダ]に指定したフォルダを、管理用サーバからアクセスできる共有フォルダにします。
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管理用サーバを構築します。
管理用サーバ用のコンピュータに、JP1/IT Desktop Management - Managerをカスタムインストールしてください。インストール後にセットアップを起動して、[サーバ構成の設定]画面で[マルチサーバ構成]、[管理用サーバ]を選択してください。
また、[共有フォルダの設定]画面で、[サーバ間で共有するデータフォルダ]に手順6.で共有フォルダにしたフォルダを指定してください。
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手順2.でバックアップしたデータベースをリストアします。
データベースのリストアは、データベースマネージャを利用してください。
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JP1/IT Desktop Managementの製品ライセンスを登録します。
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エージェントの接続先を変更します。
JP1/IT Desktop Management - Managerにログインし、エージェント設定の[エージェント基本動作]で、[基本設定]−[管理用サーバ]にリプレース先のコンピュータのIPアドレスまたはホスト名を設定します。
なお、この手順は、リプレースの前後で管理用サーバのIPアドレスまたはホスト名が変更になる場合だけ必要です。
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サイトサーバの接続先を変更します。
設定画面の[サーバ構成の管理]画面で、[管理用サーバ]の設定を移行後の管理用サーバに変更してください。
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必要に応じて、ネットワーク制御の設定を変更します。
設定画面の[ネットワーク制御の設定]画面で、[ネットワークへの接続を許可しない機器の特例接続]から移行前の管理用サーバのIPアドレスを削除し、移行後の管理用サーバのIPアドレスを追加します。
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必要に応じて、ネットワーク探索の設定を変更します。
設定画面の[探索条件の設定]画面から、[ネットワークの探索]−[探索範囲の設定内容]で、管理用サーバセグメントの設定を移行後の管理用サーバのネットワークセグメントに変更します。
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操作ログの保管先を設定します。
操作ログを管理する場合、設定画面の[サーバ構成の管理]画面で、[サーバ構成の設定]−[操作ログの保管先]を管理用サーバからサイトサーバグループに変更します。これは、マルチサーバ構成システムでは、操作ログの保管先として管理用サーバを指定することができないためです。
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移行前と移行後で同じコンピュータを使用しない場合は、移行前のコンピュータでJP1/IT Desktop Management - Managerをアンインストールします。
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手順2.で取得したバックアップを削除します。
シングルサーバ構成システムからマルチサーバ構成システムへの移行が完了します。
- ポイント
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リプレース元のコンピュータで取得したバックアップは、リプレース完了後に、必要に応じて削除してください。
- ポイント
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リプレース完了後にエージェントが管理用サーバに接続されたかどうかは、機器画面の[機器一覧]画面で、[最終接続確認日]が更新されていることで確認できます。エージェントが接続されない場合、利用者のコンピュータで、エージェントのセットアップから接続先が正しく設定されているかどうか確認してください。
移行手順に関する注意事項
- 注意事項
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リプレース先のコンピュータのIPアドレスが、リプレース元のコンピュータから変更になる場合、エージェントの接続先を変更するには、リプレース先の管理用サーバとエージェントの間で互いに直接参照できるネットワーク構成が必要です。直接参照できるネットワークとは、ホスト名およびIPアドレスで参照できる、相互にICMPなどで通信できるネットワークです。また、管理用サーバとエージェントが使用するTCPプロトコルのポートを通過できるようにしておく必要があります。
- 注意事項
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管理用サーバがリプレース元のシステム構成を引き継ぐためには、管理対象の機器のIPアドレスがリプレースの前後で一致している必要があります。
例えば、管理用サーバのリプレース中に、設置場所の変更によって管理対象のコンピュータのIPアドレスが変更になる場合、そのコンピュータはリプレース先の管理用サーバには接続されません。このようなときは、リプレース先の管理用サーバでインストールセットを作成し、そのコンピュータにエージェントを導入し直してください。これによって、コンピュータが管理用サーバに接続されるようになります。
- 注意事項
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リプレース元のコンピュータで取得したデータベースのバックアップは、管理用サーバのユーザーID/パスワードと同様に、管理者以外が参照できないように管理してください。このバックアップを不正に入手してリストアすれば、その管理用サーバから管理対象の機器の操作ができてしまうためです。
- 注意事項
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リプレース元の管理用サーバで管理していた機器を、リプレース先の管理用サーバで引き続き管理する場合、リプレース元のコンピュータでバックアップしたデータベースを、リプレース先のコンピュータにリストアしてください。データベースのリストアを実施しないと、管理対象の機器にインストールされているエージェントがリプレース先の管理用サーバに接続されません。
なお、リプレース後の管理用サーバで新たに機器管理を始める場合は、データベースのバックアップとリストアは不要です。この場合、リプレース前と同じ機器を管理するには、リプレース完了後に次のように対処してください。
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エージェント導入済みのコンピュータ:リプレース後の管理用サーバで作成したインストールセットを利用して、エージェントを再インストールしてください。
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エージェントレスの機器:探索を実行して、機器を管理対象にしてください。
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- 注意事項
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JP1/IT Desktop Management - Managerをアンインストールしないで、リプレース元の管理用サーバをネットワークに接続した場合、リプレース先の管理用サーバで正しくエージェントを管理できなくなります。
これは、リプレース元とリプレース先の管理用サーバが、それぞれエージェントに接続できてしまうためです。それぞれの管理用サーバから異なる指示があると、エージェントが管理者の意図しない状態になることがあります。また、エージェントがリプレース元の管理用サーバに接続して通知した情報は、リプレース先の管理用サーバには通知されないため、管理している情報に差異が発生してしまいます。
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