JP1/Power Monitor

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jpwenvset(Windows限定)

形式

jpwenvset    {-u使用プログラム名|-p{n|s}|-g{n|s}|-d{n|s}|
               -j{n|w|d|s{△1"ホスト011ホスト02..."}}
             または -j{n|w|d|s{△1--△1ホスト011ホスト02...}}|
               -a{n|d|s{△1"ホスト011ホスト02..."}}
             または -a{n|d|s{△1--△1ホスト011ホスト02...}}}

機能

jpwenvsetコマンドは,電源制御装置を制御するプログラム名,およびホストを計画終了する場合のオプションを設定するコマンドです。また,グループ化したエージェントホストをマネージャーホストと連動して終了させる場合にも実行します。

このコマンドでJP1/Power Monitorの環境設定をしたあとは,ホストを再起動してください。

実行権限

Administrators権限

格納先ディレクトリ

JP1PWパス\bin

引数

-u使用プログラム名

ホストを起動・終了するために使うプログラム名を指定します。次のプログラム名を指定できます。

なし
使用プログラム名に「なし」を設定すると,スケジュール情報で電源オン・オフを設定しても,設定は無効になります。
"SYSTEM1MANAGER"
System Managerを使う場合に指定します。
"PowerChute1plus"
PowerChute Business Editionを使う場合に指定します。
(そのほかの電源制御装置名)
[電源制御装置の設定]ダイアログボックスの[制御装置種別]に入力した電源制御装置名を指定できます。[電源制御装置の設定]ダイアログボックスについては,「12.2.1 [電源制御装置の設定]ダイアログボックス」を参照してください。

これら以外の使用プログラム名を指定した場合,エラーになります。

SYSTEM MANAGER,PowerChute plusを指定する場合は,必ず" "で囲んで指定してください。また,大文字と小文字を区別するので,表記してあるとおりに指定してください。" "で囲んで指定しなかった場合や,表記してあるとおりに指定しなかった場合は,エラーになります。引数を指定する場合は,-uとの間に空白文字を指定しないでください。

-j

JP1/AJS3と連携している場合,JP1/AJS3のジョブ(ジョブネット)を監視するかどうかを指定します。JP1/Power MonitorのホストにJP1/AJS3 - Managerが組み込まれている場合,ジョブネットおよびJP1/AJS3の終了を待ってからホストを終了します。また,JP1/Power MonitorのホストにJP1/AJS3 - Agentが組み込まれている場合,ジョブおよびJP1/AJS3の終了を待ってからホストを終了します。クラスタシステムを利用しているJP1/AJS3と連携する場合には,引数sを指定します。

次の引数以外を指定した場合,エラーになります。また,引数を指定する場合,-jとの間に空白文字を指定するとエラーになります。

n
JP1/AJS3と連携しない場合に選択します。
w
実行中のジョブ(ジョブネット)およびJP1/AJS3が終了してからホストをシャットダウンします。JP1/AJS3(クラスタシステムで利用している場合を除く)と連携する場合,必ず選択してください。JP1/AJS3をクラスタシステムで運用している場合は,引数sを指定します。
s{1"ホスト011ホスト02..."}または{1--1ホスト011ホスト02...}
クラスタシステムを利用しているJP1/AJS3と連携している場合に,論理ホストを指定します。この引数を指定すると,設定した論理ホストで実行しているジョブ(ジョブネット),および物理ホストで実行しているジョブ(ジョブネット)がすべて終了するのを待って,ホストをシャットダウンします。
指定する論理ホスト名は," "で囲んで指定するか,「--」のあとに指定します。「--」は,ハイフンで始まるホスト名を指定する場合に使用します。複数の論理ホスト名を指定する場合は,論理ホスト名の間にスペースを指定します。
d
すでに設定されている論理ホスト名をすべて削除します。

-p

ホストを計画終了するとき,プリンタの出力を待ってホストをシャットダウンするかどうかを指定します。次の引数以外を指定した場合,エラーになります。また,引数を指定する場合,-pとの間に空白文字を指定するとエラーになります。

n
プリンタ出力が終了していないジョブがあっても,そのジョブを無視してホストをシャットダウンします。
s
すべてのジョブを出力してからホストをシャットダウンします。

-g

自ホストがマネージャーホストであり,エージェントホストをグループ化している場合,グループ内のホストをすべて停止させるかさせないかを指定します。連動ホストの停止については,「9.3 エージェントホストをグループ化する」を参照してください。次の引数以外を指定した場合,エラーになります。また,引数を指定する場合,-gとの間に空白文字を指定するとエラーになります。

n
グループ内のエージェントホストを終了しないで,自ホストだけ終了します。
マネージャーホストの起動時だけ,グループ化したエージェントホストを連動させたい場合も,nを指定してください。
s
グループ内のエージェントホストがすべて終了してから,自ホストを終了します。

-a

他ホストが終了するのを待って,自ホストをシャットダウンするかどうかを設定します。次の引数以外を指定した場合,エラーになります。また,引数を指定する場合,-aとの間に空白文字を指定するとエラーになります。

n
終了していないホストがあっても,そのホストを無視して自ホストをシャットダウンします。
s{1"ホスト011ホスト02..."}または{1--△1ホスト011ホスト02...}
終了を待つ他ホスト名を指定します。この引数を指定した場合,指定したすべての他ホストが終了してからシャットダウンします。
監視できるホストは,TCP/IPで接続できるホストです。監視できるホストとのネットワーク性能は,10秒以内のレスポンスが必要です。それを超えた場合,監視しているホストは,停止中であると判断します。ホスト間の速度については,pingコマンドで確認してください。
他ホストの終了を監視する場合は,監視に掛かる時間を短縮するために,監視するホスト名およびIPアドレスをhostsファイルに登録しておくことをお勧めします。
指定する他ホスト名は," "で囲んで指定するか,「--」のあとに指定します。「--」は,ハイフンで始まるホスト名を指定する場合に使用します。複数の他ホスト名を指定する場合は,スペースをホスト名の間に指定します。
d
すでに設定した他ホスト名をすべて削除します。引数nを指定した場合と同じ動作をします。

-d

JP1/AJS3 - Managerと連携している場合に,JP1/AJS3の終了方法を設定します。デフォルトはnです。

このオプションは,実行中のジョブ(ジョブネット)の終了を待ってから終了する設定になっている場合に有効です。実行中のジョブ(ジョブネット)の終了を待つ設定については,このコマンドの-jオプションの説明,または「12.2.2 [環境設定]ダイアログボックス」を参照してください。

JP1/AJS3 - Agentと連携している場合は,このオプションは設定不要です。

次の引数以外を指定した場合,エラーになります。また,引数を指定する場合,-dとの間に空白文字を指定するとエラーになります。

n
JP1/AJS3 - Managerと連携している場合は,シャットダウン処理を開始した時に実行中だったジョブネットがすべて終了したあと,JP1/AJS3のスケジューラーサービスを終了します(ジョブネット制限)。
s
JP1/AJS3 - Managerと連携している場合は,シャットダウン処理を開始した日に実行が予定されているジョブネットの実行がすべて終了したあと,JP1/AJS3のスケジューラーサービスを終了します(スケジュール制限)。

注意事項

戻り値

0 コマンドが正常終了しました。
11 パラメーターエラーです。
12 レジストリーの読み込みに失敗しました。
13 レジストリーへの書き込みに失敗しました。
19 コマンドの実行権限がありません。
20 使用プログラム名に誤りがあります。

補足事項

-aまたはjオプションで引数sを指定する場合,次の点に注意してください。

使用例

次の条件でJP1/Power Monitorの環境設定をします。

jpwenvset.exe -u"PowerChute plus" -jw -pn -gs -an