JP1/Power Monitor

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12.2.2 [環境設定]ダイアログボックス

電源制御装置を制御するプログラム名,およびホストを計画終了する場合のオプションを設定する[環境設定]ダイアログボックスについて説明します。また,[環境設定]ダイアログボックスは,グループ化したエージェントホストをマネージャーホストと連動して終了する場合にも使います。

[環境設定]ダイアログボックスを次の図に示します。

図12-3 [環境設定]ダイアログボックス

[図データ]

<この項の構成>
(1) 表示方法
(2) 設定項目およびボタン
(3) 注意事項

(1) 表示方法

[環境設定]ダイアログボックスを表示するには,Windowsの[スタート]メニューから,[プログラム]−[JP1_Power Monitor]−[環境設定]を選択します。

ただし,次のダイアログボックスが表示されている場合,[環境設定]ダイアログボックスは,表示されません。

(2) 設定項目およびボタン

設定項目およびボタンについて次に説明します。

[使用プログラム名]
ホストを起動・終了するプログラムを,次の中から選択します。
[なし]
[なし]を選択すると,電源オン・オフするスケジュールを設定しても,設定は無効になります。
[SYSTEM MANAGER]
JP1/ServerConductorを使う場合に選択します。JP1/ServerConductorをインストールしてある場合,このプログラム名が表示されます。ただし,Blade Symphony上のブレードの場合は表示されません。「5.2.10(2)(a) 電源制御装置を制御するコマンドを設定する」で制御装置種別に設定した名称を選択します。
[PowerChute plus]
PowerChute Business Editionを使う場合に選択します。
PowerChute Business Editionをインストールしてある場合,このプログラム名が表示されます。
PowerChute Business EditionおよびUPSSLEEP.EXEがインストールされているのに,このプログラム名が表示されない場合は,UPSSLEEP.EXEのインストールパスをシステム環境変数PATHに設定してください。
[AMT]
AMTを使う場合に選択します。
[WOL]
Wake on LANを使う場合に選択します。
[(そのほかの電源制御装置名)]
[電源制御装置の設定]ダイアログボックスの[制御装置種別]に入力した電源制御装置名が表示されます。[電源制御装置の設定]ダイアログボックスについては,「12.2.1 [電源制御装置の設定]ダイアログボックス」を参照してください。
[計画終了オプション]
ホストを計画終了する場合の終了条件を設定します。ここで設定した終了条件が成立すると,ホストをシャットダウンします。
[自ホスト実行中ジョブ(ジョブネット)の監視]
JP1/AJS3がインストールされている場合,JP1/AJS3のジョブ(ジョブネット)の終了を待って,ホストをシャットダウンするように設定できます。
[自ホスト実行中ジョブ(ジョブネット)の監視]として選択できるチェックオプションには,次の二つがあります。デフォルトは,[行わない]です。
[行わない]
JP1/AJS3を使用していない場合,またはJP1/AJS3のジョブ(ジョブネット)およびJP1/AJS3の終了を待たない運用の場合に選択します。
[ジョブネットの終了を待つ]
実行中のジョブ(ジョブネット)およびJP1/AJS3が終了してからホストをシャットダウンする運用の場合に選択します。
このオプションを選択している状態で「強制終了」が実行された場合は,実行中のジョブ(ジョブネット)の終了を待たずにJP1/AJS3を終了させ,ホストのシャットダウンが実行されます。
[一覧]ボタン
クラスタシステムを利用しているJP1/AJS3のジョブ(ジョブネット)およびJP1/AJS3の終了を待つ運用の場合に,任意で論理ホスト名を設定します。
ここで論理ホスト名を設定した場合は,設定した論理ホストおよび物理ホスト上で実行しているジョブ(ジョブネット)およびJP1/AJS3の終了を待って,自ホストをシャットダウンします。
このボタンをクリックすると,[ジョブネット監視ホストの詳細]ダイアログボックスが表示され,監視する論理ホストを設定または削除できます。[OK]ボタンをクリックすると,設定内容が反映され,[環境設定]ダイアログボックスに戻ります。物理ホストだけで運用する場合,ホスト名を設定する必要はありません。
[プリンタの監視]
プリンタの出力を待ってホストをシャットダウンするかどうかを設定します。終了条件として,次の二つのチェックオプションから一つを選択します。デフォルトは,[行わない]です。
[行わない]
出力が終了していないジョブがあっても,そのジョブを無視してホストをシャットダウンします。
[印刷が終了するまで待つ]
すべてのジョブの出力が終了してからホストをシャットダウンします。
[他ホストの監視]
他ホストが終了するのを待って,ホストをシャットダウンするかどうかを設定します。終了条件として,次の二つのチェックオプションから一つを選択します。デフォルトは,[行わない]です。
[行わない]
終了していないホストがあっても,そのホストを無視してシャットダウンします。
[他ホストが終了するまで待つ]
設定したすべてのホストが終了してからシャットダウンします。
監視できるホストは,TCP/IPで接続できるホストです。監視できるホストは,10秒以内にレスポンスが返るネットワーク性能が必要です。10秒以内にレスポンスが返らない場合,監視しているホストは,停止中であると判断します。ホスト間の速度については,pingコマンドで確認してください。
他ホストの監視で使用する監視対象ホストのIPアドレスは,監視対象ホスト名のアドレス解決によって複数のIPアドレスが取得できる環境でも,最優先のIPアドレス一つだけを使用し,その他のIPアドレスは使用しません。
他ホストの終了を監視する場合は,監視に掛かる時間を短縮するために,監視するホスト名およびIPアドレスをhostsファイルに登録しておくことをお勧めします。
JP1/Power Monitorのアドレス解決方式の設定でjp1hosts2(jp1hosts)情報を使用するように設定されている場合は,jp1hosts2(jp1hosts)情報の設定が優先されます。アドレス解決方式の設定については,「付録E IPv6環境の設定」を参照してください。
IPv6アドレスで通信する場合は,jp1hosts2情報に監視対象ホストと自ホストそれぞれのホスト名とIPアドレスを設定しておく必要があります。
AMT機能を持つホストを監視対象にする場合は,AMT機能を無効にしてください。AMT機能が有効な場合は,正しく監視できないことがあります。
[一覧]ボタン
このボタンをクリックすると,[監視ホストの詳細]ダイアログボックスが表示され,監視するホストを設定または削除できます。[OK]ボタンをクリックすると,設定内容が反映され,[環境設定]ダイアログボックスに戻ります。
[連動ホストの停止]
自ホストがマネージャーホストであり,エージェントホストをグループ化している場合,グループ内のホストがすべて停止してからシャットダウンするかどうかを設定します。次の二つのチェックオプションから一つを選択します。デフォルトは,[行わない]です。
[行わない]
グループ内のエージェントホストを終了しないで,自ホストだけ終了します。マネージャーホストが起動するときだけ,グループ化したエージェントホストを連動したい場合は,こちらを指定してください。
[停止を行う]
グループ内のエージェントホストをすべて停止してから,自ホストを終了します。
連動ホストの停止については,「9.3 エージェントホストをグループ化する」を参照してください。

(3) 注意事項

[環境設定]ダイアログボックスの注意事項を次に示します。